こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。
三菱冷蔵庫の冷凍庫にあるトレーが気になって調べてみたけれど、種類が多くてどれが何なのか分からない、という方は意外と多いです。製氷トレー、瞬冷凍室のアルミトレー、引き出し式の収納ケース……同じ「トレー」という呼び名でも、役割も素材もお手入れ方法もまったく異なりますよ。
この記事では、三菱冷蔵庫の冷凍庫内に存在するトレーの種類を一通り整理しながら、正しい使い方と掃除方法を詳しく解説します。「冷凍庫がうまく使えていない」「トレーをどう活用すればいいか分からない」という方に、実際に役立つ情報をお届けできると思います。
三菱冷蔵庫の冷凍庫トレーの種類と役割

三菱冷蔵庫の冷凍庫には、大きく分けて3種類のトレーが存在します。製氷ユニットに関わる製氷トレー(製氷皿)、切れちゃう瞬冷凍室に装備されたアルミトレー、そして冷凍室の引き出し式収納ケースです。それぞれ目的も構造もまったく異なるため、混同しないよう整理しておくことが大切です。まずは各トレーの基本的な仕組みと役割から見ていきましょう。
製氷トレーの仕組みと自動製氷の流れ
三菱冷蔵庫の製氷室に設置されている製氷トレー(製氷皿)は、給水タンクから自動的に供給された水を受け取り、冷凍することで氷を作るパーツです。作られた氷は製氷皿の下に位置する貯氷ケースへと自動的に落下・保管される仕組みになっています。
製氷の基本的な流れを整理すると、以下のようになります。
- 給水タンクに水を入れてセット
- 製氷ポンプが水を製氷皿へ送水
- 製氷皿が冷却されて氷が完成
- 製氷皿がねじれて氷を貯氷ケースへ落下
- 貯氷ケースに氷がたまる
三菱の上位機種では「AI製氷」機能を搭載し、使用パターンを学習して氷が必要なタイミングで自動的に急速製氷を行います。1回の製氷で12個前後の氷が作られるため、夏場など消費が多い時期でも比較的安定して氷を供給できます。
製氷トレーは製氷室の内側に固定されており、機種によって取り外し可能なものとそうでないものがあります。2022年以降の機種では「まるごとクリーン清氷」対応モデルが増えており、製氷皿・給水タンク・ポンプ・フィルターのすべてを取り外して洗えるようになっています。古い機種の場合は製氷皿が取り外せない設計のものも多いため、お使いの機種の取扱説明書で確認することをおすすめします。
丸洗いできる製氷皿の特徴と対応機種
三菱電機が2022年以降の機種に採用した「まるごとクリーン清氷」は、製氷に関わる部品をすべて取り外して洗えるという機能です。従来の冷蔵庫では製氷皿が本体に固定されており、手が届きにくい構造でお手入れがしにくいという課題がありました。この機能により、清潔な氷を維持しやすくなっています。
丸洗いできる製氷皿の主な特徴は以下の通りです。
取り外し方は機種によって多少異なりますが、基本的にはロックレバーを解除して手前に引き抜く構造です。取り付け時はロックレバーが正しくかかっているかどうか確認することが重要で、正しくセットされていない場合は「氷皿無」のランプが点灯します。
洗い方については後述しますが、製氷皿のコーティングを傷めないよう洗剤を使わない水洗いが基本です。食器洗い乾燥機への投入も禁止されています。なお、「まるごとクリーン清氷」に対応しているかどうかは、型番で三菱電機の公式サイトから確認できます。
瞬冷凍室のトレーの特徴と使い方
三菱冷蔵庫の最大の特徴のひとつが「切れちゃう瞬冷凍」機能です。この機能に対応した瞬冷凍室(一部機種では「瞬冷凍A.I.室」)には、専用のアルミ製トレーが付属しています。このトレーは通常の冷凍室にある樹脂製の引き出しケースとは異なり、熱伝導率が高いアルミ素材で作られているのが大きな特徴です。
瞬冷凍室のトレーを使うことで、食材をほぼ-7℃の状態で急速に凍らせることができます。通常の冷凍(約-18℃)と異なり、食材の細胞を壊さずに凍結するため、解凍後も食感や風味が損なわれにくいのです。さらに驚くのが、凍っているのに包丁で切れるという点。肉・魚・ハーブ・バターなどを凍ったまま使いたい量だけカットできる便利さは、一度使うと手放せなくなります。
使い方は非常にシンプルです。食材をラップや保存袋に入れてアルミトレーの上に平置きするだけ。できれば薄くのばして置くと、より素早く凍ります。厚みのあるかたまり肉などは、凍結に時間がかかることがあるため、あらかじめ薄切りにするか、アルミトレーにしっかり密着させるようにするといいですよ。
アルミトレー自体は取り外して洗うことができます。ただし、アルミ素材は変形しやすいため、強く曲げたり金属製のへらで擦ったりしないよう注意が必要です。柔らかいスポンジで軽く洗い流す程度にしておきましょう。
氷点下ストッカーのケースとの違い
三菱冷蔵庫には「氷点下ストッカー」という特殊な保存室があります(機種によっては「ワイドチルドケース」と呼ばれることもあります)。これは厳密には冷凍庫ではなく、約-3℃〜0℃の過冷却状態で食材を「凍らせずに保存」するスペースです。
氷点下ストッカーには専用の引き出し式ケースが付属しており、これもトレーの一種です。チルド室よりも低い温度帯で食材を保存できるため、肉類は通常冷蔵保存の約4〜5倍、魚類は約3〜5日程度まで保存期間を延ばせると言われています。
このケースの取り外し方は、一般的な引き出しと同様に手前に引き出して持ち上げるか、専用のレールから外す形になっています。機種によっては前後左右の向きが決まっており、逆向きにはめようとするとうまく入らないことがあります。取り外した後のお手入れ方法は、ぬるま湯で洗い流す程度で十分です。詳しくは三菱冷蔵庫の氷点下ストッカーで賞味期限はどう変わるかの記事も参考にしてください。
引き出しトレーの形状とサイズの確認
三菱冷蔵庫の冷凍室本体には、引き出し式の収納ケース(トレー)が複数段設置されています。上位モデルの場合は「3段構造」で上段・中段・下段に分かれており、食品をカテゴリ別に整理できる設計です。標準的なモデルでは2段構造になっているものも多いです。
各引き出しトレーは機種によってサイズが異なります。交換や買い直しを検討する際は、必ず冷蔵庫の型番(モデルナンバー)を確認してから部品を探してください。型番は本体の内側(主に冷蔵室の壁面か扉の内側)に貼付されたシールに記載されています。
引き出しトレーは大きく分けて以下のタイプがあります。
- 浅型トレー(上段):よく出し入れするアイテムや小物の保存に向く。ご飯の冷凍パックや小分け保存袋などを入れることが多い
- 深型トレー(下段):大容量の冷凍食品や肉の冷凍ストックなど、大きめのものを収納する
- 小分けトレー:一部機種に付属。仕切りが付いており食品の整理が容易
三菱の上位機種(WZシリーズなど)では冷凍室が3段に増えており、収納容量の大幅な拡大とともに「どこに何があるか分からなくなる」問題も起こりやすくなっています。各段の役割をあらかじめ決めておくことが、ストック管理の第一歩です。
三菱冷蔵庫の冷凍庫トレーを活用した収納と手入れ

トレーの種類を理解したら、次はそれをどう活用するかが重要です。正しいお手入れ方法を知らないままでいると、製氷トレーにカビが生えたり、引き出しケースが割れたりすることもあります。また、収納の工夫次第で冷凍庫の使い勝手は大きく変わります。ここからは実践的なお手入れと収納術を具体的に紹介します。
冷凍庫トレーの正しい外し方と取り付け方
冷凍庫のトレーを外す機会は、主にお手入れの際と収納の見直し時です。取り外し方を誤ると、トレーや本体のレール部分を傷めることがあるため、基本的な手順を確認しておきましょう。
引き出し式収納ケースの外し方
- 引き出しをいっぱいまで手前に引き出す
- 引き出しを少し持ち上げながらさらに手前に引く(ストッパーを外す)
- 斜めにして本体レールから取り外す
取り付け時は逆の手順です。レールにケースの端を合わせ、斜めに差し込んでから奥に押し込みます。このとき、左右のレールに均等にはまっているかどうか確認してください。片方だけ引っかかった状態で無理に押し込むと、ケースやレールが割れることがあります。
製氷皿の外し方(まるごとクリーン清氷対応機種)
- 製氷室のドアを開け、貯氷ケースを取り出す
- 製氷皿のロックレバーを下げる(機種によって位置が異なる)
- 製氷皿を手前に引き抜く
再取り付け後は、必ず「氷皿無」ランプが点灯していないことを確認してください。ランプが消えていれば正しくセットされています。ランプが消えない場合は、もう一度取り外して正しい向きで差し込み直してみてください。
お手入れの際は電源を切る必要は基本的にありませんが、安全のためにドアを開けた状態で作業することを意識しておきましょう。
トレーの洗い方と洗う頻度の目安
冷凍庫のトレー類は、適切なタイミングで適切な方法でお手入れすることが大切です。間違った洗い方をすると、コーティングが剥がれたり、プラスチックが変形したりすることがあります。
製氷皿の洗い方
製氷皿には氷がスムーズに外れるようコーティングが施されています。このコーティングを保護するため、洗い方は以下を守ってください。
- 洗剤は使わない:食器用洗剤はコーティングを傷める原因になります
- 柔らかいスポンジで水洗い:金属製たわしは絶対に使用禁止
- 熱湯はNG:製氷皿が変形します。ぬるま湯または常温水で洗う
- 食器洗い乾燥機不可:変形・コーティング剥がれの原因
三菱電機の公式サイトでは週に1回の水洗いを推奨しています。ただし、実際にはそこまで頻繁に外す方は少ないため、最低でも年に2〜3回はしっかり洗うよう心がけましょう。臭いが気になり始めたときは早めにお手入れするサインです。
引き出しケースの洗い方
引き出しケース(収納トレー)は年に1〜2回程度、食品の汚れやにおいが気になったタイミングで洗うのが目安です。
- ぬるま湯を含ませた柔らかい布で拭く
- 汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めて使用可(よく洗い流す)
- アルコール・塩素系漂白剤は使用禁止(素材が傷む)
- 洗った後はしっかり水気を切ってから戻す(霜が付く原因になる)
冬場など冷凍庫をあまり使わない時期にまとめてお手入れしておくと、夏場の使用量が増える前に清潔な状態でスタートできます。私がおすすめするのは、大掃除(年末)と梅雨入り前(5〜6月)の年2回のタイミングです。
トレーを使った食品の縦置き収納術
冷凍庫の収納で最も重宝するのが「縦置き」です。食品を横に重ねて入れていくと、下の方に何があるか分からなくなりますし、取り出すたびに上の食品を全部どかさなければならなくなります。これが「冷凍庫の食品迷子」「冷凍焼け」の原因のひとつです。
縦置き収納を実現するために大活躍するのが、金属トレー(主にステンレスやアルミのバット)です。三菱冷蔵庫の引き出しケース内に金属バットを仕切り代わりに立てることで、食材を縦に並べて管理できます。
縦置き収納の具体的なやり方は次の通りです。
- 保存袋に食品を入れ、できるだけ平らにのばして冷凍する
- 凍ったら金属バットまたは仕切りケースに縦に立てて保管
- カテゴリごとにまとめて立てる(肉・魚・ご飯など)
- 見えやすいよう保存袋の上部に内容物と日付を書いたテープを貼る
保存袋を平らな状態で凍らせるには、冷凍前に金属バットやアルミトレーの上に乗せて冷凍庫に入れ、凍ってから立てるという手順が効果的です。三菱の瞬冷凍室のアルミトレーをこの用途に活用している方も多いです。
冷凍食品が取り出しやすい仕分けのコツ
縦置きと並んで重要なのが「カテゴリ分け」です。何がどこにあるかが一目で分かると、ドアを開けている時間が短くなり、冷凍庫内の温度上昇も抑えられます。
私が実際に試してみて効果的だと感じたカテゴリ分けのやり方は、以下のような区分けです。
- 上段(浅型ケース):よく使う食材・小分け冷凍品(ご飯・ホウレンソウ・ミンチ肉など)
- 中段(引き出しケース):肉類(小分けにして冷凍したもの)・魚類
- 下段(深型ケース):市販の冷凍食品・まとめ買い品・氷
さらに、仕切りとして100円ショップなどで購入できる「ファイルボックス」を活用する方法もあります。冷凍庫の引き出しケースに縦に差し込み、その中に食材を立てて収納するやり方で、特に深型ケースで威力を発揮します。
もうひとつのポイントが「ラベリング」です。保存袋に直接マジックで書く方法もありますが、マスキングテープを貼ってその上に書くと剥がして書き直せるので便利です。食材名と冷凍した日付を記録しておくことで、古いものを優先して使う「先入れ先出し」が自然とできるようになります。
トレーが破損した際の交換と入手方法
長年使用していると、引き出しケースが割れたり、製氷皿のコーティングが剥がれてきたりすることがあります。部品が壊れた場合は、修理に出すほどではありませんが、そのまま使い続けると庫内の食品に破片が混入したり、衛生面で問題が生じる可能性があります。早めに交換するのが安全です。
純正部品の入手方法
三菱電機の冷蔵庫の純正部品は、以下の方法で入手できます。
- 三菱電機修理窓口(MELSERVICEコール)に電話:型番を伝えると対応する部品の在庫確認と取り寄せができる
- 家電量販店(修理受付窓口)に依頼:量販店経由でメーカーに部品を発注できる場合がある
- 部品販売サイト(e-PARTS等):型番で検索して純正部品を購入できる
なお、部品の在庫はメーカーが製造終了後おおむね7〜8年程度保有していますが、古い機種の場合は欠品していることもあります。部品が入手できなくなった場合はメーカー修理またはリサイクルショップで同型機を探す方法もありますが、そのタイミングが買い替えの目安にもなります。
引き出しケースについては三菱冷蔵庫の棚板が割れたときの対処と交換方法の記事にも関連情報をまとめていますので、あわせてご覧ください。
また、三菱電機の公式サイトには製品別の取扱説明書が公開されており、各トレーの正式な品番も確認できます。(出典:三菱電機 冷蔵庫公式ページ)
三菱冷蔵庫の冷凍庫トレーを上手に使うまとめ

三菱冷蔵庫の冷凍庫トレーには、製氷トレー・瞬冷凍室のアルミトレー・氷点下ストッカーのケース・引き出し収納ケースという主な種類があります。それぞれ構造も役割もお手入れ方法も異なるため、まずは種類を把握することが大切です。
製氷トレーは週1回程度の水洗いが理想で、洗剤・熱湯・食器洗い乾燥機はNGです。引き出しケースは年1〜2回、汚れが目立ったタイミングでぬるま湯洗いします。瞬冷凍室のアルミトレーは変形に注意しながら柔らかいスポンジで洗いましょう。
収納面では「縦置き+カテゴリ分け+ラベリング」の3点セットが非常に効果的です。金属バットを仕切り代わりに活用し、食品を立てて管理するだけで、食品迷子と冷凍焼けをかなり減らせます。
トレーが割れたり劣化した場合は放置せず、型番を確認して純正部品を取り寄せることをおすすめします。清潔なトレーと整った収納は、冷凍庫のパフォーマンスを引き出す基本です。ぜひ今日から実践してみてください。
この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。三菱電機の冷蔵庫は機種によって冷凍庫トレーの形状や操作方法、仕様が異なります。正確な情報はお使いの機種の取扱説明書、または三菱電機公式サイトにてご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。