こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。
三菱冷蔵庫の棚板が割れた、というご相談をよくいただきます。先に結論をお伝えすると、まず確認すべき状況です。すぐに修理業者を呼ぶ必要はありませんが、割れた棚板をそのままにしておくと破片による怪我や食品の衛生面に影響が出ることがあります。早めに対処することをお勧めします。
三菱冷蔵庫の棚板は、メーカーが「本体付属・別売部品」として位置づけているため、自分で取り寄せて交換できます。費用も数千円程度で、特別な工具も不要です。応急処置から正規部品の取り寄せ方法まで、この記事で順を追ってご説明します。
三菱冷蔵庫の棚板が割れたときにすべき対処法

棚板が割れた直後は焦ってしまいますが、まずは状況を落ち着いて確認することが大切です。このセクションでは、放置することのリスクや棚板の素材ごとの違い、そして割れた棚板が食品に与える影響についてまとめます。
割れた棚板を放置するリスクと判断基準
三菱冷蔵庫の棚板が割れたとき、「とりあえず使えるからいいか」と放置してしまう方もいます。ただ、割れた棚板にはいくつかのリスクがあります。ここで私の判断基準を整理しておきます。
判断基準まとめ
- 放置リスク:中(破片による怪我・食品衛生の悪化)
- 自力対応難易度:低(部品取り寄せと交換は一般の方でも可能)
- コスト感:低(数千円程度)
- 再発可能性:低(正規部品に交換すれば再発しにくい)
- 安全面:あり(割れた破片での怪我のリスク)
棚板が割れた場合に最も気になるのは「安全面」です。特にガラス製の棚板の場合、割れた破片が鋭利になることがあり、食品を取り出す際に怪我をするリスクがあります。プラスチック製でも、割れた端部は想像より鋭く、手を傷つけることがあります。
一方で、棚板の割れは冷蔵庫の機能(冷却・圧縮機・電気系統)には直接関係しません。冷蔵庫自体が動かなくなるわけではないので、すぐに修理業者を手配するような緊急性はありません。
私ならこう判断します。棚板に小さなひびが入っているだけで破片が落ちていない状態であれば、数日以内に部品を手配することを前提に、一時的な応急処置をしながら使い続けることは許容範囲です。しかし、棚板が大きく割れて破片が散乱している場合や、ガラス棚が粉砕している場合は、すぐに棚板を取り外して応急処置をとるべきです。
次に読者が取るべき行動を3つ挙げます。
- 割れた棚板の状態を確認し、破片が散乱していれば棚板を取り外して安全な場所に保管する
- 冷蔵庫の型番(形名)を確認する(扉内側のラベルに記載あり)
- 購入店か三菱電機に連絡して棚板の取り寄せを依頼する
ガラス棚とプラスチック棚の割れ方の違い
三菱冷蔵庫の棚板には、大きく分けてガラス製とプラスチック(ポリスチレン系樹脂)製の2種類があります。どちらの素材かによって、割れ方や対処法が異なります。
ガラス製棚板の特徴と割れ方
三菱電機の上位モデルには、全段ガラスシェルフを採用しているものがあります。ガラス製の棚板は汚れが拭き取りやすく清潔さを保ちやすいのが特徴ですが、落下物や衝撃で粉砕することがあります。ガラス棚に使われているのは強化ガラスで、割れるときは細かい粒状になることが多いです。粉砕した場合は破片が庫内全体に広がる恐れがあります。
食品への破片の混入は非常に危険ですので、ガラス棚が粉砕した場合は庫内を丁寧に掃除し、食品を確認してから保管するようにしてください。
ガラス棚が粉砕した場合は、庫内に残った破片を素手で触らないようにしてください。厚手のゴム手袋を使って除去し、食品に破片が混入していないか必ず確認してください。
プラスチック製棚板の特徴と割れ方
プラスチック製の棚板は、最初は小さなひびや亀裂が入ることが多く、徐々に割れが広がっていくパターンが一般的です。プラスチック棚が割れやすくなる主な原因としては以下が挙げられます。
- 重い食品を長期間載せたことによる疲労
- 油脂類(サラダ油・ごま油など)がこぼれて付着したまま放置されたこと
- かんきつ系果汁が付着したまま放置されたこと
- 低温環境での長期使用による素材の劣化
油脂類や柑橘系の果汁が棚板に付着したまま放置すると、プラスチックの素材を侵食して割れや変色の原因になります。こぼれたものはすぐに拭き取る習慣をつけることが、棚板を長持ちさせるうえで大切です。
プラスチック棚はガラス棚と違い、ひびが入っても急に粉砕するケースは少ないです。ただし、ひびが大きくなると重い食品を載せたときに突然折れることがありますので、早めの対応をお勧めします。
割れたままにすると食品への影響はあるか
割れた棚板を放置した場合、食品への影響が気になるところです。実際にどのような問題が起きるかを整理します。
食品への直接的なリスク
最も注意すべきは、割れたガラス棚からの破片が食品に混入するリスクです。強化ガラスは粉砕すると非常に細かい破片になるため、気づかないうちに食品に付着してしまう可能性があります。食品を袋や密閉容器に入れて保管していれば混入リスクは低くなりますが、剥き出しの食品や開封済みの食品がある場合は注意が必要です。
プラスチック製の棚板でも、割れた端部が食品の袋を傷つけて中身を汚染するケースがあります。特に冷蔵庫の奥に置いた食品は気づきにくいため、棚板が割れた後は庫内の食品の状態を定期的に確認することをお勧めします。
衛生面への影響
棚板にひびが入ると、割れ目に食品の汁や汚れが入り込みやすくなります。通常の棚板であれば拭き取るだけで済む汚れも、割れ目に入り込むと取り除きにくくなり、雑菌の温床になる可能性があります。冷蔵庫内は低温なため増殖スピードは遅いですが、衛生面のリスクはゼロではありません。
また、割れ目から食品の臭いが棚板の素材に染み込み、冷蔵庫全体が臭くなることもあります。交換すれば解決しますが、放置期間が長いほど清掃に手間がかかります。早めの対処が衛生面でも経済的な観点でもプラスになります。
食品衛生の観点から、割れた棚板は「早めに交換する」が基本方針です。部品の手配に数日かかることがありますので、その間は応急処置で対応しましょう。
応急処置として使える一時的な対策
正規の部品が届くまでの間、割れた棚板をそのまま使い続けるのは安全面と衛生面からおすすめできません。ここでは、正規部品が届くまでの一時的な応急処置についてご説明します。
割れた棚板を取り外して段数を減らす
最もシンプルな対応は、割れた棚板を取り外してしまうことです。棚板が1枚なくなると収納力は下がりますが、破片による怪我や食品への影響を防ぐことができます。三菱冷蔵庫の棚板は、基本的に引き出すか持ち上げるだけで取り外せる構造になっています。
取り外し方法は機種によって異なりますので、取扱説明書を確認してから作業してください。棚板を取り外した段には、残った棚板を移動させて調整するか、収納物を整理して対応しましょう。
ひびが小さい場合のテープ補強
棚板にひびが入っているが完全には割れていない、という場合は、一時的にテープで補強する方法があります。ただし、食品を直接置くスペースですので、粘着剤が食品に付着しないよう注意が必要です。テープ補強を行う際のポイントをまとめます。
- 棚板の裏面(食品が触れない側)にテープを貼る
- 剥がれにくい強力なテープを使用する(布テープやクラフトテープなど)
- あくまでも一時的な対処であることを念頭に置く
テープ補強はあくまで「正規部品が届くまでの数日間」の暫定対応として行うものです。長期的な使用には向きませんので、部品の手配を並行して進めてください。棚板の素材がガラスの場合は、テープ補強では強度が確保できませんので、取り外す対応を優先してください。
テープ補強やアクリル板で代用する方法
正規の交換部品を取り寄せるまでの期間が長くなりそうな場合や、部品の入手が難しい古い機種の場合には、アクリル板を代用品として使う方法があります。
アクリル板を代用品として使う際の選び方
アクリル板は、ホームセンターやネット通販で購入できます。冷蔵庫内での使用に向いている理由は、透明で食品の確認がしやすく、加工もしやすいためです。代用品として使う場合は以下のポイントを押さえてください。
- 厚さ5mm以上のものを選ぶ(薄いと重みで反ってしまう)
- 心配な場合は2枚重ねにして強度を上げる
- サイズはあらかじめ棚板の縦横寸法を計測してからホームセンターに行く
- ホームセンターではカットサービスを利用できる場合がある
アクリル板は冷蔵庫の低温環境でも変形しにくく、食品衛生面でも比較的安全な素材です。ただし、正規の棚板のように冷蔵庫の棚受けにピッタリ合うわけではないため、ずれないよう注意しながら使用してください。強度が十分なものを選べば、部品が届くまでの代用品として十分機能します。
他メーカーの棚板割れとの対応比較
棚板割れはどのメーカーの冷蔵庫でも起きる問題です。パナソニックの冷蔵庫でも同様のトラブルはよく報告されており、対処の考え方は基本的に共通しています。パナソニック冷蔵庫のトレーが割れた場合の交換方法と対処についてもあわせてご覧ください。
三菱冷蔵庫の棚板が割れた場合の正規部品交換手順

応急処置で一時的に対応できたら、次は正規の交換部品を取り寄せましょう。このセクションでは、型番の確認方法から部品の注文・交換まで、具体的な手順をご説明します。
冷蔵庫の型番から品番を調べる方法
三菱冷蔵庫の棚板を取り寄せるには、まず冷蔵庫の「形名(型番)」を確認することが必要です。形名とは製品を特定するための番号で、これがわかると対応する棚板の部品名称を確認できます。
形名ラベルの場所
三菱電機の冷蔵庫では、形名は一般的に冷蔵室扉の内側のラベルに記載されています。冷蔵室の扉を開けて、ドアパッキン(扉のゴム部分)付近や扉内側の白いシールを確認してください。「形名:MR-○○○○○」という表記で記載されています。
ラベルが見当たらない場合は、冷蔵庫の背面や側面にも貼られていることがあります。また、取扱説明書の表紙や冒頭ページにも形名が記載されているケースが多いです。スマートフォンでラベルを撮影しておくと、後の問い合わせがスムーズになります。
部品番号の調べ方
形名がわかったら、次に棚板の部品名称を確認します。取扱説明書の巻末や「付属品・別売品一覧」のページに、棚板の部品名称と部品番号が記載されている場合があります。取扱説明書を紛失した場合は、三菱電機の公式ウェブサイトで形名を検索してダウンロードすることができます。
部品番号がわからない場合でも、購入店や三菱電機に形名と「どの位置の棚板が割れたか」を伝えるだけで対応してもらえます。必ずしも部品番号を事前に調べる必要はありません。
三菱電機の公式サイトでは形名から取扱説明書をダウンロードできます。取扱説明書を紛失した場合はこちらから確認してください。
三菱電機に問い合わせて部品を取り寄せる手順
三菱電機への問い合わせは、主に「三菱電機修理受付センター(三菱電機システムサービス)」を通じて行います。電話での問い合わせが一般的ですが、公式ウェブサイトからも相談できます。
問い合わせ時に準備するもの
問い合わせをスムーズに進めるために、以下を準備しておくと良いです。
- 冷蔵庫の形名(例:MR-WX52D など)
- 冷蔵庫の色(シルバーやクリスタルホワイトなど)
- 割れた棚板の位置(例:「冷蔵室の上から2段目の棚板」など)
- 購入時期の目安(保証期間内か確認するため)
問い合わせ先と連絡方法
三菱電機の部品については、まず購入店(家電量販店など)に問い合わせる方法が最もスムーズです。購入店に形名と部品内容を伝えると、取り寄せができるか確認してもらえます。購入店での対応が難しい場合は、三菱電機の公式サポートに直接問い合わせてください。
三菱電機のFAQによると、棚板などの「本体付属・別売部品」は、冷蔵室扉内側のラベルから形名を確認したうえで、購入店に部品名称を伝えて取り寄せをお願いする形が推奨されています。(出典:三菱電機よくあるご質問「部品を購入したいけど、どうすればいいの?」)
部品の取り寄せには通常1週間前後かかります。工場在庫がない場合は1か月以上かかることもありますので、割れたことに気づいたら早めに手配することをお勧めします。
家電量販店で棚板部品を購入するときの注意点
三菱電機のサービスセンターに問い合わせる以外に、最寄りの家電量販店(ヤマダ電機・エディオン・ケーズデンキなど)で取り寄せてもらうことも可能です。料金は購入ルートによって変わらないことが多く、費用は棚板1枚あたり2,000〜3,000円前後が目安です。実際に2,200円(税抜き)程度で交換できたという事例も報告されています。
量販店に持参するもの
量販店のサービスカウンターで取り寄せを依頼する際は、以下を持参または準備しておくと話がスムーズです。
- 取扱説明書(形名が記載されているページを開いて持参)
- 割れた棚板の写真(スマートフォンで撮影したものでOK)
- 形名のメモ(ラベルを写真に撮っておくと確実)
量販店によっては、三菱電機の部品を在庫として持っていないことも多く、多くの場合は取り寄せ(受注発注)になります。対応している店舗かどうかを事前に電話確認してから行くと無駄足を防げます。
棚板の交換は自分でできるか
棚板自体の交換は、基本的に工具不要で行えます。古い棚板を取り外し(引き出すか持ち上げるだけ)、新しい棚板を同じように取り付けるだけです。難しい配線作業や分解作業は一切ありません。三菱電機の公式YouTubeチャンネルでも棚の取り付け方法を案内していますので、心配な方はそちらも参考にしてください。
補修用部品の保有期間と古い機種への対応
三菱冷蔵庫の棚板を取り寄せようとした場合、機種が古いと「部品がない」と言われることがあります。これは家電メーカーが定める「補修用性能部品の保有期間」が関係しています。
補修用部品の保有期間とは
日本では家電メーカーに対して、製品の製造終了後一定期間は修理に必要な部品を保有することが求められています。冷蔵庫の場合、この保有期間は一般的に9年とされています(製造打ち切りから9年間)。
つまり、製造終了から10年以上経過した機種の場合、メーカーに正規部品の在庫がなく、棚板の交換部品が入手できなくなる可能性があります。棚板のような付属品は、性能部品より早く在庫が終了することもあります。まずは問い合わせてみることが大切です。
古い機種の場合の対応方法
正規部品が手に入らない場合の選択肢としては、以下が考えられます。
- アクリル板を代用品として使う(前述の方法)
- フリマサイトや中古部品サイトで同型機種の棚板を探す
- 機種が古く冷蔵庫自体の性能も低下しているなら、買い替えを検討する
10年以上お使いの冷蔵庫で棚板が割れた場合は、冷蔵庫全体の状態も確認することをお勧めします。棚板割れは老朽化のサインの一つである場合もあります。三菱電機では修理の問い合わせも受け付けていますので、状況を伝えて相談してみると良いでしょう。
冷蔵庫の製造年は形名ラベルの近くに記載されていることがあります。形名の構成からおおよその製造年を判断することも可能ですので、三菱電機の製品情報一覧でご確認ください。
三菱冷蔵庫の棚板が割れた際のまとめと次の一手

三菱冷蔵庫の棚板が割れたときの対処を改めてまとめます。繰り返しになりますが、棚板の割れは冷蔵庫の機能障害ではなく、自力で対応できるケースがほとんどです。
- ガラス棚が粉砕した場合はすぐに棚板を取り外し、ゴム手袋をして破片を安全に除去する
- プラスチック棚にひびが入った場合は、一時的に取り外すか裏面をテープで補強する
- 冷蔵庫の形名を確認して、購入店か三菱電機に棚板の取り寄せを依頼する
- 部品が届いたら取扱説明書に従って自分で交換する(工具不要)
- 10年以上前の機種で部品が入手できない場合は、アクリル板の代用か買い替えを検討する
三菱冷蔵庫の棚板が割れた場合は、まず怪我と食品の安全を確保しつつ、早めに正規部品の手配を進めることが最善の対応です。修理業者を呼ぶような大がかりな作業は不要ですので、落ち着いて対応してください。
この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。お使いの機種の詳細については、三菱電機の公式サイトまたは取扱説明書でご確認ください。最終的な判断は専門家または三菱電機のサポートにご相談ください。