こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。
窓用エアコンを買ってみたものの、説明書を見ると左側に取り付ける図ばかりで、右側に付けても大丈夫なのか迷っていませんか。コンセントの位置や家具の配置の都合で、どうしても右側に付けたいという方は意外と多いんですよね。
結論からお伝えすると、窓用エアコンの右左はどちらでも取り付けできる機種がほとんどです。ただし、右側に付ける場合はパッキンの入れ替えや窓ストッパーの付け替えといった一手間が必要になり、窓の形によっては窓がきちんと閉まらないケースもあります。
取り付け位置を左右どちらにするかで、窓の開け閉めのしやすさや網戸の使い勝手、防犯面まで変わってきます。なんとなくで決めてしまうと、あとから付け直すのはなかなか大変かなと思います。
この記事では、窓用エアコンの右左の違いと、右側に付けるときの具体的な作業、そして左右どちらを選ぶべきかの判断基準について、私の知見とこれまで調査してきた経験をもとに解説していきます。
窓用エアコンの右左はどちらに付ける?

まずは、窓用エアコンがなぜ左側取り付けを基本としているのか、そして右側に付ける場合に何が必要になるのかを整理していきます。仕組みを知っておくと、ご自宅の窓でどちらが向いているかも判断しやすくなりますよ。
左側取り付けが標準とされる理由
窓用エアコンの取扱説明書やメーカーの取り付け解説を見ると、ほとんどの図解が「室内から見て窓の左側」に本体を設置する形になっています。これは、出荷時の取り付け枠やパッキン、窓ストッパーといった部材が、左側取り付けを前提にセットされているためです。
取り付け枠には、窓のサッシと接する部分に隙間をふさぐためのパッキン(戸当たり側と柱側)が貼られていて、これが左側に付けたときにぴったり合うように配置されています。つまり左側に付けるなら、箱から出した状態のまま作業を進められるので、手順も少なく失敗しにくいというわけです。
また、日本の住宅でよく使われている引き違い窓は、クレセント錠(窓の鍵)や網戸の位置がある程度パターン化されています。メーカーは最も多いパターンに合わせて標準の取り付け向きを決めているので、「左が標準」というのは、あくまで一番多くの家で問題なく付けられる向きという意味合いが強いんですよね。
私の知見としては、左が標準だからといって、右側が劣っているとか性能が落ちるということはありません。冷房能力や運転音は左右どちらに付けても基本的に同じです。変わるのは、取り付け作業の手間と、取り付け後の窓まわりの使い勝手だと考えてください。
左側取り付けが標準なのは「部材が左向きにセットされて出荷されている」から。性能差ではなく作業の手間の差と考えると分かりやすいです。
なお、取り付けの基本的な流れを先に確認しておきたい方は、窓用エアコンをDIYで取り付ける手順と注意点もあわせて読んでおくと、この後の話がスムーズに理解できるかなと思います。
右側取り付けもできる条件
では、右側に取り付けたい場合はどうすればいいのか。主要メーカーの窓用エアコンは、左右どちらにも取り付けできる設計になっているものがほとんどです。私が確認した範囲でも、大手メーカーは公式のよくある質問で「左右どちらでも取り付け可能」と案内しています。
ただし、どんな窓でも右側に付けられるわけではありません。チェックしておきたい条件は大きく3つあります。
1つ目は、窓の開口幅です。窓用エアコンは、本体を置いたうえで窓ストッパーが効くだけの開口幅が必要で、冷房専用機なら47cm程度以上、冷暖房兼用機ならもう少し広めの幅が求められることが多いです。右側に付けたときに、この幅がきちんと確保できるかを確認してください。
2つ目は、窓の高さとサッシの形状です。取り付け枠は窓の上下のレールに突っ張るように固定するので、左右どちらでも高さ条件は同じですが、窓の右側だけ段差があったり、水切りの形が違ったりする窓もあります。レールの状態を左右で見比べておくと安心です。
3つ目は、取り付けたあとに窓を閉められるかどうかです。窓の構造や網戸の位置によっては、右側に本体を置くと残りの窓がうまくスライドせず、隙間が大きく残ってしまうケースがあります。これは実際に窓を動かしてシミュレーションしてみるのが一番確実です。
右側に付ける前に「開口幅」「レールの段差」「取り付け後に窓が閉まるか」の3点を必ずチェックしておきましょう。
この3つをクリアできれば、右側取り付けでも普通に使えます。逆にどれか1つでも怪しい場合は、無理に右側にこだわらず左側を選んだほうが、結果的にトラブルは少なく済むかもしれません。
右側に付けるときのパッキン入れ替え
右側取り付けで必ず発生する作業が、取り付け枠に付いているパッキンの入れ替えです。取り付け枠の両サイドには、窓の柱側に接するパッキンと、窓の戸当たり側(窓ガラスが当たる側)に接するパッキンがあり、左右で形や厚みが違うことが多いんですよね。
左側取り付けのままの状態で右側に付けてしまうと、柱側に戸当たり用のパッキンが当たり、窓側に柱用のパッキンが当たることになります。そうすると、隙間がうまくふさがらず、外の熱気や虫、雨水が入り込む原因になってしまいます。
入れ替えの手順は、機種によって細かい違いはありますが、おおむね次のような流れです。
| 手順 | 作業内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 取り付け枠の両サイドのパッキンを外す | 両面テープ貼りの場合はゆっくり剥がす |
| 2 | 柱側と戸当たり側のパッキンを左右入れ替える | 上下の向きを間違えないよう印を付けておく |
| 3 | 窓ストッパーを反対側に付け替える | ネジ穴の位置を説明書で確認する |
| 4 | 枠を窓に仮置きして隙間をチェック | 光が漏れる隙間がないか確認する |
パッキンが両面テープで貼られているタイプの場合、剥がすときに粘着力が弱くなってしまうことがあります。その場合は、無理に再利用せず、市販の隙間テープや新しい両面テープで貼り直したほうが気密性は保てます。
私の知見としては、このパッキン入れ替えを省略してしまう方が意外と多い印象です。「とりあえず付いたから大丈夫」と思っていると、夏場に冷えが悪かったり、雨の日に窓まわりが濡れたりして、あとから原因がパッキンだったと気づくパターンがよくあります。右側に付けるなら、ここは手を抜かずに作業しておきたいところです。
窓ストッパーの付け替えと補助錠
パッキンと並んで大事なのが、窓ストッパーの付け替えです。窓ストッパーは、取り付け枠と窓が接する部分で、窓がそれ以上開かないように固定する部品です。これがあることで、外から窓を開けられにくくなり、防犯面でも役立っています。
左側取り付けを前提に出荷されている機種では、窓ストッパーも左側用の位置に付いています。右側に付ける場合は、ストッパーを取り外して反対側のネジ穴に付け直す必要があります。この作業を忘れると、窓を枠にしっかり押し当てて固定できず、窓がガタついたり、少しずつ開いて隙間ができたりします。
また、窓用エアコンを付けると、もともと付いているクレセント錠が使えなくなるのが一般的です。そのため、多くの機種には補助錠が付属していたり、別売りで用意されていたりします。右側に付けた場合でも補助錠は取り付けられますが、窓の重なり方が変わるので、補助錠を付ける位置もあわせて確認しておくとよいですね。
窓ストッパーを付け替えずに右側で使うと、窓が固定されず防犯性も気密性も落ちます。右側取り付けではストッパーの移動は必須と考えてください。
補助錠は、窓用エアコンを付けた状態で窓を固定し、外から窓を開けられないようにする役割があります。特に1階や、ベランダに面した窓に付ける場合は、補助錠の有無で防犯性が大きく変わります。右左を決める段階で、補助錠をどこに付けられるかまでイメージしておくと安心です。
ネジ止めの作業に不安がある方は、固定のコツをまとめた窓用エアコンのネジ固定と取り付け完全ガイドも参考にしてみてください。ストッパーや補助錠の固定でも同じ考え方が使えます。
網戸の位置と右左の関係
右左の選択で、見落としがちなのが網戸の存在です。引き違い窓の網戸は、屋外側のレールに付いていることがほとんどで、窓を開けた側に網戸を寄せて使う形になっています。窓用エアコンを付けると、この網戸の動かし方にも影響が出てきます。
窓用エアコンの本体は、屋外側に少しはみ出す形で設置されます。そのため、網戸が本体の後ろ側に来る配置だと、網戸が本体に当たって動かせなくなったり、網戸を外さないと取り付けられなかったりすることがあります。左側に付けたときは問題なかったのに、右側に付けたら網戸が干渉したという話は、実際によく聞くパターンです。
網戸を外してしまえば取り付け自体はできますが、そうすると窓用エアコンを付けていない側の窓を開けたときに、虫が入り放題になってしまいます。夏場に換気のために反対側の窓を開けたいという方にとっては、けっこう大きなデメリットかなと思います。
チェックの方法はシンプルで、取り付けたい側に窓を寄せた状態で、網戸がどこに来るかを確認するだけです。網戸が本体の設置スペースと重なる場合は、その向きでの取り付けは避けるか、網戸を外す前提で考える必要があります。
窓の形によっては、左側に付けると網戸がそのまま使え、右側だと網戸が使えないというケースがあります。購入前に窓を実際に動かして確認しておくのがおすすめです。
私の知見としては、網戸を使いたいかどうかは、右左を決めるうえでかなり優先度の高い判断材料です。窓用エアコンを付ける部屋は、夏以外の季節には窓を開けて換気することも多いので、一年を通した使い方をイメージして決めるのが失敗しないコツですよ。
右左のどちらに付けるにしても、取り付けに不安がある方や、窓用エアコン自体を手放して別のタイプに替えることを考えている方は、不要になった本体を買い取ってもらう方法もあります。
窓用エアコンの右左で迷ったときの判断基準

ここからは、左右どちらにも付けられる窓だった場合に、どちらを選ぶべきかの判断基準をお伝えします。作業の手間だけでなく、毎日の暮らしやすさまで考えて決めていきましょう。
窓の開閉と出入りのしやすさで選ぶ
まず考えたいのが、窓用エアコンを付けたあとに、残りの窓をどう使うかです。窓用エアコンを付けると、その窓の片側は本体でふさがれ、もう片側の窓だけが動かせる状態になります。
たとえば、掃き出し窓のような大きな窓に付ける場合、ベランダへの出入りに使う側をふさいでしまうと、洗濯物を干すたびに不便を感じることになります。ベランダの物干しの位置や、エアコンの室外機置き場のように普段よく行く場所がどちら側にあるかを考えて、出入りに使う側を空けておくのが基本です。
腰高窓の場合は出入りはしませんが、窓の開け閉めのしやすさは意外と重要です。窓用エアコンを使わない春や秋は、反対側の窓を開けて換気することも多いですよね。そのとき、手が届きやすい側の窓が開けられるようにしておくと、日々のストレスが減ります。
私ならこう判断します。まず「出入りや換気で頻繁に開け閉めしたいのはどちら側の窓か」を決めて、その反対側に窓用エアコンを付けます。作業の手間が多少増えても、毎日使う窓の使い勝手を優先したほうが、長く使ううえでの満足度は高くなるはずです。
よく使う窓の側を空けて、反対側に本体を付けるのが基本。作業の手間より毎日の使い勝手を優先しましょう。
また、窓の開閉だけでなく、カーテンやブラインドとの相性も確認しておきたいポイントです。本体の前面から冷風が出るので、カーテンが本体の吹き出し口にかぶさると冷房効率が落ちてしまいます。カーテンレールの端がどちら側にあるかも、左右選びの参考にしてみてください。
コンセント位置と電源コードの取り回し
次に重要なのが、コンセントの位置です。窓用エアコンは消費電力が大きい家電なので、延長コードやタコ足配線はできるだけ避け、壁のコンセントに直接差すのが基本です。そのため、右左を決める際は、電源コードがコンセントまで無理なく届くかを必ず確認しておきましょう。
窓用エアコンの電源コードは、本体の側面や下部から出ていることが多く、長さは機種によって異なりますが、そこまで長くはありません。窓の左側にコンセントがあるのに右側に本体を付けてしまうと、コードが届かずに延長コードが必要になるケースが出てきます。
延長コードを使う場合は、窓用エアコンの消費電力に対応した容量のものを選ぶ必要があり、細いコードや容量の小さいものを使うと、発熱や発火のリスクがあります。私の知見としては、延長コードに頼らずに済む向きがあるなら、迷わずそちらを優先するのが安全面ではベストな選択です。
| コンセントの位置 | おすすめの取り付け側 | 理由 |
|---|---|---|
| 窓の左側付近 | 左側 | コードが短く済み延長不要 |
| 窓の右側付近 | 右側 | パッキン入れ替えの手間はあるが安全 |
| 窓から離れた位置 | 近い方 | 延長する場合は容量の大きいものを選ぶ |
また、電源コードが床を這う形になると、足を引っかけて抜けてしまったり、コードが傷んだりする原因にもなります。コードが通路をまたがない向きを選ぶことも、地味ですが大切なポイントですよ。
なお、窓用エアコンはできれば専用のコンセントで使うのが望ましいとされています。同じコンセントに電子レンジやドライヤーなどの消費電力が大きい家電をつなぐと、ブレーカーが落ちる原因になるので、配線の状況もあわせて確認しておきましょう。
家具配置と風の当たり方で決める
窓用エアコンは本体の前面から冷風を出すので、左右どちらに付けるかで、部屋のどこに風が届きやすくなるかが変わります。特に、ベッドやソファ、デスクなど、長時間過ごす場所との位置関係は意識しておきたいところです。
たとえば、寝室で使う場合、ベッドの真正面に窓用エアコンがあると、冷風が体に直接当たって体が冷えすぎてしまうことがあります。逆に、デスクワークをする部屋で、デスクから遠い側に付けてしまうと、なかなか涼しさを感じられないということもあります。
窓用エアコンの多くは、ルーバーで風向きを上下左右にある程度調整できますが、壁掛けエアコンほど広範囲に風を送れるわけではありません。本体の位置そのものが、冷え方の偏りに大きく影響するんですよね。
また、窓用エアコンは本体に室外機の機能も一体化しているため、運転音が室内に伝わりやすいという特徴があります。ベッドの枕元のすぐ近くに本体が来る配置は、音が気になって眠れない原因にもなりかねません。左右で本体と枕元の距離がどう変わるかも、判断材料の一つにしてみてください。
扇風機やサーキュレーターを併用すれば、本体の位置による冷え方の偏りはかなり解消できます。左右の選択で迷ったら、風を送りたい場所との距離が近い方を選び、足りない分を送風で補うのが現実的です。
家具を動かす予定があるなら、その後のレイアウトを前提に左右を決めるのがおすすめです。窓用エアコンは一度付けるとシーズン中は付けっぱなしにすることが多いので、配置の変更が難しくなる点も考慮しておきましょう。
防犯と隙間対策は右左で変わる
窓用エアコンを付けた窓は、どうしても通常より防犯性が下がりやすくなります。クレセント錠が使えなくなることに加えて、取り付け枠と窓の間にわずかな隙間ができることがあるからです。そして、この防犯性と隙間の出やすさは、右左の選び方によっても変わってきます。
一般的に、左側取り付けは出荷時の部材構成のまま付けられるので、パッキンや窓ストッパーがメーカーの想定通りに機能しやすく、隙間ができにくい傾向があります。一方で右側取り付けは、パッキンの入れ替えやストッパーの付け替えを自分で行う分、作業の精度によっては隙間が残りやすくなります。
隙間が残ると、外の熱気が入り込んで冷房効率が落ちるだけでなく、虫の侵入や雨水の吹き込みの原因にもなります。右側に付けた場合は、取り付け後に窓まわりをぐるっと確認して、光が漏れている部分がないかをチェックしておくと安心です。
防犯面では、1階の窓や、ベランダ・外廊下に面した窓に付ける場合、補助錠の取り付けは必須と考えておきましょう。右左どちらに付けても補助錠は使えますが、窓の重なり方によって補助錠の位置が変わるため、取り付け前に説明書で確認しておくのがおすすめです。1階での設置を検討している方は、窓用エアコンを1階に付けるときの防犯対策と注意点もチェックしてみてください。
右側取り付けは作業の精度次第で隙間が残りやすくなります。取り付け後は窓まわりの隙間チェックと補助錠の取り付けをセットで行いましょう。
メーカーの公式情報でも、左右どちらでも取り付けは可能とされたうえで、右側に付ける場合はパッキンの入れ替えと窓ストッパーの位置変更が必要と案内されています。取り付け前に、お使いの機種の説明書とあわせて確認しておくと確実です。(出典:コロナ「ウインドエアコン:取り付けについて」)
窓用エアコンの右左選びまとめ

窓用エアコンの右左は、多くの機種でどちらにも取り付けできます。左側取り付けが標準とされているのは、出荷時の部材が左側用にセットされているからで、性能に差があるわけではありません。
右側に付ける場合は、パッキンの入れ替えと窓ストッパーの付け替えが必要になります。また、窓の構造や網戸の位置によっては、右側だと窓が閉まらない、網戸が使えないといったケースもあるので、購入前や取り付け前に窓を実際に動かして確認しておくことが大切です。
左右どちらにも付けられる場合は、次の3ステップで決めてみてください。
1. 出入りや換気でよく使う側の窓を決め、その反対側を取り付け候補にする
2. 候補の側からコンセントまで電源コードが直接届くかを確認する
3. ベッドやデスクとの位置関係と、網戸・補助錠の干渉がないかをチェックする
この順番で考えれば、あとから「反対側にすればよかった」と後悔することはかなり減らせるはずです。取り付けの手間は右側の方が少し増えますが、毎日の使い勝手を考えて、ご自宅に合った向きを選んでくださいね。
この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。窓用エアコンはコロナ・ハイアール・トヨトミなどメーカーや機種によって取り付け方法や部材の仕様が異なります。正確な情報はお使いの機種の取扱説明書、または各メーカー公式サイトにてご確認ください。取り付けに不安がある場合など、最終的な判断は専門家にご相談ください。