こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。
窓用エアコンを買おうか迷っているとき、多くの人が気になるのが「普通のエアコンと比べて電気代は高いの?」という点ではないでしょうか。窓用エアコンは工事不要で手軽に取り付けられる反面、「電気代が高い」「効率が悪い」という話を耳にして、不安になっている人も多いと思います。
私の結論を先にお伝えすると、冷房だけを短時間使うなら窓用エアコンと普通の壁掛けエアコンの電気代の差はそこまで大きくありません。ただし、長時間のつけっぱなしや暖房として使う場合は、インバーターを搭載した壁掛けエアコンのほうがはっきり安くなります。
この差が生まれる理由は、消費電力の大きさそのものよりも、運転のしかたや省エネ性能の違いにあります。そして、電気代だけでなく本体価格や取り付け工事費まで含めて考えると、窓用エアコンのほうがトータルで安く済むケースも十分にあるんです。
この記事では、窓用エアコンと普通のエアコンの電気代を、1時間あたり、1か月、ひと夏という単位で比較しながら、あなたの使い方に合った選び方と節約のコツまで、私の知見とこれまで調査してきた経験をもとに解説していきますね。
窓用エアコンと普通のエアコンの電気代を比較

まずは、窓用エアコンと普通の壁掛けエアコンで、電気代にどれくらいの違いがあるのかを具体的な数字で比較していきます。消費電力の違いから、1時間あたり、1か月あたりの目安、そして差が生まれる理由まで順番に見ていきましょう。
消費電力と冷房能力の違い
電気代を比較する前に、まずは窓用エアコンと普通の壁掛けエアコンのスペックの違いを押さえておきましょう。電気代は「消費電力(W)×使用時間×電気料金単価」で決まるので、消費電力の違いを知ることが出発点になります。
窓用エアコンの冷房能力は、主流の機種で1.6〜1.8kW程度です。これは壁掛けエアコンでいうと、おおむね4.5〜6畳用に相当する能力です。一方、冷房時の消費電力は500〜700W前後の機種が多くなっています。
壁掛けエアコンの6畳用(冷房能力2.2kW)の場合、カタログ上の冷房時消費電力は500〜600W前後が一般的です。数字だけを見ると、窓用エアコンと壁掛けエアコンで消費電力に大きな差はないように見えますよね。
| 項目 | 窓用エアコン(冷房専用) | 壁掛けエアコン(6畳用) |
|---|---|---|
| 冷房能力 | 1.6〜1.8kW前後 | 2.2kW前後 |
| 冷房時の消費電力 | 500〜700W前後 | 500〜600W前後(定格) |
| インバーター | 非搭載が主流 | ほぼ全機種で搭載 |
| 室外機 | 本体と一体 | 別置き |
ただし、ここで注意してほしいのが「定格消費電力」と「実際に使っているときの消費電力」は違うという点です。カタログの消費電力は、最大に近い能力で運転したときの数値です。壁掛けエアコンはインバーター制御によって、部屋が冷えたあとは出力を落として少ない電力で運転を続けます。
一方で窓用エアコンの多くは、インバーターを搭載していない「ノンインバーター」タイプです。コンプレッサーが動いているときはほぼ定格の電力を使い、設定温度に達すると停止する、というオンとオフを繰り返す運転になります。
さらに、冷房能力あたりの消費電力で比べると、窓用エアコンは同じ冷房能力を出すのに壁掛けエアコンより多くの電力を使う傾向があります。これは、室外機と室内機が一体になっていて、熱交換器を大きくできないという構造上の制約があるためです。
電気代を比べるときは、カタログの消費電力だけでなく「インバーターの有無」と「冷房能力あたりの効率」をセットで見るのがポイントです。
つまり、スペック表の数字だけでは差が分かりにくいものの、実際の使い方によって電気代の差が生まれやすい構造になっている、というのが私の見立てです。
1時間あたりの電気代の目安
では、実際に1時間あたりの電気代がどれくらいになるのかを計算してみましょう。ここでは、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が示している電力料金の目安単価31円/kWh(税込)を使って試算します。
窓用エアコンの冷房時の消費電力を550Wとすると、コンプレッサーがフルで動いている状態の1時間あたりの電気代は、0.55kW×31円=約17円です。消費電力が700Wの機種なら約22円になります。
壁掛けエアコンの場合、運転開始直後は定格に近い電力を使いますが、部屋が冷えたあとは200〜350W程度まで消費電力が下がることが多いです。安定運転時の1時間あたりの電気代は、約6〜11円が目安になります。
| 運転状態 | 窓用エアコン | 壁掛けエアコン(6畳用) |
|---|---|---|
| 運転開始直後 | 約17〜22円/時 | 約16〜19円/時 |
| 室温が安定したあと | 約8〜17円/時(オンオフの頻度次第) | 約6〜11円/時 |
窓用エアコンは、室温が設定温度に達するとコンプレッサーが止まり、送風だけになります。そのため、部屋の断熱性が高く外気温がそれほど高くない日であれば、実際の電気代はフル稼働時より安くなります。ただし、猛暑日や西日の当たる部屋ではコンプレッサーが止まる時間が短く、ほぼフル稼働に近い状態が続きます。
このように、1時間あたりで比べると「運転開始直後はほぼ同じ、安定したあとで差が開く」というのが窓用エアコンと普通のエアコンの電気代の関係です。短時間だけ使う場合は差が小さく、長時間使うほど差が大きくなると覚えておいてください。
窓用エアコンの電気代そのものについては、窓用エアコンの電気代はいくら?節約のコツでも詳しく解説しています。
1時間あたりの差は数円程度でも、毎日長時間使うと月単位では大きな差になります。次の見出しでひと夏の電気代をシミュレーションしてみます。
1か月・ひと夏の電気代シミュレーション
1時間あたりの電気代の差がわずかでも、毎日使うとなると積み重ねが気になりますよね。ここでは、使い方のパターン別に1か月とひと夏(7〜9月の約3か月)の電気代をシミュレーションしてみました。
試算の条件は、窓用エアコンの実際の平均消費電力を450W、壁掛けエアコンの平均消費電力を280Wとし、電力料金の目安単価31円/kWhで計算しています。あくまで目安ですが、差のイメージをつかむには十分だと思います。
| 使い方 | 窓用エアコン(1か月) | 壁掛けエアコン(1か月) | 月の差額 |
|---|---|---|---|
| 1日4時間(寝る前だけなど) | 約1,700円 | 約1,000円 | 約700円 |
| 1日8時間(夜間を中心に) | 約3,300円 | 約2,100円 | 約1,200円 |
| 1日12時間(在宅ワークなど) | 約5,000円 | 約3,100円 | 約1,900円 |
| 24時間つけっぱなし | 約10,000円 | 約6,200円 | 約3,800円 |
ひと夏の3か月で考えると、1日8時間使う場合の差額は約3,600円、24時間つけっぱなしなら約11,000円程度の差になります。
この数字を見てどう感じるかは人それぞれですが、私としては「1日数時間の使用なら、差額は1か月でランチ1回分くらい」という感覚です。逆に、在宅時間が長くて1日中エアコンをつけている家庭では、年間で見るとそれなりの金額になります。
また、この試算は冷房能力が同程度の部屋を前提にしています。窓用エアコンの能力が部屋の広さに対して足りていない場合は、コンプレッサーがずっと止まらずに動き続けるため、電気代はさらに高くなります。窓用エアコンを使う部屋は、6畳程度までにとどめるのが電気代の面でも無難です。
西日が強い部屋や最上階の部屋では、窓用エアコンがほぼフル稼働になり、上の試算より電気代が高くなりやすいです。遮熱カーテンなどの対策を併用してください。
使う時間が長い人ほど壁掛けエアコンの省エネ性能の恩恵が大きく、短時間しか使わない人ほど差は気にならない、というのがシミュレーションからわかるポイントです。
インバーターの有無で差が出る理由
窓用エアコンと普通のエアコンの電気代の差を生んでいる一番の理由は、インバーター制御の有無です。ここを理解しておくと、自分の使い方でどちらが得なのかが判断しやすくなります。
インバーターとは、モーターの回転数を細かく調整する仕組みのことです。壁掛けエアコンでは、コンプレッサーの回転数をインバーターで制御し、部屋が暑いときは高速回転で一気に冷やし、室温が安定したら低速回転で少ない電力のまま温度をキープします。
一方、ノンインバーターの窓用エアコンは、コンプレッサーの回転数を調整できません。動くか止まるかの2択なので、設定温度に達したらコンプレッサーを止め、室温が上がったらまたフルパワーで動かす、という運転を繰り返します。
このオンとオフの繰り返しが、電気代の面では不利に働きます。コンプレッサーは起動するときに大きな電力を使うため、頻繁に停止と起動を繰り返すと、そのたびに電力を多く消費します。また、止まっている間に室温が上がり、再び動き始めたときにはフルパワーで冷やす必要があるので、効率が落ちるんです。
車の運転にたとえると、インバーターエアコンは一定の速度でスムーズに走る運転、ノンインバーターの窓用エアコンは発進と停止を繰り返す街中の運転のようなイメージです。同じ距離を走っても、発進と停止が多いほど燃費が悪くなりますよね。
最近はインバーターを搭載した窓用エアコンも一部のメーカーから登場しています。インバーター搭載モデルは本体価格が高めですが、長時間使う予定なら電気代の差で元が取れる可能性があります。窓用エアコンのインバーター事情については、窓用エアコンのインバーター搭載事情と選び方で詳しくまとめています。
インバーター搭載の窓用エアコンは、運転音が静かになりやすいというメリットもあります。寝室で使う予定なら、電気代と静音性の両面から検討する価値があります。
インバーターの有無は、特に長時間使うときの電気代に大きく影響します。購入前に、スペック表で「インバーター」の記載があるかどうかを必ず確認してみてください。
暖房時の電気代は差が大きい
冷房では差がそれほど大きくない窓用エアコンと普通のエアコンですが、暖房として使う場合は電気代の差がかなり大きくなります。冷暖房兼用の窓用エアコンを検討している人は、この点をしっかり押さえておいてください。
窓用エアコンの暖房能力は、主流の冷暖房兼用機種で1.3〜1.8kW程度です。暖房時の消費電力は500〜600W前後で、冷房と同じくノンインバーターの機種がほとんどです。
壁掛けエアコンの暖房は、インバーター制御に加えて、外気温が低くても効率よく熱を取り込めるように設計されています。一方、窓用エアコンは熱交換器が小さく、外気温が下がると暖房能力が急激に落ちてしまいます。外気温が5度を下回るような寒い日には、暖房がほとんど効かないと感じることもあるはずです。
さらに冬場は、屋外側の熱交換器に霜が付くと、霜取り運転に切り替わって一時的に暖房が止まります。そのぶん室温が下がり、再び暖めるために電力を使うので、効率はさらに悪くなります。
暖房で比較すると、同じ部屋を同じ温度に保つための電気代は、窓用エアコンが壁掛けエアコンの1.5〜2倍程度になるケースもあると私は見ています。1か月あたりでは1,000〜2,000円程度の差が出ることも珍しくありません。
また、窓用エアコンは窓に取り付けるため、取り付け部分の隙間から冷気が入り込みやすいという弱点もあります。冬場は隙間風によって暖房効率がさらに下がるので、隙間テープなどでしっかり対策しておくことが大切です。
寒冷地や冬の暖房をメインで考えている場合、窓用エアコンの暖房だけに頼るのはおすすめしません。電気代が高くなるうえ、十分に暖まらない可能性があります。
冷房専用の窓用エアコンを夏だけ使い、冬は別の暖房器具を使う、という使い分けのほうが、結果的に電気代を抑えやすいと私は考えています。
窓用エアコンと普通のエアコンの電気代で選ぶコツ

ここからは、電気代の比較をふまえたうえで、実際にどちらを選ぶべきかを考えていきます。電気代だけでなく、本体価格や工事費、住まいの条件まで含めた総合的な判断のコツをお伝えします。
本体価格と工事費を含めた総額比較
電気代だけで比べると壁掛けエアコンが有利に見えますが、エアコン選びでは本体価格と取り付け工事費も忘れてはいけません。トータルのコストで比較すると、見え方がかなり変わってくるんです。
窓用エアコンの本体価格は、冷房専用モデルで4〜6万円前後、冷暖房兼用モデルで6〜10万円前後が一般的です。取り付けは付属の枠を窓にはめ込むだけなので、基本的に工事費はかかりません。自分で取り付けられれば、購入費用がそのまま総額になります。
壁掛けエアコンの6畳用は、スタンダードモデルで5〜8万円前後が目安です。これに標準取り付け工事費として1.5〜2万円程度がかかり、配管の延長や化粧カバー、コンセントの交換などが必要な場合は追加費用が発生します。さらに、引っ越しや撤去のときにも取り外し工事費がかかります。
| 費用項目 | 窓用エアコン(冷房専用) | 壁掛けエアコン(6畳用) |
|---|---|---|
| 本体価格 | 4〜6万円前後 | 5〜8万円前後 |
| 取り付け工事費 | 0円(自分で設置) | 1.5〜2万円前後+追加工事 |
| 取り外し・移設 | 0円(自分で可能) | 1〜2万円前後 |
| ひと夏の電気代(1日8時間) | 約1万円 | 約6,300円 |
こうして並べてみると、1日8時間の使用で年間の電気代差が約3,600円だとしても、初期費用の差を電気代で埋めるには数年かかる計算になります。特に、数年以内に引っ越す予定がある人にとっては、取り外しや移設の工事費がかからない窓用エアコンのメリットはかなり大きいです。
私ならこう判断します。同じ部屋に5年以上住む予定で、毎日長時間エアコンを使うなら壁掛けエアコンを選びます。2〜3年以内に引っ越す可能性がある、または使う時間が限られているなら、窓用エアコンのほうがトータルで安くなると考えます。
窓用エアコンと壁掛けエアコンの違いを総合的に比べたい方は、窓用エアコンと壁掛けエアコンの比較ガイドもあわせて参考にしてみてください。
使用時間が短いなら窓用が有利
電気代のシミュレーションからもわかるように、窓用エアコンと普通のエアコンの電気代の差は、使う時間が長いほど大きくなります。逆にいえば、使用時間が短い人にとっては、窓用エアコンの電気代の不利はほとんど気にならないレベルです。
たとえば、次のような使い方をする人は窓用エアコンと相性がいいと私は考えています。
- 寝室で寝る前の1〜2時間とタイマーで数時間だけ使う
- 平日は仕事で日中不在、夜だけエアコンを使う
- 普段はリビングのエアコンを使い、別の部屋で補助的に使う
- 真夏の猛暑日だけ使い、それ以外は扇風機で過ごす
こうした使い方では、1日の使用時間が4時間程度に収まることが多く、壁掛けエアコンとの電気代の差は月数百円程度にとどまります。この程度の差であれば、工事不要で手軽に設置できるメリットのほうが大きいですよね。
また、壁掛けエアコンのインバーターは、長時間の安定運転でこそ効果を発揮します。運転開始直後の部屋を冷やす段階では、壁掛けエアコンも定格に近い電力を使うので、短時間だけ使う場合はインバーターの省エネ効果を十分に得られません。つまり、短時間運転では両者の電気代の差がさらに縮まるんです。
一方で、在宅ワークで日中ずっと同じ部屋にいる人や、ペットのために24時間エアコンをつけておく必要がある家庭では、電気代の差が無視できなくなります。こうしたケースでは、初期費用が多少高くても壁掛けエアコンを選んだほうが、長い目で見て得になる可能性が高いです。
1日の使用時間が4時間程度までなら窓用エアコン、8時間を超える日が多いなら壁掛けエアコン、というのがひとつの目安です。
自分の生活スタイルで1日に何時間くらいエアコンを使うかを、一度具体的に考えてみると、どちらを選ぶべきかが見えてくると思いますよ。
賃貸や工事不可の部屋での選び方
電気代の比較はもちろん大切ですが、そもそも住まいの条件によっては壁掛けエアコンを設置できない場合があります。こうした部屋では、電気代よりも「設置できるかどうか」が選択の決め手になります。
壁掛けエアコンを取り付けるには、壁に配管用の穴(スリーブ)が必要です。賃貸住宅でエアコン用の穴がない部屋や、コンクリートの壁に穴を開けられない物件では、壁掛けエアコンの設置自体が難しくなります。管理会社や大家さんの許可が得られないケースも多いですよね。
また、室外機を置くスペースがない部屋も壁掛けエアコンの設置が困難です。ベランダがない部屋や、室外機を置くと避難経路をふさいでしまう部屋などがこれに当たります。
こうした工事ができない部屋では、窓用エアコンが現実的な選択肢になります。電気代が多少高くても、エアコンがないまま夏を過ごすリスクを考えれば、窓用エアコンを使うメリットは十分にあります。
工事不可の部屋で窓用エアコンを選ぶときは、電気代を抑えるために次のポイントを意識してみてください。
- 部屋の広さに合った冷房能力の機種を選ぶ
- 可能であればインバーター搭載モデルを選ぶ
- 省エネ性能の指標(期間消費電力量)を比較する
- 取り付け部分の隙間をしっかりふさげる機種を選ぶ
窓用エアコンは機種によって省エネ性能にも差があります。同じ価格帯なら、期間消費電力量が少ない機種を選ぶだけで、年間の電気代を抑えられます。
賃貸で窓用エアコンを設置する場合も、ネジ固定などで窓枠を傷つけると原状回復の対象になることがあります。設置方法は事前に確認しておきましょう。
住まいの条件と電気代の両方を考えて、自分にとって無理のない選択をすることが大切です。
窓用エアコンの電気代を節約する方法
窓用エアコンを選んだ場合でも、使い方を工夫すれば普通のエアコンとの電気代の差を小さくすることができます。ここでは、私が実践してほしいと考えている節約方法をまとめました。
フィルターと屋外側のフィンをこまめに掃除する
フィルターが目詰まりすると、冷房効率が落ちてコンプレッサーが長く動き続けることになります。2週間に1回を目安にフィルターを掃除するだけで、電気代の無駄をかなり減らせます。屋外側のフィンにホコリが溜まっている場合も、排熱効率が落ちるので定期的に確認してください。
遮熱カーテンやすだれで日差しを防ぐ
窓用エアコンは窓に取り付けるため、窓まわりから入る熱の影響を受けやすいです。遮熱カーテンや外付けのすだれを使って日差しを防ぐと、部屋の温度上昇を抑えられ、コンプレッサーの稼働時間を短くできます。ただし、本体の屋外側をすだれで覆わないように注意してください。
扇風機やサーキュレーターを併用する
窓用エアコンは吹き出し口から出る冷気が部屋全体に行き渡りにくいことがあります。扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると、部屋全体が効率よく冷え、設定温度を1〜2度高くしても快適に過ごせます。
取り付け部分の隙間をふさぐ
取り付け枠と窓の間に隙間があると、そこから熱い外気が入り込みます。付属のパネルやスポンジ、隙間テープを使ってしっかりふさいでおくことで、冷房効率が上がります。
設定温度を1度上げるだけでも、冷房の消費電力はおよそ10%程度削減できるといわれています。扇風機と組み合わせて、無理のない範囲で設定温度を見直してみてください。
こうした節約方法を組み合わせれば、窓用エアコンでも電気代をしっかり抑えることができますよ。
窓用エアコンと普通のエアコンの電気代まとめ

窓用エアコンと普通のエアコンの電気代について、比較のポイントから選び方、節約方法までお伝えしてきました。最後に要点を整理しておきます。
窓用エアコンと普通の壁掛けエアコンは、カタログ上の消費電力にはそれほど大きな差がありません。電気代の差を生むのは、主にインバーター制御の有無と、冷房能力あたりの効率の違いです。運転開始直後はほぼ同じ電気代でも、室温が安定したあとの運転で壁掛けエアコンのほうが電力を抑えられるため、使用時間が長くなるほど差が開いていきます。
試算では、1日8時間の冷房で1か月あたり約1,200円、24時間つけっぱなしなら約3,800円の差になりました。暖房として使う場合はさらに差が大きく、窓用エアコンの暖房だけに頼るのはおすすめできません。
一方で、本体価格や取り付け工事費、引っ越し時の取り外し費用まで含めたトータルコストで考えると、窓用エアコンのほうが安く済むケースも多いです。使用時間が短い人、数年以内に引っ越す予定がある人、工事ができない部屋に住んでいる人にとっては、窓用エアコンは十分に合理的な選択肢です。
窓用エアコンを使う場合は、フィルター掃除や遮熱対策、扇風機の併用、隙間対策などを組み合わせて、電気代の無駄を減らしていきましょう。この記事が、あなたの暮らしに合ったエアコン選びの参考になればうれしいです。
電気料金の目安単価について詳しく知りたい方は、(出典:公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問)も確認してみてください。
この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。コロナやトヨトミ、ハイアールなど各メーカーの窓用エアコンと壁掛けエアコンは、機種によって操作方法や仕様、消費電力が異なります。正確な情報はお使いの機種の取扱説明書、または各メーカー公式サイトにてご確認ください。また、機種選びや設置に関する最終的な判断は専門家にご相談ください。