窓用エアコンはポータブル電源で動く?必要W数と時間

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窓用エアコンはポータブル電源で動く?必要W数と時間

こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。

停電に備えたい、車中泊や屋外で涼みたい、そんな場面で「窓用エアコンをポータブル電源につなげないかな」と考える方は多いですよね。私もよく相談を受けますが、答えは「条件が合えば使える可能性はあるけれど、必ず動くとは言えない」です。窓用エアコンは消費電力が数百Wあり、動き出しの瞬間にはそれ以上の電力が必要になることがあるため、ポータブル電源の定格出力や容量Whをきちんと見る必要があります。

この記事では、窓用エアコンとポータブル電源の組み合わせについて、必要な出力と容量、始動電力(突入電流)の注意、使える時間の計算方法、停電・車中泊・屋外での注意点、そしておすすめしないケースまで、私の知見と調べた内容をもとに整理しました。数値はメーカー公式で確認できたものだけを使い、確認できない部分は「要確認」と書いています。

電気料金やブレーカーのトラブルについては別の記事で詳しく書いているので、ここでは「ポータブル電源につなぐ」という一点に絞ってお話ししますね。

記事のポイント

  • 窓用エアコンは条件次第でポータブル電源でも動くが、必ず動くとは言えない
  • 見るべき数字は消費電力と定格出力、そして始動電力と容量Whの4つ
  • 使える時間は容量Whを消費電力で割って考える(損失の前提を明示して計算)
  • 停電・車中泊・屋外では定格オーバーと延長コードの発熱に注意

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窓用エアコンをポータブル電源で動かす基本

窓用エアコンをポータブル電源で動かす基本

まずは窓用エアコンをポータブル電源で動かすときの土台になる考え方から整理します。見るべき数字は意外と少なく、順番に押さえれば判断できますよ。

窓用エアコンはポータブル電源で動く?

結論から言うと、窓用エアコンはポータブル電源で動かせる可能性があります。ただし「どのポータブル電源でも動く」わけではなく、「必ず動く」とも言えません。窓用エアコンはコンプレッサーを内蔵した冷房機器で、冷やすためにまとまった電力を使います。扇風機やスマホ充電のような感覚でつなぐと、出力不足で電源が落ちたり、保護機能が働いて止まったりすることがあります。

動くかどうかを左右するのは、大きく分けて次の4点です。窓用エアコン側の消費電力、ポータブル電源側の定格出力(連続で出せるW数)、動き出しの瞬間に必要な始動電力(サージ出力で耐えられるか)、そして電池の容量Whです。この4つのうち1つでも足りないと、使えない、あるいはすぐ止まるという結果になります。

もう一つ大事なのが、メーカーが窓用エアコンの電源について何を想定しているかです。取扱説明書には、延長コードやテーブルタップを使わず、コンセントに直接差し込むといった注意が書かれていることが多いです。ポータブル電源のコンセント口に直接差せば条件は満たせますが、各メーカーが「この電源で使えます」と保証しているわけではないので、組み合わせの可否はお使いの機種の取扱説明書やメーカーへの確認が必要です。ここは創作せず「要確認」としておきます。

私の考えとしては、窓用エアコンのポータブル電源運用は「停電時の応急的な涼み」や「短時間の補助」と割り切るのが現実的です。毎日の冷房を丸ごとまかなう用途には、容量も費用も重くなりがちです。この記事では、その判断ができるように、数字の見方と計算方法を順番にお伝えしていきます。

なお、ポータブル電源で動かすかどうかに関わらず、窓用エアコンの電気代そのものを知りたい方は、窓用エアコンの電気料金は月いくらかも参考にしてください。電源を用意する前に、普段どれくらい電力を使う機器なのかを知っておくと、必要な電源のサイズ感がつかみやすくなります。

窓用エアコンの消費電力と電流の見方

最初に確認するのは、窓用エアコン本体の消費電力です。本体の銘板や取扱説明書、メーカーの製品ページに記載があります。たとえばコロナの冷房専用ウインドエアコン CW-1625R の場合、メーカー公式の製品詳細では、50Hz時が冷房能力1.4kW・消費電力550W、60Hz時が冷房能力1.6kW・消費電力635Wと記載されています。電源は単相100Vです。(出典:コロナ 冷房専用シリーズ製品詳細)

ここで見落としやすいのが、東日本と西日本で周波数が違うと、同じ機種でも消費電力の数字が変わる点です。CW-1625Rのように50Hzと60Hzで数字が分かれている機種は、お住まいの地域や、車中泊・屋外で使う場所の周波数にも注意が必要です。ポータブル電源は多くの機種が50Hz/60Hzの設定に対応していますが、設定方法や対応可否は機種ごとに違うため、取扱説明書の確認が必要です。

また、消費電力の数字は「定格条件で運転したときの目安」です。外気温が高い猛暑日や、部屋が熱くこもっている状態、窓まわりの隙間が多い環境では、実際には定格に近い電力を長く使い続けることになります。逆に、室温が設定温度に近づくとコンプレッサーが止まったり回転数が落ちたりして、平均の消費電力は下がります。ただ、その下がり方は環境と機種で大きく変わるので、「半分くらいになる」といった数字を一律に当てはめるのは避けたほうが無難です。

運転電流(A)の記載がある機種は、W数の目安と合わせて見ておくと安心です。100V機器なら、おおまかに電流×100Vが皮相電力の目安になります。ただし、力率や運転状態で実際の値は変わるため、あくまで目安として扱ってください。私が取扱説明書を見るときは、定格の消費電力、電流、そして「専用コンセントを使うこと」といった電源に関する注意書きの3点を必ずメモしています。

CW-1625Rのメーカー公式ページには、始動電流の数値は記載が確認できませんでした。始動時の電力は機種ごとに異なり、公開されていないことも多いです。この点は、後の見出しで詳しく説明するように、「要確認」として余裕を持った電源選びをするのが基本になります。

ポータブル電源の定格出力とサージ出力

次はポータブル電源側の数字です。商品ページには「容量」「定格出力」「瞬間最大出力(サージ出力)」といった項目があります。定格出力は、そのAC出力で連続して出し続けられる電力の上限、サージ出力は、起動の瞬間などに短時間だけ出せる上限と考えてください。窓用エアコンの消費電力が定格出力を超えていれば、まず使えません。

メーカー公式で確認できた例をいくつか挙げます。EcoFlowのDELTA 2 Maxは、公式サイトの仕様で容量2048Wh、AC出力は合計2400W、サージ出力は4800Wと案内されています。Jackeryのポータブル電源 2000 Newは、公式の商品ページで容量2042Wh、定格出力2200Wと記載があります。サージ出力(瞬間最大出力)については、私が確認したJackery公式ページの範囲では数値を確認できなかったため、購入前に公式の仕様表で要確認です。

ここから分かるのは、2000Whクラスなら、CW-1625Rのような消費電力550〜635Wの機種に対して、定格出力の面では余裕がありそうだということです。ただし、これは単純な数字の比較であって、「実際に問題なく動く」ことを保証するものではありません。窓用エアコンの種類やコンプレッサーの方式、始動時の電流によっては、サージ出力が十分でも動作が不安定になる可能性があります。各メーカーは、動作確認済みの家電リストを公開していないことも多いです。

Jackery公式ページでは、私が確認した範囲でサージ出力(瞬間最大出力)の数値を確認できませんでした。数値を引用せず「要確認」としています。

もうひとつ見てほしいのが、出力波形です。多くのポータブル電源は正弦波(家庭用コンセントと同じ波形)の出力ですが、機種によって仕様が違うことがあります。モーターやコンプレッサーを内蔵した機器は、波形が乱れると動作や寿命に影響する可能性があるため、商品ページの「正弦波」の記載は確認したいポイントです。

私が選ぶなら、窓用エアコンの消費電力の2倍前後を目安に定格出力やサージ出力の余裕を見ます。たとえば600W台の機種なら、定格出力1500W以上、できれば2000W前後のクラスから検討する、という感覚です。この倍率はあくまで私の経験則であり、メーカー保証の数値ではありません。最終的には、お使いの窓用エアコンとポータブル電源の両方のメーカーに確認するのが確実です。

始動電力と突入電流で止まる理由

窓用エアコンをポータブル電源につないで、「つけた瞬間に電源が落ちた」という話はよく聞きます。原因として多いのが、始動電力(突入電流)です。コンプレッサーのモーターは、回り始める瞬間に、運転中よりも大きな電流が流れます。この一瞬の大きな電力に、ポータブル電源が耐えられないと、保護機能が働いて出力が止まります。

始動時にどれくらいの電力が必要かは、機種によってまちまちです。一般論としては、定格の数倍に達することがあると言われますが、窓用エアコンについて、どの機種が何Wかを示した公式の数値は、私が確認した範囲では見つかっていません。コロナのCW-1625Rの公式製品詳細にも、始動電流の記載は確認できませんでした。だからこそ、「動くはず」と決めつけず、要確認として扱うのが正しい姿勢だと私は考えています。

始動電力はメーカー公式で確認できていない機種が多く、「定格の消費電力以内だから大丈夫」とは言い切れません。サージ出力に余裕のない電源で試すのは避け、不明な点は要確認として各メーカーへ問い合わせてください。

ポータブル電源側には、サージ出力のほかに、過負荷保護の仕組みがあります。定格出力を超えた状態が続くと、自動で出力を止める、警告音を鳴らす、といった動作をする機種が多いです。この保護機能は電源と機器を守るために必要なもので、働いたからといって故障とは限りません。ただ、保護で止まる状態を何度も繰り返すのは、機器にも負担がかかる可能性があるため、避けたいところです。

対策として考えられるのは、定格出力とサージ出力に余裕のあるポータブル電源を選ぶこと、同じ電源に他の家電をつながないこと、そして、一度止まった場合に無理に再起動を繰り返さないことです。窓用エアコンは、電源を切ってすぐに入れ直すと、コンプレッサーに負担がかかる機種もあります。再起動のタイミングは、取扱説明書の指示に従ってください。

ブレーカーが落ちるトラブルも、原理としては同じ「瞬間的な大電流」が関わっています。家庭内の電気設備側の話は、窓用エアコンでブレーカーが落ちる原因と対処法で詳しく書いているので、あわせて読んでみてください。ポータブル電源で止まる理由と、ブレーカーが落ちる理由は共通点が多く、理解しておくと切り分けがしやすくなります。

必要な容量Whと使える時間の計算方法

使える時間は、おおまかに「ポータブル電源の容量Wh ÷ 窓用エアコンの消費電力W」で見積もります。ただし、実際にはインバーターの変換ロスなどで、表示容量をすべて使い切れるわけではありません。ここでは計算例のために「実際に使える割合を85%と仮定」しますが、この85%は私が置いた仮の前提であり、メーカー保証の数値ではありません。実際の効率は機種や使い方で変わるため、要確認です。

計算例の前提を整理します。窓用エアコンは、コロナ CW-1625R の公式消費電力を使い、50Hzで550W、60Hzで635Wとします。ポータブル電源は、公式で確認できた容量として、2042Wh(Jackery 2000 New)と2048Wh(EcoFlow DELTA 2 Max)のうち、約2000Whクラスと、比較用に1000Whクラスを例にします。さらに、連続して常に定格の消費電力で運転し続けると仮定した、安全側(短め)の見積もりです。

その結果は表のとおりです。2000Whクラスで635W連続なら、2000×0.85÷635で約2.7時間、550Wなら約3.1時間です。1000Whクラスでは、同じ計算で635Wなら約1.3時間、550Wなら約1.5時間になります。実際には、室温が下がるとコンプレッサーの運転が減って、平均消費電力が下がる場合があります。その場合は、この計算より長く使える可能性がありますが、どれくらい延びるかは環境次第で、保証はできません。

前提(仮定)窓用エアコンの消費電力電源容量使える時間の目安
50Hz・連続運転・85%と仮定550W(CW-1625R公式)約2000Wh約3.1時間
60Hz・連続運転・85%と仮定635W(CW-1625R公式)約2000Wh約2.7時間
50Hz・連続運転・85%と仮定550W(CW-1625R公式)約1000Wh約1.5時間
60Hz・連続運転・85%と仮定635W(CW-1625R公式)約1000Wh約1.3時間

表の数字を見ると、一晩中使うような使い方は、容量の面でも簡単ではないことが分かります。たとえば8時間使いたい場合、635W連続の想定では、約5.4kWh(5,400Wh)相当の電力量が必要になる計算です。ここまで来ると、ポータブル電源の本体を複数台つなぐ、あるいは別の方法を考えるほうが現実的かもしれません。

費用面でも、ポータブル電源は充電に使う電力量に加えて本体の購入費がかかります。電気代を安くするための手段ではなく、あくまで「電気が使えない状況で涼むための手段」と考えてください。

計算式は「容量Wh × 実際に使える割合(ここでは85%と仮定)÷ 消費電力W」です。85%は仮定であり、実機での保証値ではありません。

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窓用エアコンとポータブル電源の使い方と注意

窓用エアコンとポータブル電源の使い方と注意

ここからは、停電・車中泊・屋外といった使う場面ごとの注意点と、おすすめしないケース、ポータブル電源の選び方を見ていきます。電気の安全に関わる話が中心なので、慎重に読んでください。

停電時に窓用エアコンを使うときの注意

停電のときに窓用エアコンを使いたい、というのは一番ニーズが多い場面です。夏の停電は熱中症のリスクが上がるので、涼む手段を考えておく価値はあります。ただ、いきなり本番で試すのは危険です。停電に備えるなら、平常時に「つながるか」「始動で止まらないか」「どれくらい持つか」を一度確認しておくのがおすすめです。

停電時に気をつけたいのは、電源の優先順位です。停電中は、スマホの充電、照明、情報収集のための機器など、命や安全に関わる用途にも電力が必要になります。窓用エアコンに容量を使い切ってしまうと、肝心なときに他の機器が使えなくなります。私なら、窓用エアコンは「残量に余裕がある範囲で短時間だけ」と決めて、残量の下限をあらかじめ設けておきます。

また、停電が復旧したタイミングの扱いにも注意が必要です。窓用エアコンの電源プラグを、ポータブル電源から抜かずに、家のコンセントにも差している状態になっていないか、確認してください。逆流や誤接続を起こすような配線は、絶対にしてはいけません。ポータブル電源に窓用エアコンを接続する際は、専用のACコンセントに、プラグを直接差すだけにとどめてください。

熱中症対策としては、ポータブル電源に窓用エアコンをつなぐことだけに頼らない考え方も大切です。直射日光を遮る、体を冷やす、水分と塩分を補給するといった基本的な対策を組み合わせると、電力の消費をおさえつつ、安全性を高められます。窓用エアコンを使う時間を短くしても、体感温度を下げる工夫と合わせれば、効果は十分に得られることがあります。

電気設備の不調が疑われる場合や、自分で判断できないときは、電気工事業者やメーカーに相談してください。とくに、家の分電盤や配線に関わる作業は、有資格者が行う必要があります。ポータブル電源を使った「つなぎ込み」についても、家庭の配線に手を加えるような方法は、感電や火災の危険があるため、絶対におすすめしません。

車中泊や屋外で使う場合の注意点

車中泊やキャンプなど、屋外でポータブル電源を使う場面で、窓用エアコンを使いたいという声もあります。ただ、窓用エアコンは「住宅の窓枠に取り付ける」ことを前提に作られている機器です。車の窓や、テントのような場所に取り付けられるかどうかは、機種ごとの取扱説明書やメーカーの案内を確認する必要があり、私からは断定できません。要確認です。

屋外で使うときに、とくに注意したいのが水濡れと湿気です。窓用エアコンは、冷房中にドレン水(結露水)が出る機種が多く、設置場所によっては、水が溜まる、流れる、といった問題が起きます。ポータブル電源は多くの機種が防水仕様ではないため、雨や水しぶき、結露がかかる場所には置かないでください。電源まわりが濡れると、感電やショートの危険があります。

温度の面でも注意が必要です。真夏の車内や直射日光の当たる場所にポータブル電源を置くと、本体が高温になる可能性があります。使用できる温度範囲は機種ごとに決まっているため、取扱説明書の「使用温度範囲」を確認してください。また、充電中や高出力で使用中は、本体が熱を持つことがあるため、通気性を確保し、物を被せないようにしてください。

車中泊の場合は、換気と安全にも気を配る必要があります。ポータブル電源は排気ガスを出しませんが、窓用エアコンを使うために窓やドアを加工したり、隙間をふさいだりすると、車内の空気の流れが変わります。就寝中の安全のために、どのような設置が可能か、私が断定できる情報は持っていません。具体的な設置方法は、車両メーカーや専門の業者に相談することをおすすめします。

キャンプ場やイベント会場では、電源の使用ルールが決められていることがあります。高出力の機器を使えるかどうかは、施設の管理者に事前に確認しておくと安心です。屋外での使用は、家庭内よりも条件が不安定なので、余裕を持った計画を立ててください。

延長コードと発熱で気をつけること

ポータブル電源につなぐとき、コンセントの位置が合わず、延長コードを使いたくなる場面があります。ただ、窓用エアコンは消費電力が大きいため、延長コードの選び方を間違えると、発熱や火災の原因になる可能性があります。取扱説明書で延長コードの使用を禁止している機種もあるので、まずはそちらを確認してください。

延長コードを使う場合に最低限見るのは、定格電流(A)と許容電力(W)です。たとえば、100V・15Aの延長コードなら、最大で1500Wまでが目安ですが、コード全体の合計がこの範囲に収まっているかが重要です。また、コードは束ねたままにしないでください。コードを巻いた状態で使うと、熱がこもりやすくなり、被覆が溶けるといった事故につながります。

延長コードやテーブルタップの使用可否は、窓用エアコンの取扱説明書が優先です。禁止されている機種では使わないでください。

ポータブル電源側にも発熱があります。高出力で長時間使うと、本体や冷却ファンが熱を持つのは通常の動作ですが、ファンの吸排気口をふさいだり、布団や荷物の下に置いたりすると、温度が上がりすぎることがあります。本体が異常に熱い、焦げたようなにおいがする、変形している、といった症状があれば、すぐに使用を中止し、メーカーに相談してください。

プラグとコンセントの接続部分も確認ポイントです。プラグがゆるんでいたり、ほこりが溜まっていたりすると、接触不良で発熱します。窓用エアコンのプラグの根元が熱くなっている場合は、運転を止めて、接続を確認してください。定格オーバーの状態で使い続けるのは、機器の寿命を縮めるだけでなく、安全面でもリスクがあります。

延長コードについての考え方は、窓用エアコンのコンセント延長コード選びと接続手順の記事で詳しくまとめています。窓用エアコンの電源まわりは、消費電力が大きいぶん、細かい注意点が多いです。ポータブル電源に接続する場合も、基本的な考え方は変わらないので、あわせて確認しておくと安全に使えます。

おすすめしないケースと別の選択肢

ここまで読んで、「結構ハードルが高いな」と感じた方もいるかもしれません。実際、私は次のようなケースでは、窓用エアコンをポータブル電源で動かすことをおすすめしません。まず、一晩中や1日中など、長時間の連続運転を想定している場合です。容量の面で現実的ではなく、無理に使うと電源が空になる、機器に負担がかかるといった問題が出ます。

次に、定格出力やサージ出力に余裕がない小型のポータブル電源で試すケースです。数百Wクラスの電源に、600W台の消費電力の機器をつなぐのは、動かない、あるいは保護機能で止まるだけでなく、機器や電源に負担をかける可能性もあります。始動電力が不明な機種を、ぎりぎりのスペックの電源で動かすのは避けてください。

さらに、赤ちゃん、高齢の方、持病のある方など、体温調節が難しい方がいる環境で、ポータブル電源の窓用エアコンだけに頼る使い方もおすすめしません。電源が突然止まったときのリスクが大きいからです。このような場合は、複数の冷却手段を用意する、自治体の避難所や涼める場所を事前に確認しておく、といった対策も合わせて検討してください。

別の選択肢としては、消費電力の小さい機器の活用があります。扇風機、冷却シート、保冷剤、ネッククーラーなどは、窓用エアコンよりずっと少ない電力で使えるものが多く、ポータブル電源との相性が良いです。冷房が必要な環境では、スポットクーラーやポータブルクーラーなども選択肢になりますが、機種ごとに消費電力が違うため、同じように数字の確認が必要です。

もうひとつは、窓用エアコンを使い続けるか、買い替えや手放しを検討するかという判断です。ポータブル電源を新しく買い足すよりも、停電対策としては、ほかの手段のほうが費用対効果が高い場合もあります。使わなくなった窓用エアコンがある場合は、処分や売却も含めて整理しておくと、住まいの暮らし方に合った備えを考えやすくなります。

ポータブル電源の選び方と商品例

ポータブル電源を選ぶときは、これまでの内容を踏まえて、次の順番で確認するのがおすすめです。まず、窓用エアコンの消費電力を調べ、次に、その2倍前後を目安に、定格出力とサージ出力の余裕を持つ電源を探します。その上で、使いたい時間から必要な容量Whを逆算し、価格、重さ、サイズ、充電方法を比較します。

商品例として、メーカー公式で数字を確認できたものを挙げます。EcoFlowのDELTA 2 Maxは、容量2048Wh、AC出力2400W、サージ出力4800Wと公式サイトで案内されています。Jackeryのポータブル電源 2000 Newは、容量2042Wh、定格出力2200Wです。どちらも、600W台の窓用エアコンに対して、定格出力の面では余裕が見込めるクラスですが、実際に動作するかどうかの確認は別に必要です。

購入前に確認したいポイントを、表にまとめました。

確認項目見る場所ポイント
定格出力(W)メーカー公式の仕様表窓用エアコンの消費電力を上回っていること
サージ出力(W)メーカー公式の仕様表記載がない場合は要確認・問い合わせ
容量(Wh)メーカー公式の仕様表使いたい時間から逆算して選ぶ
出力波形商品ページ正弦波かどうか
動作確認・対応家電メーカーの案内・問い合わせ窓用エアコンへの対応可否は要確認
使用温度範囲取扱説明書車内・屋外での使用に関わる

購入のときは、各メーカーの公式サイトで、最新の仕様や、使用できる家電についての案内をチェックしてください。同じ製品名でも、モデルチェンジや仕様変更が行われることがあります。また、窓用エアコンのような大きな電力を使う機器への対応は、メーカーごとに案内が異なるため、問い合わせ窓口で確認するのが確実です。

重さも見落としがちなポイントです。2000Whクラスは、重量が約18kg前後になる機種もあり、屋外への持ち運びや車への積み込みには、それなりの体力が必要です。使う場所や、持ち運ぶ人を考えて、選んでください。充電に必要な時間や、ソーラーパネルへの対応なども、停電対策として使うなら確認しておくと安心です。

窓用エアコンをポータブル電源で使うまとめ

窓用エアコンをポータブル電源で使うまとめ

ここまで、窓用エアコンをポータブル電源で使うための考え方を整理してきました。最後に要点を振り返ります。窓用エアコンは、条件が合えばポータブル電源で動かせる可能性がありますが、「必ず動く」とは言えません。確認するのは、窓用エアコンの消費電力、ポータブル電源の定格出力とサージ出力、始動電力、そして容量Whの4つです。

コロナ CW-1625R の公式情報では、消費電力は50Hzで550W、60Hzで635Wでした。2000Whクラスのポータブル電源で、定格出力には余裕がありますが、始動電力の数値は確認できず、要確認です。使える時間は、容量Whを消費電力で割って考え、損失の前提を置いて見積もります。私の計算例では、2000Whクラスで約2.7〜3.1時間が目安でした。

私ならこう判断します。短時間の応急的な涼みや、停電時の補助として使うなら、余裕のあるポータブル電源を用意する価値はあります。一方、長時間の連続運転や、命に関わる状況で窓用エアコンだけに頼る使い方は、おすすめしません。延長コードや発熱、水濡れなどの安全面は、必ず確認してから使ってください。

次にやることは、3つです。1つ目は、お使いの窓用エアコンの消費電力と電源に関する注意書きを、取扱説明書で確認すること。2つ目は、ポータブル電源のメーカーに、窓用エアコンを接続できるか問い合わせること。3つ目は、実際に使う前に、短時間で試して、始動や動作を確認することです。不安があれば、無理をしないでください。

この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。コロナの窓用エアコンやJackery、EcoFlowのポータブル電源は、機種によって仕様や接続できる条件が異なります。正確な情報はお使いの機種の取扱説明書、またはコロナ・各ポータブル電源メーカー公式サイトにてご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

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