こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。
象印のスチーム式加湿器EE-DD50は、4リットルの大容量タンクで冬の乾燥をしっかり抑えてくれる人気モデルです。ただ、お湯を沸かして蒸気を出すタイプなので、「毎日使うと電気代がかなりかかるのでは?」「24時間つけっぱなしにしたらいくらになるの?」と不安になりますよね。
私も家電を調べる中で、スチーム式の加湿器は電気代が気になるという声を何度も耳にしてきました。そこでこの記事では、象印公式サイトに載っている消費電力をもとに、1時間・1日・1か月ごとの電気代を実際に計算して整理しました。
あわせて、EE-DD35やEE-DE50との違い、強・中・弱や自動加湿の使い分け、お手入れと電気代の関係もまとめています。買う前の比較にも、すでにお持ちの方の節約にも使えるようにしたので、気になるところから読んでみてくださいね。
象印の加湿器EE-DD50の電気代の目安

まずは電気代を計算するための土台として、EE-DD50の消費電力と仕様を確認します。そのうえで、1時間・24時間・1か月といった使い方別の目安を順に見ていきましょう。
EE-DD50の消費電力と仕様のおさらい
電気代を考えるうえで最初に押さえたいのが消費電力です。象印公式サイトの仕様表を確認したところ、EE-DD50の消費電力は、お湯を沸かす立ち上げ時が985W、加湿している間が410Wとされています(出典:象印公式サイト)。
ここでポイントになるのは、電気を大きく使うのは最初にお湯を沸かす間だけで、そのあとの加湿中は410Wまで下がるという点です。ヒーターで水を沸騰させ続けるイメージを持つ方が多いのですが、実際には沸騰後は水温を保つ運転に切り替わるため、985Wのまま使い続けるわけではありません。
| 項目 | EE-DD50の仕様 |
|---|---|
| 消費電力(湯沸かし立ち上げ時) | 985W |
| 消費電力(加湿時) | 410W |
| 定格加湿能力 | 480mL/h |
| タンク容量 | 4.0L |
| 適用床面積の目安 | 木造和室8畳(13㎡)まで/プレハブ洋室13畳(22㎡)まで |
| 連続加湿時間 | 強約8時間/中約16時間/弱約32時間 |
運転モードは、連続運転の強・中・弱と、湿度に合わせて自動で調整する自動加湿のしっかり・標準・ひかえめがあります。ほかにも、湯沸かし音を抑えるモードやクエン酸洗浄モードが用意されていて、お手入れまで含めて使いやすく作られているのが象印らしいところです。
なお、公式ページには1時間あたりの電気代そのものは載っていません。この記事の電気代は、公式の消費電力に電力量料金の目安単価を掛けて私が試算した数字です。お住まいの電力会社や料金プランで単価は変わるので、あくまで目安として見てください。
1時間あたりの電気代の計算方法
電気代の計算式はとてもシンプルで、消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金の単価(円/kWh)で求められます。単価は、電力会社が明記していない場合の目安としてよく使われる31円/kWhで計算してみます。
加湿中の410Wは0.41kWなので、1時間あたりは0.41×31で約12.7円です。お湯を沸かす立ち上げ時の985Wは0.985kWなので、1時間換算では約30.5円になります。ただし立ち上げは長く続くものではないので、たとえば30分と仮定すれば約15円です。
| 状態 | 消費電力 | 1時間あたりの電気代(31円/kWh) |
|---|---|---|
| 湯沸かし立ち上げ時 | 985W | 約30.5円 |
| 加湿時 | 410W | 約12.7円 |
つまり、毎日1回しっかり沸かし直して、そのあと数時間加湿するという使い方なら、立ち上げ分を足してもトータルは1日あたり100円台前半に収まるイメージです。ヒーター式の暖房器具と比べると、思ったより控えめな数字だと感じる方も多いのではないでしょうか。
電力会社の料金プランによっては、使う量が増えるほど1kWhあたりの単価が上がる段階制のものがあります。冬は暖房の使用量も増えるので、請求書の単価を一度確認して、31円の部分を置き換えて計算するとより正確になりますよ。
単価が35円なら410Wは1時間あたり約14.4円、27円なら約11.1円というように、単価の違いで多少上下します。それでも1時間あたり10円台前半という大枠は変わらないので、まずは約13円という数字を基準に頭に入れておくと、使い方別の電気代を考えやすくなります。
電気代は、使う時間をそろえて比べると感覚がつかみやすくなります。たとえば、お湯を沸かす電気ケトルは1,000W前後のものが多く、沸かす数分間だけ電気を使います。EE-DD50の立ち上げ時の985Wも同じくらいの大きさで、ここだけ見ると電気を食うように感じます。でも、加湿の大半は410Wの時間なので、心配しすぎなくて大丈夫ですよ。
24時間つけっぱなしの電気代は?
気になる方が多い、24時間つけっぱなしのケースです。加湿中の410Wがずっと続くと仮定すると、0.41kW×24時間×31円で、1日あたり約305円になります。これを30日続けた場合は約9,150円です。
ただし、これは加湿中の消費電力が最大でずっと続いたと仮定した、上限に近い見積もりです。自動加湿を使えば、部屋の湿度が目標に届いたあとは運転が落ち着くので、実際の電気代はこの金額を下回ることが多いと考えています。
EE-DD50のタンクは4.0Lで、連続加湿時間は強が約8時間、中が約16時間、弱が約32時間です。24時間つけっぱなしにするなら、弱以外のモードでは途中で給水が必要になります。空焚きを防ぐ安全機能はありますが、給水のたびに沸かし直しで985Wの立ち上げが入る点も頭に入れておきましょう。
つけっぱなしが向いているのは、寝室で就寝中に使う場合や、乾燥が特に厳しい日です。一方、日中に家族が出払う家庭なら、帰宅の1〜2時間前にタイマーで立ち上げるほうが電気代も給水の手間も抑えられます。私なら、リビングは在宅時間だけ、寝室は弱か自動加湿で就寝中だけという使い分けをおすすめします。
24時間運転で月9,000円台というと身構えてしまいますが、これは最大値のつもりで見ておけば十分です。現実的には、必要な時間帯と湿度に絞って使えば、この半分以下に収まるケースも珍しくありません。
また、乾燥対策として24時間運転をしたいと考える方は、加湿器だけでなく、部屋の湿度を下げてしまう原因にも目を向けてみてください。換気の回数が多い、エアコンの暖房を長時間使っているといった環境では、せっかく加湿しても湿度が上がりにくく、加湿器が働き続けて電気代が増えてしまいます。窓の隙間対策やカーテンの活用もあわせて考えておくと安心です。
1か月の電気代と8時間運転の目安
多くのご家庭で現実的なのは、1日8時間ほどの運転ではないでしょうか。起きている時間帯に使う、あるいは就寝中の8時間に使うといったケースです。410Wで8時間なら0.41×8×31で、1日あたり約102円になります。
これを30日続けると約3,050円です。使う時間ごとに並べると、次のようになります。いずれも加湿中の410Wが続いたと仮定した目安で、立ち上げ時の電気代は含んでいません。
| 1日の運転時間 | 1日の電気代 | 1か月(30日)の電気代 |
|---|---|---|
| 4時間 | 約51円 | 約1,525円 |
| 8時間 | 約102円 | 約3,050円 |
| 12時間 | 約153円 | 約4,575円 |
| 24時間 | 約305円 | 約9,150円 |
給水のたびにお湯を沸かし直す分を加えても、1日8時間運転なら月3,000円台前半が目安だと見ています。冬の間の数か月だけの出費と考えれば、「毎日使うと電気代が高すぎる」というほどではないはずです。
もしもっと細かく見積もりたい場合は、消費電力と使用時間の考え方を詳しくまとめた象印のスチーム式加湿器の消費電力は?電気代と節約のコツも参考になります。EE-DD50に限らず、象印のスチーム式に共通する節約の考え方を確認できますよ。
ちなみに、気化式やハイブリッド式の加湿器は消費電力がもっと小さい分、電気代は安く済みます。そのかわり、スチーム式は沸騰させるので衛生面で安心感があり、冷たい風が出ず部屋の温度が下がりにくいというメリットがあります。電気代だけで決めず、使う場所や家族構成も合わせて考えてみてください。
EE-DD35やEE-DE50と電気代を比較
EE-DD50を選ぶ際に迷いやすいのが、同じ型の小さいサイズであるEE-DD35と、新しい世代のEE-DE50です。EE-DD系は2サイズ展開で、35は3.0Lクラス、50は4.0Lのタンクを備えています。
EE-DD35はタンクが小さい分、加湿能力も控えめで、消費電力もEE-DD50より低めです。ドコモでんきなどの比較記事でも、EE-DD50のほうが加湿時の消費電力が大きいと紹介されています。6〜8畳程度の寝室や書斎なら、小さいほうで足りることも多いでしょう。
一方のEE-DE50は、各種の比較記事で消費電力がEE-DD50と同じ410W前後と紹介されていて、電気代にはほとんど差がないとされています。つまり、電気代だけを理由に型番を選び分ける必要は小さく、価格やデザイン、細かい機能で選んで問題ないと私は考えています。
| 比較ポイント | EE-DD50 | EE-DD35 |
|---|---|---|
| タンク容量 | 4.0L | 3.0Lクラス |
| 向いている広さ | リビングなど広めの部屋 | 寝室・書斎など小さめの部屋 |
| 電気代の傾向 | 加湿時410W | 50より低め(仕様表で要確認) |
私なら、リビングや8畳以上の部屋で使うならEE-DD50を、寝室や個室だけで使うならEE-DD35を選びます。広い部屋に小さい機種を使うと、強運転が長引いて結局電気代がかさんでしまうこともあるからです。実際の数値は、買う前に必ず公式の仕様表で確認してください。
象印の加湿器EE-DD50の電気代を抑える方法

ここからは、EE-DD50の電気代を無理なく抑えるための具体的な使い方を紹介します。モードの選び方、自動加湿の使い方、タンクの給水、お手入れの順に見ていきましょう。
強・中・弱で電気代は変わる?
EE-DD50の連続運転は強・中・弱の3段階です。強は約8時間、中は約16時間、弱は約32時間かけて、4.0Lのタンクの水を使い切る設計になっています。ここから単純に計算すると、1時間あたりの加湿量はおよそ強500mL、中250mL、弱125mLほどです。
加湿量が違うということは、水を蒸気に変えるために使う熱の量も変わるということです。強は水をたくさん蒸発させるぶん、ヒーターが稼働する時間が長く、電気代もいちばん高くなりやすいと考えられます。逆に、弱は加湿量が少ない分、電気代も抑えられる傾向があります。
| モード | 連続加湿時間の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 強 | 約8時間 | 帰宅直後や乾燥がひどい日にすばやく加湿したいとき |
| 中 | 約16時間 | 日中から夜まで、リビングで長く使うとき |
| 弱 | 約32時間 | 就寝中や、すでに湿度が足りている部屋の維持 |
公式ページにはモードごとの消費電力は書かれていません。そのため、電気代の差を数字で断言することは避けますが、部屋が潤ったあとは強から弱へ切り替えるだけで、無駄な加熱を減らせるのは間違いありません。
私のおすすめは、最初の30分から1時間だけ強で一気に湿度を上げ、そのあとは中か弱に切り替える使い方です。いつまでも強のままにするより、体感は変わらず電気代だけ下げやすいですよ。
同じ8時間運転でも、強のままで使う場合と、強から弱に切り替えて使う場合では、体感の乾燥対策はあまり変わらないのに電気代に差が出るはずです。加湿は部屋の湿度が上がるまでに時間がかかる一方、一度上がった湿度を保つだけなら少ない加湿量で済むからです。この考え方は、すべてのスチーム式加湿器に共通するコツだと私は考えています。
自動加湿とひかえめ運転のコツ
電気代を抑えたいなら、自動加湿モードを使うのがもっとも手軽です。EE-DD50の自動加湿は、しっかり・標準・ひかえめの3段階から目標の湿度を選び、部屋の湿度に合わせて自動で運転を調整してくれます。
湿度が目標に届いたら運転を弱めたり止めたりしてくれるので、つけっぱなしにしても加熱し続けることがなく、電気代の無駄が出にくいのがメリットです。手動で強のまま放置するよりも、実際の電気代はずっと小さくなりやすいと考えています。
ひかえめは、湿度を高く保ちすぎない設定です。人が快適に過ごせて、結露やカビも出にくい湿度は一般的に40〜60%といわれているので、まずは標準かひかえめから試してみて、乾燥を感じたらしっかりに上げる、という順番がおすすめです。
湿度計を1つ置いておくと、自動加湿の設定が合っているか確かめやすくなります。湿度が60%を超えるようなら設定を下げて、窓や壁の結露を防ぎましょう。
部屋の広さに対して、加湿器の能力が足りない場合は、自動加湿でも運転が長く続いてしまいます。EE-DD50の適用床面積の目安は木造和室で8畳まで、プレハブ洋室で13畳までです。目安より広い部屋で使う場合は、ドアを閉めて空間を区切るなどして、加湿する範囲を絞るのもひとつの方法です。
また、湯沸かし音セーブモードは、お湯を沸かす音を抑える機能です。就寝中に使う寝室では助かる機能ですが、電気代を直接下げるものではないので、静かさを優先したい日に使うくらいの感覚で大丈夫です。
4リットルタンクの給水と電気代
EE-DD50のタンクは4.0Lと大きく、満水にすれば強でも約8時間、弱なら約32時間運転できます。ただ、タンクが大きいからといって、毎回満水にする必要はありません。むしろ、電気代の面では使う分だけ入れるほうが有利です。
理由は、水の量が多いほど、最初にお湯を沸かす時間が長くなり、985Wの立ち上げ運転が続くからです。たとえば、夜の数時間しか使わないのに満水から沸かすと、使わない水まで温めることになってしまいます。
給水のコツは、水道水をそのまま入れて、使い切ってからまとめて給水することです。つぎ足しをすると、その都度沸かし直しが起きて電気代が増えるうえに、前の水が残ってぬめりや白い汚れの原因にもなりやすくなります。
おすすめの置き場所は、部屋の中央付近や、空気が循環しやすい場所です。壁際や家具の近くに置くと、蒸気が壁や家具に当たって結露を起こしやすくなります。置き場所の考え方はスチーム式共通なので、ダイニチと象印の加湿器の電気代を比較した記事でダイニチと比べながら確認してみるのもよいと思います。
毎日の運転時間が短い場合は、タンクの水位の目安を見ながら、必要な量だけ入れる習慣をつけると、立ち上げ時間のムダが減らせます。慣れてくると、自分の部屋なら何時間でどれくらい減るかが分かってくるので、給水量の見当もつけやすくなります。
また、スチーム式は蒸気とお湯がとても熱くなります。電気代の節約を考えるあまり、タンクを無理に外したり、運転中に動かしたりしないでください。給水は必ず運転を止めて、電源プラグを抜いてから行うようにしましょう。
クエン酸洗浄で電気代の無駄を防ぐ
意外に思われるかもしれませんが、お手入れも電気代に関わります。スチーム式はお湯を沸かすたびに、水に含まれるカルシウムなどが白く固まって、内部のヒーター周りに付着していきます。これを放置すると、熱が伝わりにくくなって、加熱効率が落ちる可能性があります。
EE-DD50にはクエン酸洗浄モードがあり、タンクにクエン酸を入れて沸かすだけで、白い汚れを落とせます。公式の説明でも、定期的なクエン酸洗浄が推奨されているので、使い始めのころから習慣にしておくのがおすすめです。
頻度の目安は、水道水の硬度や使用頻度で変わりますが、私は週に1回から2週間に1回くらいを目安にしています。白い汚れが目立ってきたら、そのタイミングで洗浄するのでも問題ありません。具体的な手順は象印のポット型加湿器のクエン酸洗浄の方法と頻度で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
クエン酸は、必ず公式の説明書に書かれた量と手順を守って使ってください。濃すぎたり、塩素系の洗剤と混ぜたりすると危険です。洗浄中は蒸気が熱いので、やけどにも注意してくださいね。
洗浄を怠ると、運転音が大きくなったり、沸くまでに時間がかかったりすることもあります。電気代を気にするなら、使い方の工夫に加えて、機器をきれいに保つことも大切です。シーズンの終わりにも、洗浄してしっかり乾燥させてから片付けましょう。
お手入れのついでに、電源コードやプラグまわりもチェックしておきましょう。ほこりがたまっていたり、コンセントがゆるんでいたりすると、発熱や故障の原因になります。スチーム式は高温で動かす機器なので、安全に使うためにも、シーズンの始めと終わりに点検する習慣をつけてほしいと思います。
象印の加湿器EE-DD50の電気代のまとめ

ここまで、象印の加湿器EE-DD50の電気代について、公式の消費電力をもとに整理してきました。加湿時は410W、立ち上げ時は985Wで、31円/kWhで計算すると1時間あたりは約13円が目安です。
1日8時間なら約100円、1か月で約3,000円台前半、24時間つけっぱなしなら最大で月9,000円台という見積もりでした。ただしこれは上限に近い数字で、自動加湿を使えば実際はもっと低く収まるはずです。
私ならこう判断します。日中や就寝中の8時間程度を、自動加湿の標準かひかえめで使います。最初の1時間だけ強にして、あとは中か弱へ切り替えるのが、電気代と快適さのバランスがいちばん取りやすいからです。
次にやることは3つだけです。まず、お使いの電気代の単価を確認して、この記事の目安を置き換えます。次に、自動加湿とモードの切り替えを試します。最後に、定期的にクエン酸洗浄をして、加熱効率を保ちます。これだけでも、無駄な電気代を減らせますよ。
この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。象印のスチーム式加湿器は、機種によって操作方法や仕様が異なる場合があります。正確な情報はお使いの機種の取扱説明書、または象印公式サイトにてご確認ください。電気代の数値は目安であり、最終的な判断は専門家にご相談ください。