こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。
窓用エアコンに暖房機能が付いていると、「冬もこれ1台で済ませたいけど、暖房の電気代って実際いくらなの?」と気になりますよね。冷房なら1時間20円前後という数字をよく見かけますが、暖房になると話は少し変わってきます。
結論から言うと、窓用エアコンの暖房は、1時間あたりの電気代だけ見れば冷房とほぼ同じ水準です。ただ、1日中つけっぱなしにすると1か月で1万5千円近くになる計算で、メインの暖房として使うと「思ったより高い」と感じやすいのも事実です。
この記事では、暖房時の消費電力と電気代の計算方法、壁掛けエアコンや電気ストーブとの比較、電気代が高くなる原因、そして今日からできる節約のコツまで、私の知見と調べてきた内容をもとにまとめました。冬に使うかどうか迷っている方も、すでに使っていて電気代が気になる方も、ぜひ参考にしてください。
窓用エアコンの暖房で電気代はいくらかかる?

窓用エアコンの暖房の電気代は、「消費電力(W)÷1000×電気料金単価(円/kWh)」で自分で計算できます。このセクションでは、1時間・1日・1か月の目安と、方式による違い、他の暖房器具との比較、電気代が高くなりがちな理由を順番に見ていきます。
暖房時の消費電力と1時間の電気代
まず基本となる1時間あたりの電気代です。窓用エアコンの暖房時の消費電力は、機種にもよりますが、おおむね600〜650W前後のものが多いと私は確認しています。冷房時の消費電力とほぼ同じ水準で、実際に冷房時が約19.8円、暖房時が約19.5円といった比較も見かけます。
電気料金の目安単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す1kWhあたり31円がよく使われます(出典:全国家庭電気製品公正取引協議会)。この単価で計算すると、650Wの機種なら0.65kW×31円で約20円、600Wなら約18.6円です。
| 消費電力 | 1時間の電気代 | 8時間 | 24時間 |
|---|---|---|---|
| 600W | 約18.6円 | 約149円 | 約446円 |
| 650W | 約20.2円 | 約161円 | 約484円 |
| 700W | 約21.7円 | 約174円 | 約521円 |
ここで大事なのは、これは「連続で最大出力に近い状態で動かし続けた場合」の数字だということです。実際には室温が設定温度に近づくとパワーが落ち、消費電力も下がります。ただ、窓用エアコンは構造上どうしても熱が逃げやすく、外が寒い日は最大に近い状態で動き続けることも多いです。
ご自宅の機種の消費電力は、本体の銘板や取扱説明書、メーカーのカタログで確認できます。暖房と冷房で数字が違うことがあるので、必ず暖房時の値を見てください。消費電力の見方については、窓用エアコンの消費電力とワット数の見方を整理した記事も参考になります。
暖房の1時間あたりの電気代は、消費電力(kW)に31円をかけるだけで出せます。まずは銘板の暖房消費電力を確認するのが第一歩です。
窓用エアコンの暖房は1日・1か月でいくら
1時間の電気代がわかったら、次は使い方別の月額です。「どれくらいの時間つけるか」で大きく変わるので、よくあるパターンで試算してみます。ここでは消費電力650W、単価31円で計算します。
| 使い方 | 1日の電気代 | 1か月(30日) |
|---|---|---|
| 帰宅後の3時間だけ | 約60円 | 約1,800円 |
| 夜の6時間(就寝前後) | 約121円 | 約3,630円 |
| 在宅で8時間 | 約161円 | 約4,840円 |
| 24時間つけっぱなし | 約484円 | 約14,500円 |
一日8時間の在宅勤務で使うなら、月5千円弱が目安です。これだけを見ると「意外と普通かも」と感じるかもしれません。ただ、冷房の時期と違って冬は外気温が低く、窓用エアコンは窓に設置する構造のため、この試算どおりに収まらないこともあります。
実際、冬は日照が少なく、朝晩の冷え込みも強いので、設定温度に届かず長時間フルパワーで動き続けるケースがあります。そのため、上の表は「ほぼ連続運転した場合の上限に近い目安」と考えておくと、請求額を見てびっくりすることが減ります。
逆に、在宅時間が短い方や、暖房を補助的に使う方なら、月2千円〜4千円程度に収まる計算です。まずはご自身の「1日に何時間つけるか」を決めて、この表に当てはめてみてください。冷暖房をあわせた季節別の電気代は、窓用エアコンの冷暖房の電気代を季節別にまとめた記事にもまとめています。
なお、電気代の請求は基本料金や燃料費調整額、再エネ賦課金なども含まれるため、実際の増加額は契約プランによって多少前後します。あくまで窓用エアコン単体の目安として見てください。
暖房方式による電気代と暖房能力の違い
窓用エアコンの暖房には、大きく分けて考え方の違うタイプがあります。ひとつはヒーターで空気を温める方式、もうひとつは冷媒の流れで熱を移す方式です。後者のほうが効率が良く、同じ消費電力でも暖房能力が高くなる傾向があります。
ここで気をつけたいのは、「暖房機能付き」と書いてあっても、方式や暖房能力は機種ごとにかなり違うという点です。商品ページや取扱説明書で、暖房時の消費電力と暖房能力(kW)の両方を見比べるのがおすすめです。
私が比較するときに見るのは、暖房能力と消費電力の比です。たとえば暖房消費電力が650Wで暖房能力が2kW前後なら、投入した電力に対して取り出せる熱がしっかり出ているタイプだと判断できます。逆に、消費電力ばかり大きくて暖房能力が小さい場合は、電気代のわりに暖まりにくい可能性があります。
| 見るポイント | 確認する場所 | 目安の考え方 |
|---|---|---|
| 暖房消費電力 | 銘板・カタログ | 大きいほど1時間の電気代が上がる |
| 暖房能力(kW) | カタログ・仕様表 | 部屋の広さに足りているか確認 |
| 適用畳数 | カタログ | 木造か鉄筋かで目安が違う |
また、窓用エアコンの暖房は寒冷地では効きにくく、外気温が低いほど能力が下がる機種もあります。使える外気温の範囲が取扱説明書に書かれていることが多いので、お住まいの地域の最低気温と合わせてチェックしてください。
暖房機能付きでも、外気温が低すぎると能力が落ちたり、運転が制限されたりする機種があります。購入前に使用できる外気温の範囲を必ず確認しましょう。
壁掛けエアコンや電気ストーブと比較
窓用エアコンの暖房が高いか安いかは、比較対象で印象が変わります。ここでは壁掛けエアコン、電気ストーブ、オイルヒーターと並べて見てみましょう。単価は同じく31円/kWhとして、消費電力は目安の数字です。
| 暖房器具 | 消費電力の目安 | 1時間の電気代 |
|---|---|---|
| 窓用エアコン(暖房) | 約650W | 約20円 |
| 電気ストーブ(強) | 約1,000W | 約31円 |
| オイルヒーター(強) | 約1,200W | 約37円 |
| 壁掛けエアコン(6畳用) | 運転状況で変動 | 室温が安定すると20円を下回ることも |
電気ストーブやオイルヒーターは、電気の熱をそのまま使うため、1時間あたりの電気代は窓用エアコンより高くなります。この比較だけを見ると、窓用エアコンの暖房はまだ「割安な部類」と言えます。
一方、壁掛けエアコンはヒートポンプで効率よく熱を運ぶため、部屋が温まったあとは消費電力が大きく下がります。同じ部屋・同じ時間で比べると、壁掛けのほうが電気代は安くなることが多いです。窓用は壁掛けより月に千円ほど高くなる、という比較も見かけます。
私の考えでは、賃貸で壁掛けエアコンが付けられない、取り付け工事ができない、といった事情がある方にとって、窓用エアコンの暖房は「電気ストーブより安く、工事不要で使える」現実的な選択肢です。逆に、すでに壁掛けエアコンがある部屋なら、そちらを優先したほうが電気代は抑えられます。
窓用エアコンの冬の使い勝手そのものが気になる方は、窓用エアコンの冬の暖房の効きと対策を解説した記事もあわせてどうぞ。
暖房の電気代が高くなる原因
「計算どおりなのに、請求がやけに高い」と感じる場合、窓用エアコンの暖房には共通する原因があります。ひとつずつ見ていきましょう。
1つ目は、窓まわりの隙間です。窓用エアコンは窓枠にはめ込んで使うため、本体まわりの隙間や、窓ガラスそのものから熱が逃げます。せっかく温めた空気が外へ逃げれば、エアコンは出力を上げ続けるしかなくなります。
2つ目は、外気温の低さです。外が冷え込むほど、室内を温めるのに必要な熱量は増えます。外気温が下がる深夜から早朝にかけては、設定温度に届かないままフル運転になりやすいです。
3つ目は、部屋の広さと機種の能力のミスマッチです。適用畳数ぎりぎりの機種を使っていると、暖房がずっと全力で動き続けます。余裕のある能力の機種のほうが、結果的に電気代が安くなることもあります。
4つ目は、フィルターの汚れです。フィルターが詰まると、空気の通りが悪くなり、効率が落ちて消費電力が増えます。2週間に一度の掃除で約4%節電できるという試算もあるので、地味ですが効果はあります。
5つ目は、設定温度の高さです。設定温度を1度上げると、消費電力は約1割増えると言われます。快適さを求めて高めに設定しすぎないことも大切です。
原因は隙間、外気温、能力不足、フィルター、設定温度の5つです。このうち、自分で対処しやすいのは隙間とフィルターと設定温度です。
もしこれらを見直しても「どうしても暖まらない」「電気代が想定を大きく超える」という場合は、機種の暖房能力や設置環境が部屋に合っていない可能性があります。その場合は、後半で触れる買い替えや別の暖房との併用を検討してみてください。
窓用エアコンの暖房の電気代を下げる方法

原因がわかったら、次は対策です。窓用エアコンの暖房の電気代は、設定や環境を少し見直すだけでも、体感できるほど下げられることがあります。ここでは、すぐに試せる順に紹介します。
設定温度と運転時間の見直し方
いちばん手軽で効果が大きいのが、設定温度と運転時間の見直しです。暖房の設定温度は、環境省が推奨する20度を目安にすると、無理のない節約になります。
設定温度を1度下げるだけで、消費電力は約1割減るとされています。20度に設定して、足りない分は着込む、ひざ掛けを使うといった工夫で補うと、快適さを保ちやすいです。
運転時間については、「つけたり消したり」より「つけっぱなし」のほうがいいという話も聞きますが、窓用エアコンの場合は、部屋の断熱性能によって結論が変わります。気密性の低い部屋では、消すとすぐ冷え、再度温めるのにまたパワーが必要になります。
私のおすすめは、「在宅の時間帯だけ運転して、外出時は切る」というシンプルな運用です。タイマー機能があるなら、起きる30分前や帰宅時間に合わせて入るようにセットすると、無駄な運転を減らせます。
| 見直す項目 | 目安 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 設定温度 | 20度前後 | 1度下げると消費電力が約1割減 |
| 運転時間 | 在宅時間に合わせる | 不要な運転をカット |
| タイマー | 起床前・帰宅前にセット | 待ち時間のムダを削減 |
運転モードも確認してください。「自動」運転だと、必要以上に強く動くことがあります。弱めの風量で運転し、部屋が暖まったら設定温度を下げるくらいが、電気代と快適さのバランスがとりやすいです。
窓まわりの隙間と断熱で暖房効率を上げる
次に効果が大きいのが、窓まわりの隙間と断熱です。窓用エアコンは窓に取り付ける構造上、どうしても熱の出入りが大きい場所に置いています。ここを対策するだけで、暖房の効きが大きく変わります。
まず、本体と窓枠の隙間です。付属のパネルやスポンジ、隙間テープをしっかり使い、ほんの小さな隙間も埋めてください。隙間風があると、そこから冷気が入り、暖房効率が一気に落ちます。
次に、窓ガラスそのものの断熱です。窓ガラスに貼る断熱シートや、厚手の断熱カーテン、窓際に置く段ボールなどは、手軽で効果的です。窓から逃げる熱は、部屋全体の熱損失の中でも大きな割合を占めます。
カーテンは、床まで届く長さのものを選ぶと、窓際の冷気が部屋に流れ込むのを防げます。夜は必ず閉め、日中は日差しを取り込んで、自然の熱も活用しましょう。
隙間対策や断熱グッズは、1回の出費で何シーズンも使えます。電気代を毎月数百円下げられるなら、数千円の対策でも十分元が取れる計算です。
電気代を下げる近道は「出ていく熱を減らす」ことです。本体まわりの隙間埋めと、窓ガラスの断熱を優先して行いましょう。
サーキュレーターや補助暖房との併用
窓用エアコンの暖房は、1台だけで広い部屋を温めようとするより、他の道具と組み合わせるほうが効率的です。ここでは、併用の考え方を紹介します。
まず、サーキュレーターです。暖かい空気は上にたまりやすいため、サーキュレーターで空気をかき混ぜると、部屋全体の温度ムラが減ります。足元まで暖かくなるので、設定温度を下げても体感が保てるのがメリットです。
置き方のコツは、窓用エアコンの風向きと反対方向に向けて、部屋の空気が循環するようにすることです。天井に向けて風を送ると、上にたまった暖気が下りてきます。
次に、補助暖房との併用です。足元だけ温めたいなら、小型のヒーターやホットカーペットを使うほうが、部屋全体を温めるより電気代を抑えられます。ただし、ヒーターを重ねて使うとブレーカーが落ちることがあるので、同時に使う家電の合計容量には注意が必要です。
窓用エアコンは単体で全部まかなおうとせず、「ベースの暖房を窓用エアコン、足元は別の器具」と役割を分けると、電気代も快適さもうまくバランスが取れます。
ここで、私ならどう判断するかをお伝えします。真冬に氷点下近くまで冷え込む地域なら、窓用エアコンの暖房は補助と割り切ります。逆に、あまり冷え込まない地域や、日中だけ使う部屋であれば、メインでも十分に実用的だと思います。
寒さの厳しい地域では、機種によっては運転できる外気温の下限もありますので、取扱説明書の使用条件をよく確認してくださいね。
暖房の電気代が気になる時の買い替え判断
ここまで対策しても電気代が気になる、あるいはそもそも暖房の効きが足りない場合は、買い替えや別の暖房手段を考えるタイミングかもしれません。判断の目安を整理します。
まず、使用年数です。窓用エアコンは10年前後が寿命の目安とされ、古い機種ほど効率が落ちます。5年以上使っていて暖房の効きが悪い、電気代が年々増えていると感じるなら、買い替えも検討する価値があります。
次に、部屋の広さと能力が合っているかです。ずっとフル運転になっているなら、能力不足の可能性があります。ひとまわり上の畳数の機種に替えると、運転が安定して結果的に電気代が下がることもあります。
3つ目は、壁掛けエアコンを設置できるかどうかです。持ち家や、工事の許可が取れる賃貸なら、壁掛けエアコンのほうが長期的に電気代は安くなる傾向があります。設置費用を含めて、数年単位で比較してみてください。
| 状況 | おすすめの対応 |
|---|---|
| 5年未満で暖房がやや弱い | 隙間・断熱・サーキュレーターで対策 |
| 10年近く使い、効きも落ちた | 買い替えを検討 |
| 常にフル運転で暖まらない | 能力の大きい機種か、壁掛けへの変更を検討 |
| 工事不可の賃貸で寒い | 補助暖房との併用 |
買い替えを考えるときは、今使っている窓用エアコンを手放す方法も一緒に考えておくとスムーズです。リサイクル料金や処分の手間がかかる家電ですが、買取や回収サービスを使えば負担を減らせることもあります。
窓用エアコンの暖房と電気代のまとめ

窓用エアコンの暖房の電気代は、1時間あたり約20円が目安で、冷房とほぼ同じ水準です。ただ、24時間つけっぱなしにすると1か月で約1万5千円になる計算なので、メインの暖房として使うなら使い方の工夫が欠かせません。
1日8時間の在宅利用なら月5千円弱、帰宅後の3時間だけなら月2千円弱と、使い方しだいで大きく変わります。まずはご自身のライフスタイルに当てはめて、月額を見積もってみてください。
電気代を下げるには、設定温度を20度前後にする、窓まわりの隙間と断熱を整える、サーキュレーターや補助暖房を併用する、という3つが効果的です。どれも今日から始められることばかりです。
それでも電気代や暖房の効きに不満が残るなら、使用年数や部屋との相性を見直して、買い替えや他の暖房との組み合わせを検討してみてください。窓用エアコンの暖房と電気代のバランスは、住まいの環境しだいで答えが変わります。
次にやることは3つです。1つ目は、銘板で暖房時の消費電力を確認すること。2つ目は、本体まわりの隙間を埋めること。3つ目は、設定温度を20度前後に見直すことです。これだけでも、冬の電気代はかなり変わってくるはずです。
この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。窓用エアコンは機種によって暖房方式や操作方法、仕様が異なります。正確な情報はお使いの機種の取扱説明書、またはコロナ公式サイトなど各メーカーの公式サイトにてご確認ください。電気代の数値は目安であり、最終的な判断は専門家にご相談ください。