こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。
ハイアールの窓用エアコンを使っていて、思っていたより運転音が大きくて驚いた、夜に音が気になって眠れない、という相談をよく受けます。窓用エアコンは壁掛けタイプと違って本体とコンプレッサーが一体になっているため、構造上どうしても音が出やすい家電です。私も実際に窓用エアコンの音に関する相談を数多く聞いてきましたが、「うるさい」と感じる音の中には故障ではなく正常な作動音であるケースも多くあります。この記事では、ハイアールの窓用エアコンがうるさく感じる理由と、自分でできる対策、そして相談したほうがよいケースの見分け方まで整理してお伝えします。
ハイアールの窓用エアコンがうるさい理由

まずは、なぜハイアールの窓用エアコンが「うるさい」と感じられやすいのか、構造や音の種類から見ていきましょう。原因が分かれば、対策すべきか様子見でよいかの判断がしやすくなります。
窓用エアコンの構造と音が出やすい仕組み
壁掛けエアコンは、コンプレッサーなど音の大きな部品が室外機として屋外に設置されているため、室内で聞こえる音は比較的小さく抑えられています。一方、窓用エアコンは室内機と室外機の役割を1台の本体に集約しているため、コンプレッサーの作動音がそのまま部屋の中まで伝わってくる構造になっています。
私の知見と、これまで調査してきた経験から言えるのは、この「一体型」という構造そのものが、窓用エアコンが壁掛けエアコンよりうるさく感じられる最大の理由だということです。どのメーカーの窓用エアコンでも一定の運転音は避けられず、ハイアールの機種に限った特別な欠陥というわけではありません。
実際、価格帯の異なる複数メーカーの窓用エアコンの口コミを比較しても、「音が大きい」という感想は共通して見られます。むしろ窓用エアコンというカテゴリを選ぶ時点で、多少の運転音は受け入れる前提で検討したほうが、購入後のギャップを小さくできると私は考えています。とはいえ、後述する対策を行うことで音の感じ方を軽減できる余地は十分にあります。
加えて、窓枠という「振動しやすい場所」に本体を固定する設置方法も影響しています。コンプレッサーの振動が本体を通じて窓のサッシに伝わり、共振することで、実際の運転音以上に大きく聞こえてしまうことがあります。
また、窓用エアコンは壁掛けエアコンに比べて本体サイズが小型のモデルが多く、限られた筐体の中にコンプレッサー・ファン・熱交換器を詰め込む必要があります。部品同士の距離が近い分、部品間の振動や共鳴が起きやすいことも、音が目立ちやすくなる一因です。これはハイアールに限らず、窓用エアコンというカテゴリ全体に共通する特性だと考えてよいでしょう。
ハイアールの窓用エアコンで聞こえる音の種類
「うるさい」と感じる音にも、いくつかの種類があります。私が確認してきた範囲では、大きく次の4つに分類できます。
| 音の種類 | 考えられる原因 |
|---|---|
| シューシュー・シュルシュル | 冷媒がパイプ内を流れる音 |
| ピシッ・パチッ | 本体が冷えて収縮するときの音 |
| シャワシャワ | ドレン水(結露水)を蒸発処理する音 |
| ブーン・ゴー | コンプレッサーやファンの作動音 |
これらの音は、多くの場合、故障ではなく正常な動作の範囲内で発生しています。ハイアール公式のサポート情報でも、運転時に聞こえるこうした音について案内がされています(出典:ハイアール)。
「ピシッ」「パチッ」という音は、運転開始時や運転停止時に本体内部の樹脂パーツやアルミフィンが温度変化によって伸縮することで発生します。金属やプラスチックは温度が変わると微妙に膨張・収縮するため、この音自体はどの家電にも起こりうる自然な現象です。頻度としては1回の運転あたり数回程度で、継続的に鳴り続けるものではないため、この点も正常な音かどうかを見分ける目安になります。
特に「シューシュー」という音は、冷媒(フロンガス)がコンプレッサーで圧縮されたあと、配管の中を勢いよく流れる際に発生する音で、冷房運転をしているあいだは常に鳴っている音です。運転を開始した直後や、設定温度を下げた直後は、コンプレッサーの働きが強まるためこの音が一時的に大きくなりますが、これは効率よく冷やそうとしている証拠でもあります。
「シャワシャワ」というドレン水の音は、特に湿度の高い日や、除湿運転・冷房運転を続けているときに目立ちやすくなります。窓用エアコンの多くは、発生した結露水を室外側にそのまま排出せず、内部で温めて蒸発させる仕組みを採用しているため、この音自体は正常な排水処理の一環です。
運転音の大きさは何dB程度が目安か
窓用エアコンの運転音は、機種によって差はありますが、おおむね45〜55dB程度が目安とされています。これは図書館の中程度から、書店の店内で聞こえる音量に近いレベルです。壁掛けエアコンの室内機の音(40dB前後)と比べると、確かに大きく感じられる場面が多いでしょう。
購入前に音の大きさを確認したい場合は、製品の仕様表に記載されている「運転音」の項目をチェックしてみてください。多くの製品には「強運転時」と「静音運転時」でそれぞれのdB値が記載されており、この差が大きい機種ほど、静音モードを活用したときの効果も大きいと考えられます。買い替えを検討している場合は、この数値を比較材料にするのもよい方法です。
特に就寝時など静かな環境では、日中は気にならなかった音が急に気になり始めることがあります。これは音量そのものが変わったわけではなく、周囲の環境音が減ることで相対的に目立って聞こえるようになるためです。寝室で使う場合は、この特性を踏まえて対策を考えるとよいと思います。
環境省が公表している音の目安でも、図書館の中は40dB前後、静かな事務所は50dB前後とされており、窓用エアコンの運転音はちょうどこの中間程度に位置します。日中の生活音がある時間帯であれば気にならない音量でも、深夜の静まった住宅街では相対的に大きく感じられるのは自然なことだと言えます。
故障ではない正常な音の見分け方
私ならこう判断します。運転開始直後や、室温と設定温度の差が大きいときに一時的に音が大きくなるのは、コンプレッサーがフル稼働している状態であり、正常な範囲内です。時間が経ち室温が安定してくると、多くの機種は運転を落ち着かせるため、音も自然に小さくなっていきます。
一方で、以前は気にならなかったのに急に音が大きくなった、「ガタガタ」「カラカラ」といった異物が当たるような音がする、といった変化がある場合は、正常な作動音とは区別して考える必要があります。こうした変化には、次に説明する固定不良や部品の経年劣化が関係していることが多いです。
もう一つの判断材料として、音が発生するタイミングにも注目してみてください。運転開始時だけ大きい、室外側からの風が強い日だけ気になる、といった特定の条件下だけで音が大きくなる場合は、環境要因によるものである可能性が高く、深刻な不具合につながりにくい傾向があります。反対に、運転条件に関係なく常に大きな異音がする場合は、内部部品の不具合を疑ったほうがよいでしょう。
異音がする場合に確認したいポイント
異音が気になる場合、まず確認したいのはフィルターの汚れです。フィルターにホコリが詰まると空気の通り道が狭くなり、「ゴーゴー」という風切り音のような騒音が発生しやすくなります。フィルターは月に1〜2回程度の清掃が推奨されており、これだけで音が改善するケースも少なくありません。清掃方法は簡単で、フィルターを取り外して掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いをしてしっかり乾かしてから戻すだけです。水洗いした直後にすぐ取り付けると、湿ったホコリが再付着したりカビの原因になったりするので、完全に乾いたことを確認してから戻すようにしましょう。
次に確認したいのは、本体を固定している取付枠やネジの緩みです。設置から時間が経つと、振動によって少しずつネジが緩み、本体のガタつきが大きくなることがあります。フィルター清掃と固定状態の確認、この2つは異音対策の基本として、まず最初に行ってほしいポイントです。
加えて、本体の水平が保たれているかも確認しておきたいポイントです。設置時に本体がわずかに傾いていると、内部のドレンパンに水が偏って溜まりやすくなり、排水音が普段より大きく聞こえたり、水が偏った状態で溜まることで異音が発生したりすることがあります。水平器がなくても、本体上部にペットボトルなどの円柱状のものを置いて転がり方を見るだけでも、大まかな傾きは確認できます。
ハイアールの窓用エアコンの音を抑える対策

ここからは、実際に自分でできる音対策と、改善しない場合にどう判断すればよいかを解説します。
固定枠やネジの緩みを確認する方法
本体のガタつきによる音は、取付枠を固定しているネジを締め直すだけで改善することが多いです。まず、電源を切った状態で本体を軽く動かし、ガタつきがないかを確認しましょう。ガタつきがある場合は、取付枠と窓のサッシを固定しているネジ、本体を枠に固定しているネジの両方を、ドライバーで締め直します。
締め直しても改善しない場合は、ネジ穴自体が広がってしまっている可能性があります。この場合は、ネジ穴に木工用のパテを充填してから再度ネジを固定する、あるいは一回り大きいネジに交換するといった対処が必要になることもあります。
作業をする際は、必ず電源プラグを抜いた状態で行い、本体の下に台や脚立を使う場合は転落防止のためになるべく二人以上で作業することをおすすめします。窓用エアコンは見た目以上に重量があるモデルが多く、無理な姿勢での作業はケガのリスクにつながります。
防振ゴムやフェルトを使った振動対策
ネジの緩みがなくても音が気になる場合は、振動が窓枠に伝わることが原因になっているケースが多いです。本体と取付枠の間、あるいは本体と窓のサッシが接する部分に、防振ゴムや厚手のフェルトを挟むことで、振動の伝わりをかなり軽減できます。
防振ゴムやフェルトはホームセンターやネット通販で数百円から購入できる手軽な対策です。本体を持ち上げる作業が必要になるので、一人で不安な場合は誰かに手伝ってもらいながら作業すると安全です。
また、本体上部と窓のすき間を埋めているパッキンが劣化してすき間ができていると、そこから振動音が漏れやすくなります。パッキンにひび割れや隙間が見られる場合は、隙間テープなどで補修すると、音漏れと同時に隙間風の対策にもなります。
市販の防振・防音グッズには、エアコン専用の防振パッドのほか、家具の脚に使う防振ゴムを応用する方法もあります。厚さ3〜5mm程度のゴムシートを本体の底面と取付枠の間に挟むだけでも、コンプレッサーの振動が直接窓枠に伝わるのを和らげる効果が期待できます。設置後すぐに違いを感じられることが多いので、比較的手軽に試せる対策としておすすめです。
本体の外側、室外に出ている部分にも対策の余地があります。室外側のカバーと窓枠の間にすき間があると、そこから振動音や外気の音が室内に伝わりやすくなります。市販の隙間パテやウェザーストリップ(すき間を塞ぐスポンジ状の部材)を使って、目に見えるすき間を埋めておくと、思った以上に静音効果を感じられることがあります。
設置場所や窓枠の共振を減らす工夫
窓枠自体が薄い金属製やアルミ製の場合、共振しやすく音が響きやすい傾向があります。窓枠と本体の接触面積が広いほど振動が伝わりやすいため、接触部分に緩衝材を追加することで共振を抑えられることがあります。
木製サッシの場合は金属サッシに比べて共振しにくい傾向がありますが、経年劣化で木材が乾燥・収縮していると、逆にすき間ができやすく、そこから音が漏れることがあります。サッシの素材によって効きやすい対策が変わってくるので、まずは自宅の窓枠がどのような材質かを確認し、それに合わせて緩衝材の厚みや種類を選ぶとよいでしょう。
設置場所そのものを見直すのも一つの方法です。可能であれば、寝室ではなくリビングなど日中しか使わない部屋の窓に設置する、ベッドから離れた位置の窓を選ぶなど、音源との距離を取ることでも聞こえ方は大きく変わります。すでに設置してしまっている場合でも、家具の配置を工夫して本体との距離を確保するだけで、感じ方が変わることもあります。
どうしても寝室での使用が避けられない場合は、就寝前に一定時間冷房運転をして室温を下げておき、就寝時は静音性の高い運転モードやタイマー機能を活用して、コンプレッサーの稼働を抑えるという使い方も効果的です。多くの機種には「おやすみモード」や「静音モード」が搭載されているので、リモコンの機能を一度見直してみるとよいでしょう。
改善しない場合の相談先と修理の判断
フィルター清掃、ネジの締め直し、防振対策を行っても音が改善しない場合や、「ガタガタ」「カラカラ」といった異物が当たるような異音が続く場合は、内部のファンやモーター部分に不具合が生じている可能性があります。この場合は、自分で分解して確認するのはおすすめできません。
窓用エアコンは壁掛けエアコンに比べて部品同士が密集しているため、素人が分解すると配線を傷つけたり、冷媒回路を破損させたりするリスクが高くなります。ファンの羽根が変形していたり、モーターの軸がずれていたりする場合は、専用の工具と知識がないと正しく直せません。無理に分解してしまうと、メーカー保証の対象外になってしまうこともあるため、注意が必要です。
保証期間内であれば、購入店やハイアールのサポート窓口に相談すれば無償で対応してもらえる可能性があります。相談する前に、製品本体に貼られている型番シールを確認し、購入時のレシートや保証書を手元に用意しておくと、修理の受付がスムーズに進みます。保証期間を過ぎている場合は、修理費用と本体の使用年数を比較して、修理か買い替えかを判断する必要があります。エアコンの修理費用の相場については、エアコン修理の出張費と費用相場のまとめも参考になりますし、他メーカーの音のトラブル事例はエアコンがうるさい原因と対策まとめでも詳しく解説しています。
なお、ハイアールはAQUAブランドを含む大手家電グループであり、サポート体制も整っています。型式や購入時期が分かる情報を用意してから相談すると、対応がスムーズに進みます。ハイアールとAQUAの関係については、AQUA冷蔵庫のメーカーを解説した記事でも触れているので、ブランドの背景が気になる方は参考にしてみてください。
相談する際は、いつから音が変わったか、どのようなタイミングで音が大きくなるか、購入からどのくらいの年数が経過しているかを整理しておくと、電話やチャットでの相談がスムーズに進みます。使用年数が7〜10年を超えている場合は、修理よりも買い替えのほうがトータルコストを抑えられることも多いため、修理費用の見積もりをもらった時点で、買い替えとの比較も検討してみるとよいでしょう。
ハイアールの窓用エアコンがうるさい時のまとめ

ハイアールの窓用エアコンがうるさく感じる背景には、一体型という構造上の特性があり、シューシューやピシッといった音の多くは故障ではなく正常な作動音です。ただし、急に音が大きくなった場合や異物が当たるような音がする場合は、固定不良や内部の不具合を疑う必要があります。
私ならこう判断します。まずはフィルター清掃とネジの締め直しという手軽な対策から試してみて、それでも改善しない、あるいは異音の種類が変わったと感じたら、無理に様子を見続けず早めに購入店やメーカーへ相談するのがよいでしょう。窓用エアコンの音は「一体型」という構造上どうしても発生するものなので、完全な無音を目指すのではなく、正常な範囲の音と異常な音を見分けられるようになることが、長く快適に使い続けるコツだと思います。
次にやることとしては、まずフィルターの汚れを確認して清掃する、次に本体のガタつきとネジの緩みを確認する、それでも音が気になる場合は防振ゴムやフェルトで振動対策をする、という3つのステップで進めてみてください。
この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。ハイアールの窓用エアコンは機種によって運転音や仕様が異なりますので、正確な情報はお使いの機種の取扱説明書、またはハイアール公式サイトにてご確認ください。異音が続く場合や判断に迷う場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。