こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。
「ダイキンエアコンのリモコンに"おやすみ"ってボタンがあるのは知っているけど、正直ちゃんと使ったことがない」——そういう方、多いんじゃないかと思います。エアコンをつけっぱなしで眠ると電気代が気になる、かといって切ったら深夜に暑くて目が覚める、そのジレンマをずっと抱えているなら、一度おやすみ運転を試してみてほしいんですよね。
ダイキンエアコンのおやすみ機能は、眠っている間の体温変化に合わせて、温度・湿度・風向き・運転音・ランプの明るさを自動で調整してくれます。単純に温度を保つだけでなく、寝つきから起床までを丸ごとサポートする設計になっています。使い方もリモコンのボタンを1回押すだけなので、難しいことはありません。
この記事では、おやすみ運転の仕組みと2つのタイプの違い、リモコンでの設定手順、夏の冷房・冬の暖房それぞれの最適な温度設定、電気代の節約効果、タイマーとの組み合わせ方、そして「おやすみボタンが見当たらない」機種への対処法まで、ひとつひとつお伝えします。
ダイキンエアコンのおやすみ運転でできること

おやすみ運転は一見シンプルな機能に見えますが、睡眠科学に基づいて設計された本格的な自動制御です。ここでは、おやすみ運転の仕組みと種類、設定の手順、そして季節別の使い方を詳しく説明します。
おやすみ運転の基本と2つのタイプ
ダイキンエアコンのおやすみ運転は、睡眠中の体温変化に合わせてエアコンを自動制御する機能です。調整される要素は、温度・湿度・風向き・運転音・ランプの明るさの5つ。これだけを聞くと「そんなに細かく動いてるの?」と驚く方もいますが、それぞれが快眠に直結する要素なので、理にかなった設計だと私は思っています。
おやすみ運転には、大きく分けて2つのタイプがあります。機種によってどちらが搭載されているかが異なります。
タイプA(新・おやすみ運転)
起床時刻を設定すると、そこから逆算して温度を自動調整します。設定温度を基準に、就寝後は少しずつ温度を下げて深い眠りをサポートし、起床時刻の約1時間前に温度を戻して自然な目覚めを促します。温度は設定値の±1℃以内に制御されるため、急激な温度変化はありません。2020年以降の上位機種(Rシリーズ・Xシリーズ・CXシリーズなど)に多く搭載されています。
タイプB(旧おやすみ運転)
主に風向きと風量を調整して、就寝中に直接風が体に当たらないようにする仕組みです。設定温度の大きな変更は行わず、不快な直風を避けることを目的としています。エントリーモデルや旧世代の機種に多い傾向があります。
どちらのタイプか確認したい場合は、リモコンの「おやすみ」ボタンを押したときに「起床時刻の設定画面」が表示されればタイプA、そのまま運転が始まればタイプBと判断できます。なお、ダイキンエアコンには「おやすみ運転」のほかに「快眠タイマー」という関連機能がある機種もあります。これも睡眠をサポートする機能ですが、おやすみ運転とは動作が異なります。詳しくはお使いの機種の取扱説明書で確認してみてください。
また、ダイキンエアコンには「自動運転」モードもあります。自動運転は室内外の温度を検知して冷房・除湿・暖房を自動で選択しますが、おやすみ運転とは役割が異なります。自動運転の詳細はダイキンエアコンの自動運転の使い方と快適にするコツもあわせて参照してみてください。
リモコンでのおやすみ設定手順
おやすみ運転の設定は、思っているよりずっとシンプルです。まず冷房・暖房などの通常運転を開始させ、その状態でリモコンの「おやすみ」ボタンを押すだけです。
タイプAの機種では、ボタンを押すと起床時刻の設定画面が表示されます。リモコンの▲▼ボタンで起床時刻を設定し、確定ボタンを押せば完了です。リモコン液晶画面に月のマーク(三日月アイコン)が表示されれば、おやすみ運転が有効になっています。
おやすみ運転の設定手順(タイプA)
①冷房または暖房を通常どおりスタートさせる
②リモコンの「おやすみ」ボタンを押す
③起床時刻を▲▼ボタンで設定し確定する
④リモコン画面に三日月マークが表示されたら設定完了
解除したいときは、もう一度「おやすみ」ボタンを押すか、エアコン本体の停止ボタンを押せばOKです。おやすみ運転中に温度を手動で変更することもできます。その場合、変更後の温度を基準に再調整が始まります。
一点気をつけてほしいのは、おやすみ運転は「冷房」や「暖房」など通常の運転モードで使うものという点です。「自動」モードのままおやすみを有効にする場合は、機種によって動作が異なる場合があるため、マニュアルで確認することをおすすめします。
リモコンに「おやすみ」と書かれたボタンが見つからない場合は、後述の「おやすみボタンがない機種の対処法」を参照してください。また、リモコン自体の不具合が疑われる場合はダイキンエアコンのリモコン故障診断と対処法まとめも参考にどうぞ。
夏の冷房でのおやすみ最適温度
夏のおやすみ運転で設定する温度の目安は26〜28℃です。「えっ、それって涼しすぎない?」と思うかもしれませんが、実は就寝中の体温変化を考えると、この設定が理にかなっています。
人間は眠りに入ると、皮膚から熱を放出して深部体温を下げます。この体温低下が「深い眠り」のスイッチになります。つまり、眠りに入ってしばらくすると体が自分で体温を下げようとするため、部屋の温度をずっと低く保ち続ける必要がなくなるんです。おやすみ運転の温度自動調整は、まさにこの体温変化に合わせて動きます。
私が実際に夏に試して快適だった設定は、冷房を27℃でスタートして、おやすみ運転をオンにするパターンです。タイプAの機種なら、この状態で約3時間かけて自動的に25〜26℃まで下がり、起床時刻の1時間前には再び27℃付近に戻ります。この自然な温度変化が、朝のスッキリ感につながっていると感じています。
冷えやすい体質の方や、肩こりが気になる方は28℃からスタートするといいかもしれません。逆に、湿度が高い夜は26℃でも暑く感じることがあるので、除湿機能と組み合わせるのも効果的です。おやすみ運転中の湿度の目安は50〜60%。エアコンの除湿機能や加湿器と組み合わせて、この範囲に近づけるのが理想です。
冷やしすぎに注意:設定温度を24℃以下に下げると、体が冷えすぎて自律神経に負担がかかる場合があります。特に小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭では、26℃以上をキープするのがおすすめです。
冬の暖房でのおやすみ活用法
「冬こそおやすみ運転を使ってほしい」と私は思っています。暖房をつけたまま眠ると乾燥するし電気代も心配、でも切ると明け方に寒い——その解決策としてちょうどいいのがおやすみ運転だからです。
冬のおやすみ運転での設定温度の目安は18〜22℃です。「18℃って寒くないの?」と思うかもしれませんが、布団の中は思った以上に温かくなります。布団と組み合わせれば、22℃まで設定しなくても十分に快適に眠れます。
冬のおやすみ運転での注意点は乾燥です。暖房運転は室内の湿度を大幅に下げる傾向があります。エアコンのおやすみ運転中に湿度が40%を下回ると、のどや肌が乾燥して睡眠の質が落ちることがあります。加湿器を別途用意するか、ダイキンの加湿機能付き空気清浄機を組み合わせることを検討してみてください。
また、「暖房を朝まで使うと電気代が怖い」という方には、実はダイキン工業のニュースリリース((出典:ダイキン工業株式会社))でも「朝まで暖房をつけっぱなしにする方が、切タイマーを使うより体への負担が少ない」という結果が出ています。これは夏の冷房で特に顕著ですが、冬でも同様の傾向があります。おやすみ運転を使えば、エアコンを朝まで動かしながらも無駄な消費電力を抑えられるので、一石二鳥です。
就寝時の暖房設定の目安:布団あり→18〜20℃、薄い毛布のみ→20〜22℃。朝方(6時頃)に少し冷え込む地域は、起床時刻の設定を正確に入れることで、起床1時間前に温度が自動的に上がり、目覚め時に寒くなりにくくなります。
風ないスとの違いと使い分け
ダイキンエアコンには「風ないス」という機能もあります。おやすみ運転と風ないス、名前も効果も似ていて混乱しやすいのですが、この2つは役割が明確に異なります。
風ないス:冷気や暖気をルーバーで上向き(冷房時)または下向き(暖房時)に送り、体に直接風が当たらないようにする機能です。設定温度は変わらず、ただ風の向きと強さを調整します。就寝に限らず、日常的に「直風が嫌い」な方に向いています。
おやすみ運転:温度・湿度・風向き・運転音・ランプを総合的に制御する睡眠特化の機能です。タイプAでは起床時刻を設定し、眠りのリズムに合わせて温度を自動で動かします。風ないスの「直風を避ける」機能もおやすみ運転に内包されています。
私ならこう判断します——「よく眠れているけど直風が気になる」なら風ないス、「朝方に暑くなったり寒くなったりして起きてしまう」「もっとしっかり睡眠の質を上げたい」ならおやすみ運転、という使い分けが合理的です。おやすみ運転の方が機能的に上位互換と考えてよいでしょう。
なお、おやすみ運転と風ないスを同時に使用した場合、機種によってはおやすみ運転の設定が優先されることがあります。詳しくは機種の取扱説明書を確認してください。
ダイキンエアコンのおやすみを上手に活用するポイント

設定方法と基本的な仕組みがわかったところで、おやすみ運転をより賢く活用するためのポイントをお伝えします。電気代の節約効果を最大化する方法から、ボタンがない機種への対処法、ねむロクアプリとの連携まで、実践的な情報をまとめました。
通常運転との電気代比較
「おやすみ運転にすると電気代が安くなる」とはよく言われますが、実際にどのくらい差があるのか気になりますよね。私が調査した範囲では、通常のつけっぱなし運転と比べておよそ10〜25%の節電効果が期待できます。
具体的な試算例を挙げると、夏の冷房を8時間つけっぱなしにした場合の電気代はおよそ60〜80円程度(機種・設定・電力単価によって異なります)。おやすみ運転を使うと、同じ8時間でも45〜65円程度に収まるケースが多いです。1日あたり15〜20円の節約に思えますが、夏の3か月(90日)で計算すると、1,350〜1,800円の節約になります。
おやすみ運転が節電になる理由は、設定温度を自動的に調整して「冷やしすぎ・暖めすぎ」をなくすからです。深夜に体温が下がりきった状態で同じ温度を出し続けるのは電力の無駄づかいです。おやすみ運転はその無駄を自動でカットします。
| 運転モード | 8時間の概算電気代 | 夏3か月の概算 |
|---|---|---|
| 通常つけっぱなし | 60〜80円 | 5,400〜7,200円 |
| おやすみ運転 | 45〜65円 | 4,050〜5,850円 |
| 節約額 | 15〜20円 | 1,350〜1,800円 |
※電力単価31円/kWh、12畳用エアコン(標準的な機種)を想定した参考値です。実際の数値はお使いの機種・設定温度・室外温度・住居の断熱性能によって大きく異なります。
タイマー機能と組み合わせた節電術
おやすみ運転とタイマーを組み合わせると、節電効果をさらに高められます。特に効果的なのが「おやすみ運転 + 切タイマー」の組み合わせです。
就寝後の最初の3〜4時間が最も深い眠りに入るフェーズです。この時間に合わせておやすみ運転をオンにしつつ、3〜4時間後に切れる切タイマーをセットしておくと、深い眠りのタイミングでエアコンが止まります。その後は体温が落ち着いているため、夏でも1〜2時間程度はエアコンなしで快適に眠れる方が多いです。
ただし、この方法は夏の真夜中(外気温が30℃を超えるような夜)や高齢者・小さなお子さんがいる場合には向きません。熱中症リスクがあるため、そのような状況では朝まで運転を続ける設定の方が安全です。
逆に、起床1〜2時間前に入タイマーで起動する方法もあります。これはおやすみ運転と直接組み合わせるのではなく、「深夜はエアコンを止めて、朝方に再起動する」パターンです。春や秋の朝方が冷え込む季節に有効です。
タイマー活用のポイント
・夏の真夜中(外気温が高い日)→ 朝まで運転継続が安全
・春・秋・梅雨期 → 切タイマー3〜4時間 + 入タイマーで節電
・高齢者・乳幼児のいる家庭 → 切タイマーは使わず朝まで継続を推奨
おやすみボタンがない機種の対処法
「リモコンを見ても"おやすみ"というボタンが見当たらない」という方が、意外と多くいます。ダイキンのエアコンでも、機種・年式・グレードによってリモコンの仕様が大きく異なるため、おやすみボタンが独立していない場合があります。
まず確認してほしいのは、リモコンの「メニュー」「機能」「詳細設定」などのボタンです。これらを押すと選択肢が表示され、その中に「おやすみ運転」や「快眠タイマー」「おやすみタイマー」といった項目があるケースがあります。
それでも見つからない場合は、以下を試してみてください。
① 取扱説明書で確認する
機種によっては「おやすみ運転」という名称ではなく、「快眠タイマー」「スリープモード」などの表記になっている場合があります。取扱説明書の索引で検索してみてください。
② ダイキンの型番でオンライン検索する
エアコン本体の型番(例:S56ZTDXS)をダイキン公式サイトの「取扱説明書検索」に入力すると、PDF版の取扱説明書を確認できます。
③ リモコンの機種を確認する
ダイキンのエアコンは、本体とリモコンが別々に交換・追加できる場合があります。現在お使いのリモコンが本体対応の純正品かどうかを確認してみましょう。リモコン関連のトラブルはダイキンエアコンのリモコン故障診断と対処法まとめでも詳しく解説しています。
どうしてもおやすみ運転が使えない場合は、タイマー機能で代替することをおすすめします。就寝時の設定温度をやや高め(夏なら27〜28℃、冬なら20〜22℃)にして、切タイマーを3〜4時間にセットするだけでも、ある程度の快眠効果と節電効果が得られます。
ねむロクアプリとの連携活用法
ダイキンの2023年以降の上位機種(Rシリーズなど)では、スマートフォンアプリ「ねむロク」と連携することができます。これは、おやすみ運転をさらに高度にした機能で、スマートフォンが睡眠の開始を検知して自動的にエアコンを調整します。
通常のおやすみ運転(タイプA)では「起床時刻を手動で設定」する必要がありますが、ねむロクではスマートフォンが眠り始めを自動検知します。眠りに入ったタイミングから逆算して温度調整が始まるため、より精密な睡眠サポートが実現します。
また、翌朝に「睡眠スコア」と「睡眠の深さグラフ」が確認できる点も特徴的です。何時間眠れたか、睡眠が浅かった時間帯はいつかが可視化されるため、エアコンの設定を見直すヒントになります。
ねむロクを使用するには、スマートフォン(iOS/Android対応)とWi-Fiに接続されたダイキンの対応エアコン(DAIKIN SMART APP対応機種)が必要です。設定は「DAIKIN SMART APP」アプリ内の「ねむロク」機能から行います。スマートフォンを充電しながら枕元に置いて眠ることがポイントです。
「自分の眠りのパターンを把握して、エアコンも最適化していきたい」という方には、ねむロク連携が特におすすめです。初回設定さえ済ませれば、あとは毎晩自動で動いてくれます。
おやすみ運転でよくある失敗と注意点
おやすみ運転は便利ですが、使い方を間違えると逆効果になることもあります。私がよく聞く失敗パターンをまとめておきます。
失敗① 夏に設定温度を低くしすぎる
「涼しい方が気持ちよく眠れる」と思って24℃や23℃に設定すると、おやすみ運転でさらに下がる機種(タイプA)では22〜23℃まで冷えることがあります。朝方に体が冷えて肩こりや腰痛につながるケースがありますので、スタート温度は26〜27℃がちょうどよいです。
失敗② 起床時刻の設定を間違える
タイプAの機種では、起床時刻を正確に設定しないと「起床の1時間前に温度が上がる」というタイミングがずれます。「明日は7時に起きる」なら、起床時刻は7:00に設定してください。うっかり就寝時刻を設定してしまうミスが意外と多いです。
失敗③ 冬に加湿を忘れる
暖房運転中の乾燥は、のどのイガイガや朝の乾き感につながります。おやすみ運転中でも乾燥は進みます。加湿器を別途使用するか、洗濯物を部屋干しするなど、湿度対策をあわせて行いましょう。
失敗④ フィルターが汚れたまま使い続ける
フィルターが詰まっていると、おやすみ運転での細かな温度・湿度制御がうまく機能しなくなります。月に1〜2回のフィルター清掃が快適運転の基本です。お掃除ロボット付きのダイキン機種でも、ダストボックスの清掃は定期的に必要です。詳しくはダイキンエアコンのダストボックス掃除方法と外し方のコツを参考にしてください。
ダイキンエアコンのおやすみ運転まとめ

ダイキンエアコンのおやすみ機能について、仕組みから実践的な使い方まで一通りお伝えしました。最後にポイントを整理しておきます。
おやすみ運転には「新・おやすみ運転(タイプA)」と「旧おやすみ運転(タイプB)」の2タイプがあります。タイプAは起床時刻を設定して精密に温度制御するもので、2020年以降の上位機種に多く搭載されています。タイプBは主に風向き・風量を調整するシンプルなタイプです。
設定温度は夏26〜28℃、冬18〜22℃が目安です。体の体温変化に合わせた設定にすることで、冷えすぎ・暖めすぎを防ぎながら深い眠りをサポートします。タイマー機能と組み合わせると節電効果がさらに高まります。
電気代の節約効果は通常運転比で10〜25%程度が目安です。毎日使えば夏季だけで数百〜千円以上の節約になる計算です。
おやすみボタンが見つからない場合はメニューや機能ボタンを確認し、それでも見つからない場合は取扱説明書を参照してください。対応機種であればねむロクアプリとの連携でさらに高度な睡眠サポートも可能です。
今夜からぜひ試してみてください。最初は設定温度を少し高め(夏なら27℃)にして様子を見るのがおすすめですよ。
この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。ダイキンエアコンは機種によっておやすみ運転の動作仕様が異なります。正確な情報はお使いの機種の取扱説明書、またはダイキン公式サイトにてご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。