窓用エアコンの省エネ基準とは?COPと消費電力の見方

記事内に商品プロモーションを含む場合があります 窓用エアコン

窓用エアコンの省エネ基準とは?COPと消費電力の見方

こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。

窓用エアコンを選ぶときに、壁掛けのエアコンのように「省エネ基準達成率」や「APF」を見て比べようとして、数字が見つからずに戸惑った経験はありませんか。実は窓用エアコンには、ルームエアコンと同じ省エネ基準の枠組みが当てはまらないんですよ。

私もこの違いを知らないまま商品ページを眺めていて、統一省エネラベルが見当たらないことに首をかしげた一人です。そこで国の資料やメーカーのカタログを調べ直し、窓用エアコンの省エネ性能をどう読み解けばいいのかを整理しました。

この記事では、省エネ基準の対象になる機種とならない機種の違い、APFとCOPの意味、エネルギー消費効率や期間消費電力量の見方、そして電気代を抑えて選ぶコツまでを順番に解説します。読み終わるころには、カタログの数字だけで省エネ性能を自分で比べられるようになるかなと思います。

記事のポイント

  • 窓用エアコンは省エネ法のトップランナー基準や統一省エネラベルの対象外
  • APFは使えないので、冷房能力と消費電力から求めるCOPで比べる
  • 期間消費電力量と電力量料金単価で、年間の電気代を自分で試算できる
  • 畳数と周波数を合わせて選び、設置と使い方でも消費電力を抑える

そのエアコン「いくら」で売れる?

【無料】買取価格を見る

窓用エアコンの省エネ基準をまず整理

窓用エアコンの省エネ基準をまず整理

まずは「省エネ基準」という言葉が何を指しているのかを整理します。窓用エアコンの場合は、ルームエアコンと同じ物差しが使えるのか、使えないならどう比べるのかが最初の分かれ道です。ここを押さえておくと、このあとの数字の見方がぐっと楽になります。

窓用エアコンは省エネ基準の対象外?

結論から言うと、窓用エアコンは省エネ法に基づくエアコンのトップランナー基準の対象外です。私が資源エネルギー庁の資料を確認したところ、基準の対象範囲から冷房専用のものやウインド形(窓用)のものは除かれていると整理されていました。(出典:資源エネルギー庁 エアコンディショナー トップランナー制度)

トップランナー基準というのは、市場に出ている製品のうち最も省エネ性能が高いものを基準に、メーカーが目標年度までに平均でその水準を達成するよう求める制度です。ルームエアコンでは、この制度のおかげで年々省エネ性能が底上げされてきました。

一方で窓用エアコンは、出荷台数が壁掛けのエアコンに比べてとても少ない分野です。そのため規制の枠から外れており、メーカーに達成義務が課されていません。つまり「基準を満たしているから省エネ」という見方がそもそもできない製品なんです。

ここで誤解しやすいのが、「基準の対象外だから省エネ性能が低い」と決めつけてしまうことです。対象外というのは制度上の話で、実際の消費電力が大きいかどうかは別問題です。小さな部屋を冷やす用途なら、本体の消費電力が小さく収まる機種もちゃんとあります。

窓用エアコンは「基準を達成しているか」ではなく「数字で自分で比べる」製品です。判断材料はカタログの冷房能力・消費電力・期間消費電力量の3つだと覚えておくと迷いません。

なお、ルームエアコンのほうは新しい基準が段階的に導入されていく流れですが、対象の中心は壁掛け形で、窓用が加わるわけではないと私は確認しています。窓用エアコンを検討している人は、基準の改正に左右されずに、今ある数字で冷静に比べれば大丈夫ですよ。

統一省エネラベルが付かない理由

家電量販店でエアコンを見ると、星の数や省エネ基準達成率、年間の目安電気料金が書かれた「統一省エネラベル」が付いています。あのラベルは、省エネ法のトップランナー制度の対象になっている機種について、小売事業者が表示するものです。

窓用エアコンはその対象外なので、統一省エネラベルが付いていない、あるいは付いていても独自の表示にとどまるケースがほとんどです。量販店の売り場やネット通販のページで、星の評価や達成率が見当たらなくても、不良品や表示漏れではありません。

統一省エネラベルには、多段階評価点、省エネ基準達成率、通年エネルギー消費効率(APF)、年間の目安電気料金といった情報が載っています。窓用エアコンではこれらが揃わないので、比較の手がかりをカタログ本体の仕様表に求めることになります。

私が実際にメーカーのカタログや公式サイトの仕様欄を見比べたときも、載っているのは冷房能力、消費電力、期間消費電力量、適用畳数あたりが中心でした。ラベルがない分、この4項目を落ち着いて読み取る習慣をつけておくと、機種選びで迷いにくくなります。

ちなみに、ルームエアコンの統一省エネラベルを見慣れている人ほど、窓用エアコンの売り場で「情報が少ない」と感じやすいです。でもこれは製品の性格の違いなので、次の見出しで説明する指標に置き換えて考えれば、必要な比較はきちんとできます。

APFとCOPの違いと窓用の見方

省エネの数字としてよく出てくるのがAPFとCOPです。どちらも「使った電力に対してどれだけ冷暖房の能力が得られるか」を表す点は同じで、数字が大きいほど省エネ性能が高いと考えてOKです。違いは、どんな条件で測った数字なのかという点にあります。

APFは通年エネルギー消費効率のことで、1年間を通じた冷暖房の総能力を、1年間の総消費電力量で割った値です。外気温が変わる中での運転を想定した、いわば年間の燃費です。ルームエアコンの統一省エネラベルに載っているのは、このAPFですね。

それに対してCOPは、決まった一つの条件で運転したときの、能力と消費電力の比です。計算式は「冷房能力(kW)÷ 消費電力(kW)」とシンプルで、窓用エアコンのカタログに載っている数字だけで自分で計算できます。

指標意味窓用エアコンでの扱い
APF年間を通じた省エネ性能基本的に表示されない
COP冷房能力÷消費電力カタログの数字から自分で計算
期間消費電力量冷房期間に使う電力量の目安多くの機種で記載あり

例えば、私が確認したコロナの窓用エアコンCW-1625Rのカタログ値では、60Hz地域で冷房能力1.6kW、消費電力635Wでした。1.6÷0.635で、COPはおよそ2.5になります。50Hz地域では1.4kWと550Wなので、やはり2.5前後です。

同じ畳数帯の窓用エアコンを2つ比べるなら、このCOPが高いほうが同じ冷え方をするのに電気を使わない計算になります。APFが表示されなくても、COPを自分で出すだけで十分に省エネ性能の比較ができるんです。

私が窓用エアコンの相談を受けるときも、「省エネ基準を満たしている機種はどれですか」と聞かれることがよくあります。そのたびに、基準そのものがないので数字で比べましょう、とお伝えしています。この考え方が分かるだけでも、売り場での迷いはかなり減るはずです。

エネルギー消費効率の確認ポイント

カタログや取扱説明書で「エネルギー消費効率」という言葉を見かけたら、それは冷房能力を消費電力で割ったCOPと同じ考え方の数字です。窓用エアコンのメーカーによっては、この数値をそのまま載せている場合もあります。

確認するときに大事なのが、冷房能力と消費電力が「どの周波数の数字か」をそろえることです。窓用エアコンは東日本の50Hzと西日本の60Hzで能力が違う機種が多く、片方の周波数の能力ともう片方の消費電力を混ぜて計算してしまうと、COPが狂います。

もう一つのポイントは、消費電力の表記です。定格の消費電力は、あくまで規定の条件で運転したときの値です。外が猛暑日のときや、窓まわりのすき間が多い部屋では、実際にはもっと電気を使うことがあります。数字は「比べるための物差し」と割り切るのがおすすめです。

COPの目安は、同じ冷房能力帯の機種同士で比べるのが基本です。冷房能力が大きい機種ほど消費電力も大きくなるので、能力の違う機種をCOPだけで並べて優劣をつけないようにしてくださいね。

私がカタログを見比べるときは、まず適用畳数が合う機種を2〜3機種に絞り、そのうえで冷房能力と消費電力からCOPを出して並べています。この手順なら、数字が少ない窓用エアコンでも、感覚ではなく根拠をもって選べますよ。

期間消費電力量で電気代を試算

窓用エアコンのカタログに載っていることが多いのが「期間消費電力量」です。これは、冷房を使う期間に消費する電力量の目安を、決められた条件のもとで算出した数字で、単位はkWhです。数値が小さいほど、省エネ性能にすぐれていると見ていいでしょう。

先ほどのコロナCW-1625Rで見ると、期間消費電力量は50Hz地域で350kWh、60Hz地域で400kWhと私は確認しています。この数字に電力量料金単価をかければ、冷房期間の電気代の目安がすぐに出せます。

電力量料金単価は、家庭用電気製品の公正な表示で使われる目安として、1kWhあたり31円がよく使われています。400kWhなら400×31で12,400円、350kWhなら10,850円が目安です。もちろん契約プランによって実際の単価は変わるので、お手元の請求書の単価に置き換えて計算してみてください。

周波数期間消費電力量電気代の目安(31円/kWh)
50Hz地域350kWh約10,850円
60Hz地域400kWh約12,400円

この期間消費電力量は、あくまで標準的な使い方を想定した値です。1日に使う時間が長い寝室や、日当たりの強い部屋では、実際の電気代はこれより増えます。壁掛けのエアコンとの電気代の違いを詳しく知りたい方は、窓用エアコンと普通のエアコンの電気代を徹底比較もあわせて読んでみてください。

コロナ 窓用エアコン ウインドエアコンを探す

メーカー名・型番に合う商品を確認してから購入してください。

窓用エアコンの省エネ基準で選ぶコツ

窓用エアコンの省エネ基準で選ぶコツ

ここからは、基準が使えない窓用エアコンを、数字と使い方の両面でどう選べば省エネになるのかを具体的にお話しします。カタログの読み方が分かっていれば、あとは部屋の条件に合わせるだけです。

省エネ基準で決まった合格ラインがない分、読者の側に「自分で選ぶ力」が求められます。難しく感じるかもしれませんが、見るべき数字は多くありません。ポイントを一つずつ押さえていきましょう。

冷房能力と畳数の適正な選び方

省エネ性能を考えるうえで、実はCOPの高さより大事なのが、部屋の広さに合った冷房能力を選ぶことです。能力が足りない機種を選ぶと、いつまでも設定温度に届かず、ずっとフルパワーで運転し続けて電気代がかさんでしまいます。

かといって、能力が大きすぎる機種を選べばいいわけでもありません。窓用エアコンは本体の消費電力が大きくなるうえ、ブレーカーやコンセントの容量にも余裕が必要になります。無理のない範囲で、畳数の目安にぴったり合う機種を選ぶのが基本です。

適用畳数は、木造と鉄筋で範囲が違って表示されるのが一般的です。たとえば先ほどのCW-1625Rでは、60Hz地域で4.5〜7畳といった幅があります。木造の和室や、西日が当たる部屋は、表示の範囲の中でも広いほうに寄せて考えるのが私の経験則です。

窓用エアコンは、そもそも使える窓の条件や枠のサイズにも制約があります。省エネ以前に設置できなければ意味がないので、購入前には取り付けたい窓のサイズ確認を忘れずに行ってくださいね。

まとめると、「畳数に合う冷房能力の機種の中から、COPが高く期間消費電力量が小さいものを選ぶ」という順番で絞り込むのが、いちばん失敗の少ない選び方です。

周波数50Hzと60Hzの違いに注意

窓用エアコンを選ぶとき、見落としがちなのが電源周波数です。日本は東日本が50Hz、西日本が60Hzと分かれていて、窓用エアコンの多くは周波数によって冷房能力と消費電力が変わります。自分の住んでいる地域のほうの数字で見ることが大切です。

たとえばCW-1625Rだと、冷房能力は50Hzで1.4kW、60Hzで1.6kWと差があります。同じ機種でも、使う地域によって適用畳数の表示が変わるのはこのためです。ネット通販でうっかり他の地域の数字だけを見て選ばないよう注意してください。

省エネの視点では、周波数が違っても、COPがほぼ同じ水準で作られている機種が多い印象です。ですが機種によっては、片方の周波数のほうが効率がいいケースもあるので、仕様表の2つの数字を両方チェックしておくと安心です。

引っ越しの予定がある人は、特に周波数に気をつけてください。東日本から西日本へ引っ越すと、同じ窓用エアコンでも冷え方が変わることがあります。短期間の使用が前提なら、周波数の違いによる能力の増減も頭に入れて選ぶと安心です。

なお、周波数の違いで本体が壊れる心配は基本的にありません。ただし、機種によっては使用できる周波数が限られるものもあるため、取扱説明書の仕様欄で必ず確認してくださいね。

壁掛けエアコンとの省エネ性能比較

窓用エアコンを検討する人の多くが気になるのが、壁掛けのルームエアコンと比べてどれくらい電気を食うのか、という点だと思います。結論としては、一般的に窓用エアコンはルームエアコンより効率が低い傾向があります。

ルームエアコンは、室内機と室外機を分けてコンプレッサーを室外に出し、インバーターで細かく出力を調整できる構造です。そのため、同じ冷房能力でも消費電力を小さく抑えやすくなっています。窓用エアコンのCOPが2.5前後なのに対し、最近のルームエアコンは、年間の平均でもっと高い数字が出る機種が多いです。

ただし、単純に「効率が低いから損」とは言い切れません。ルームエアコンは本体価格に加えて、取り付け工事費がかかります。賃貸で工事ができない、数年しか使わない、といった条件なら、窓用エアコンの初期費用の安さが電気代の差を上回ることもあります。

窓用エアコンは、長時間つけっぱなしにする使い方だと電気代の差が積み上がりやすいです。一日中使う部屋のメインエアコンにするなら、ルームエアコンのほうが総コストで有利になる可能性が高いと私は考えています。

私なら、使用時間が短い部屋や期間限定の利用なら窓用、毎日長時間使うなら壁掛けと判断します。窓用エアコンのデメリットを含めて整理した記事として、窓用エアコンの欠点7つと後悔しない選び方も参考になるはずです。

そのエアコン「いくら」で売れる?

【無料】買取価格を見る

省エネに効く設置と使い方の工夫

カタログの数字が同じでも、設置と使い方しだいで実際の消費電力は変わります。窓用エアコンは窓に直接取り付ける構造なので、窓まわりのすき間や日差しの影響をもろに受けやすいんです。ここを対策するだけで、電気代はかなり変わってきます。

まず効果が大きいのは、取り付け枠と窓のすき間をしっかり塞ぐことです。すき間から外の熱気が入ってくると、冷房の効きが落ちて運転時間が長くなります。付属のスポンジや気密テープで、隙間をていねいに埋めてください。

次に、直射日光を遮ることです。窓用エアコンは窓際にあるぶん、日差しの熱を受けやすい場所に置かれます。カーテンやすだれ、遮熱フィルムなどで日差しをやわらげると、冷房の負荷が下がります。

使い方では、設定温度を下げすぎず、風量を自動に任せるのが基本です。サーキュレーターを併用して部屋の空気をかき混ぜると、冷たい空気が部屋全体に回って、設定温度を高めにしても涼しく感じやすくなります。

夜間に使う場合は、就寝前に少し早めに運転を始めて部屋を冷やしておき、寝ているあいだは弱めの運転や、自動運転に任せるのがおすすめです。つけたり消したりを繰り返すより、安定した運転のほうが無駄な電力を使いにくいです。

もう一つ大切なのが、フィルターなどの手入れです。フィルターにホコリが詰まると、風の通りが悪くなって冷却効率が落ち、消費電力が増えてしまいます。2週間に1回を目安に掃除しましょう。具体的な頻度や手順は、窓用エアコンの手入れ方法と頻度でまとめています。

窓用エアコンの省エネ基準まとめ

窓用エアコンの省エネ基準まとめ

ここまで、窓用エアコンの省エネ基準について整理してきました。まず押さえておきたいのは、窓用エアコンは省エネ法のトップランナー基準や統一省エネラベルの対象外で、APFや省エネ基準達成率のような共通の物差しが基本的にないということです。

だからこそ、カタログの冷房能力と消費電力からCOPを自分で計算し、期間消費電力量に電力量料金単価をかけて電気代を試算する、という手順が大切になります。この2つさえできれば、基準がなくても機種同士の省エネ性能は十分に比べられます。

選ぶときは、畳数に合った冷房能力、お住まいの地域の周波数、そして使う時間の長さをセットで考えてください。長時間使うならルームエアコン、短期間や工事ができない環境なら窓用、というのが私の判断です。設置のすき間対策や日差し対策、フィルター掃除も、数字以上に電気代に効いてきます。

もし今お使いの窓用エアコンが古く、効きが悪くなっている、電気代が気になるというときは、買い替えのタイミングかもしれません。不要になった機種の処分や売却も、あわせて検討してみてくださいね。

そのエアコン「いくら」で売れる?

【無料】買取価格を見る

この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。窓用エアコンはメーカーや機種によって、操作方法や仕様、表示されている数値が異なります。正確な情報はお使いの機種の取扱説明書、またはコロナなど各メーカーの公式サイトにてご確認ください。電気工事や設置に不安がある場合など、最終的な判断は専門家にご相談ください。

-窓用エアコン