こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。
「うちのダイキンエアコン、リコールって聞いたけどどうなるの?」という疑問でここにたどり着いた方、まず結論をお伝えします。リコール対象機種を使っているなら、今すぐダイキンに連絡して無償修理を申し込んでください。これが私の判断です。
水漏れのリコールは「ちょっと水が垂れてくる程度」と軽く見られがちですが、放置すると床材の腐食・カビの大量発生・電気系統のショートに至るケースが実際に報告されています。ダイキンの公式情報によれば、FNシリーズだけで1,800件以上の被害報告があり、国内10万台以上がリコール対象になっています。この規模感は、普通の小トラブルとは次元が違います。
また水漏れとは別に、「うるさらX」シリーズでは発煙・発火に至る恐れのあるリコールも別途発表されています。どのシリーズを使っているかによって確認すべき内容が変わるので、この記事で順番に整理します。
対象機種の確認方法、ダイキンから連絡が来ない場合の自己確認手順、申し込みから修理完了までの流れを一通り解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。
ダイキンエアコンのリコールで今何が起きているのか

ダイキンエアコンをめぐるリコール問題は、現時点で複数の系統に分かれています。特にFNシリーズの水漏れリコールは規模が大きく、テレビや新聞でも取り上げられたため「聞いたことはある」という方が多いかもしれません。ただ、何が原因でどうなるのか、どのシリーズが対象なのかが混在しているのが現状です。ここではまず「何が起きているのか」の全体像を整理します。
FNシリーズの水漏れリコールの概要と原因
今回のリコールで最も広く報道されているのが、2023年・2024年・2025年モデルのFNシリーズに関する水漏れ問題です。ダイキン工業は2025年1月と11月に公式サイトで「大切なお知らせ」を発表しており、国内で10万台以上が対象になると明示しています。
原因は、エアコンに最初から付属している「カビないスティック」という抗菌材にあります。この抗菌材がアルミ製の熱交換器(冷却管)と反応することで、ゲル状の物質が生成されます。このゲルがドレンホース(冷房時に発生した結露水を屋外に排出するホース)を詰まらせ、室内機から水が漏れ出す、というのがメカニズムです。
つまり「設計や製造の段階で混在してしまった材料の相性問題」であり、使い方や設置環境に関係なく発生します。そのため「正しく使っているのに水漏れする」という状況になっているわけです。
FNシリーズの型番例:AN223AFNS-W、AN253AFNS-W、AN363AFNS-W など。型番に「FNS」「FNE」「FND」が含まれる機種が対象になりやすいですが、必ず公式サイトで型番を入力して確認してください。
被害の実態として、公式発表時点で1,800件以上の水漏れ被害が確認されています。「うちはまだ水漏れしていない」という方でも、将来的に起きる可能性が高い状態が継続しているため、ダイキンは「予防保全」として全対象機種への無償点検・修理を実施しています。
修理内容は、付属の「カビないスティック」を撤去し、抗菌効果のある銅板に交換するというものです。加えてドレンホースの洗浄または交換も行い、詰まりの再発を防ぐ対応が取られます。
うるさらXシリーズのリコールと発火リスク
FNシリーズとは別に、ダイキンの上位機種である「うるさらX」シリーズでも過去にリコールが発生しています。こちらはファンモーターの製造上の不具合が原因で、発煙・発火に至る恐れがあるというものです。
消費者庁のリコール情報サイトや大津市などの自治体が注意喚起を出すほど、実際の火災事故が起きているケースもあります。水漏れとは異なり、火災リスクは生命と財産に直結するため、放置リスクの分類は「高」に当たります。
さらに遡ると、2006年〜2010年製のルームエアコン(2008年製を除く)でも別の発煙・発火リコールが過去に発表されています。古い機種を長年使い続けている場合は、こちらも確認が必要です。ダイキン工業の公式リコール社告一覧ページには、過去から現在までのリコール情報が時系列で掲載されているので、購入年をもとに確認してみてください。
FNシリーズは「水漏れ」、うるさらXは「発煙・発火」と、リコールの種類が異なります。どちらも無償修理が受けられますが、対応窓口や申し込み方法が機種ごとに違う場合があるので、型番を確認してから連絡するのがスムーズです。
なお、うるさらXの最新リコール状況については、ダイキン工業の公式サイト(daikincc.com/taisetsu)で逐次更新されています。検索で出てくる情報は古い場合があるため、必ず公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
リコール対象機種の確認方法と型番の見方
自分のエアコンがリコール対象かどうかを確認する方法は、それほど難しくありません。まずエアコン室内機の「型番」と「製造年」を調べることが出発点です。
型番と製造年は、室内機本体の下側(前面パネルを開けた内部)に貼られているラベルに記載されています。「機種名」「製造番号」「製造年月」が記載されているラベルを探してください。製造番号とは、たとえば「AN223AFNS-W」のような英数字の文字列です。
型番を確認したら、ダイキン工業の公式ページにアクセスして入力するか、電話で問い合わせると対象かどうかを即座に確認できます。FNシリーズの場合、2023年・2024年・2025年モデルが主な対象です。型番の「F」の後に続く数字や末尾の記号で大まかに年式を把握できますが、最終確認は公式窓口で行うのが確実です。
なお、冷蔵庫のリコール確認でも同様の手順を踏むことが多いですが、エアコンは設置場所が高い位置にあるため、ラベルが見づらいことがあります。脚立などを使って安全に確認してください。他メーカーのリコール確認方法については日立冷蔵庫のリコール確認と対策まとめも参考になります。
| 確認項目 | 場所・方法 |
|---|---|
| 機種名(型番) | 室内機下部のラベル(例:AN223AFNS-W) |
| 製造年 | 同ラベルの「製造年月」欄 |
| 対象確認 | ダイキン公式サイトで型番入力 or 電話 |
| 電話番号(FNシリーズ) | 0120-070-270(平日・土日祝 9:00〜19:00) |
水漏れを放置したときの二次被害リスク
「まだそんなに漏れていないし、様子を見てもいいか」と思っている方に、具体的に何が起きるのかをお伝えします。エアコンからの水漏れを放置すると、複数の二次被害が連鎖的に発生する可能性があります。
まず床材・壁材への影響です。エアコンが壁の高い位置に設置されている場合、水は壁伝いに垂れ下がり、床材に浸透します。フローリングは含水率が上がると反りや剥離が起きやすくなります。石膏ボードの壁に染み込んだ場合は強度が大幅に低下し、見た目では気付きにくいダメージが蓄積されていきます。
次に、カビの問題があります。エアコン周辺の壁や天井裏に水分が滞留すると、カビ胞子と細菌が急速に増殖します。カビが発生した環境はアレルゲンを拡散し続けるため、アレルギー性鼻炎・喘息・アトピーなどを抱える家族がいる場合は特に深刻です。カビは一度繁殖すると除去が難しく、リフォームが必要になるケースもあります。
最も注意が必要なのが、電気系統への影響です。エアコン周辺には電気配線や基板があります。水がこれらに到達するとショートや誤作動を招き、機器の故障だけでなく発火の原因にもなりえます。水漏れと火災は無縁に見えますが、実際には「水漏れによる電気系統のショートで出火」という事故報告は存在します。
放置リスク:高 / 自力対応難易度:高 / コスト感:無償(リコール対応中)/ 再発可能性:中〜高(修理前は継続的に発生)/ 安全面:あり(電気系統ショートの可能性)
私ならこう判断します。「まだ少ししか漏れていない」という段階でも、放置する理由はありません。ダイキンが無償で修理しに来てくれる状況なのに、あえて待つメリットはゼロです。今すぐ申し込みをしてください。
ダイキンから連絡が来ない場合の対処法
「うちにはリコールの通知が届いていない」という方は少なくないはずです。リコール通知は郵送やメールで届くことがありますが、購入情報をダイキンに登録していなかった場合や、引っ越し後に住所が変わっている場合は通知が届かないことがあります。また、家電量販店で購入していてダイキン側が購入者情報を把握していないケースもあります。
連絡が来ないからといって「うちは対象外だ」とは言えません。通知の有無と対象かどうかは別問題です。対象機種を所有しているなら、通知を受け取っていなくても無償修理を申し込む権利があります。
自己確認のステップは以下のとおりです。
ステップ1:型番と製造年を確認する
室内機下部のラベルで機種名と製造年を確認します。FNシリーズかどうか、2023〜2025年製かどうかを見ます。
ステップ2:ダイキン公式サイトで確認する
ダイキン工業の「大切なお知らせ」ページ(daikin.co.jp/taisetsu)にアクセスし、FNシリーズのリコール案内ページから型番を入力して対象かどうかを確認します。
ステップ3:電話で確認・申し込みをする
FNシリーズは0120-070-270(平日・土日祝 9:00〜19:00)に電話すると、型番を伝えるだけで対象確認と申し込みを同時に進められます。電話1本で完結するので、ウェブ操作が苦手な方にはこちらが確実です。
リコール通知が来ていなくても、対象機種ならば無償修理を受ける権利があります。通知の有無に関係なく、型番確認→申し込みの手順で進めてください。
ダイキンのエアコンリコールではどうなるのか申し込みから修理まで

対象機種であることが確認できたら、次は申し込みです。ここでは申し込みの方法、当日の流れ、修理後の注意点まで順番に説明します。「どうなるのか」が具体的にイメージできると、行動に移しやすくなるはずです。
無償修理の申し込み方法と必要な情報
ダイキンエアコンのリコール申し込みは、電話・ウェブ・メールの3つの方法から選べます。
電話申し込み:0120-070-270(平日・土日祝 9:00〜19:00)。最も確実で、担当者がリアルタイムで質問に答えながら申し込みを進めてくれます。型番や設置場所について不明な点があっても、電話中に確認できるので安心です。
ウェブ申し込み:ダイキン工業の公式リコールページからフォームで申し込みができます。24時間対応なので、夜間や早朝でも申し込み可能です。記入内容は電話の場合と同じです。
メール申し込み:madoguchi.wcc@daikin.co.jp 宛に問い合わせメールを送ることもできます。返信まで数日かかる場合があるので、急いでいる場合は電話かウェブのほうが速いです。
申し込み時に必要な情報は以下のとおりです。住所、電話番号、対象機種の台数、設置場所(リビング・寝室など)、希望訪問日時の候補を3つほど用意しておくとスムーズです。型番と製造番号があれば一緒に伝えてください。
申し込みから訪問修理の日程調整まで、概ね1〜2週間程度を見込んでください。繁忙期や申し込みが集中している時期は多少前後することがあります。急いでいる場合はその旨を伝えると、キャンセル枠を活用して早めに対応してもらえる場合もあります。
訪問修理当日の流れと作業内容
修理当日はダイキンのサービスエンジニアが自宅に来て作業を行います。作業時間は1台あたり約90分が目安です。複数台設置している場合は台数分の時間がかかります。
当日の大まかな流れはこうなっています。まずエンジニアが到着し、室内機の状態を確認します。次に「カビないスティック」(付属の抗菌材)を撤去します。そして抗菌効果のある銅板を新たに設置します。最後にドレンホースの洗浄または交換を行って、作業完了の報告を受ける、という流れです。
作業中はエアコンの電源を切った状態にする必要があります。真夏の暑い時期や真冬の寒い時期は、90分間エアコンなしでの待機が必要になる点はご注意ください。換気をしっかり行い、熱中症対策をしながら対応する日を選ぶことをおすすめします。
修理後はエンジニアが動作確認を行い、冷房・除湿運転で水漏れが解消されているかをその場でチェックします。何か気になる点があれば、エンジニアがいる間に遠慮なく確認してください。
なお、作業前に室内機周辺のスペースを確保しておくと作業がスムーズです。室内機の真下や周辺に家具や物が置いてある場合は、事前に移動させておくと当日の時間短縮につながります。
修理後に再び問題が起きた場合の対応
修理後に再び水漏れや異常が発生した場合、どうすればいいか気になる方もいると思います。結論から言うと、再発した場合はダイキンに再度連絡すれば対応してもらえます。
実際、価格.comの口コミ掲示板などでは「2度目のリコール作業を受けた」というユーザーの声も見受けられます。1回目の修理後に再度水漏れが起きたケースで、ダイキンが再訪問して追加対応を行ったという内容です。リコール対象製品の不具合再発は、追加費用なしで対応してもらえることがほとんどです。
修理後に「なんか前と同じような水漏れが起きている気がする」と感じたら、放置せずにすぐ連絡してください。「修理したのだからもう大丈夫なはず」と思い込んで様子を見るのは得策ではありません。同じ窓口(0120-070-270)に電話して「修理後に再発した」と伝えれば、対応を再度依頼できます。
また、修理後に別の異音・異臭・異常が発生した場合も同様に連絡してください。リコールとは直接関係ない不具合の場合は有償修理になることがありますが、まず連絡して状況を説明すれば、担当者がどのケースに該当するかを判断してくれます。
他のメーカーのリコール対応でも、修理後の再発やフォローアップ対応の重要性は共通しています。たとえば日立冷蔵庫の真空チルドリコール対応ガイドでも、修理後の状態確認の大切さに触れていますので、参考にしてください。
保証期間外でも無償対応される理由と根拠
「買ってから2年以上経ってるけど、無償修理してもらえるの?」という疑問は当然です。通常のメーカー保証は1〜2年程度なので、期間が過ぎていたら有償になるのでは?と思うのは自然なことです。
ただ、リコールは通常の保証制度とは全く別の仕組みです。リコールとは「製品自体の欠陥によって消費者に損害を与える恐れがある場合に、メーカーが製品を回収または修理する制度」です。製品安全法(消費生活用製品安全法)や、重大製品事故の報告義務に基づいて行われるもので、保証期間の有無とは関係ありません。
ダイキンのFNシリーズリコールの場合、「カビないスティックと熱交換器の相性による欠陥」が原因であり、これはユーザー側の使い方や経年劣化とは無関係です。この点において、メーカーとしてはどの時期に購入されたものであっても、欠陥を持つ製品を無償で修理する責任があります。
消費者庁のリコール情報サイトでも、ダイキンのリコール情報が掲載されており、国が認定した形で消費者保護の観点から無償対応が保証されています。(出典:消費者庁リコール情報サイト)
したがって、購入から何年経っていても、対象機種であれば無償修理を受けられます。「保証期間を過ぎているから連絡しづらい」という遠慮は一切不要です。むしろ、欠陥製品を使い続けているリスクの方が問題です。修理費用について気になる場合は、冷蔵庫修理費用の相場と判断基準の記事も参考にして、リコール修理との違いをご確認ください。
リコール修理は保証期間とは無関係。製品の欠陥に起因するため、購入から何年経過していても無償対応が原則です。
ダイキンエアコンのリコール対応をまとめると

ここまで読んでいただいた方は、「ダイキンエアコンのリコールがどうなるのか」について一通りのイメージを持てたと思います。最後に全体の流れをおさらいします。
ステップ1:対象機種かどうかを確認する
室内機下部のラベルで型番と製造年を確認します。FNシリーズの2023〜2025年製、またはうるさらXシリーズの場合は、ダイキン公式サイトか電話窓口で対象かどうかを確認してください。
ステップ2:申し込みをする
対象機種であれば、電話(0120-070-270)・ウェブ・メールのいずれかで申し込みをします。通知が届いていなくても申し込み可能です。保証期間外でも無償です。
ステップ3:訪問修理を受ける
約1〜2週間後にエンジニアが訪問し、約90分の作業を行います。カビないスティックの撤去→銅板設置→ドレンホース洗浄または交換という流れです。修理後は動作確認を行い、水漏れが解消されたことを確認して完了です。
ダイキンエアコンのリコールで最も大事なのは、「気づいたときに行動する」ことです。水漏れが起きてからでも申し込めますが、床や壁への二次被害が進んでしまってからでは遅い部分もあります。まだ水漏れしていない段階でも、対象機種であればすぐに申し込みをしてください。
この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。ダイキン工業のエアコンは機種によって操作方法や内部の仕様が異なります。正確な対象機種情報や修理内容の詳細については、お使いの機種の取扱説明書、またはダイキン工業の公式サイトにてご確認ください。最終的な判断や修理の要否については、ダイキン工業の専門スタッフにご相談ください。