こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。
三菱冷蔵庫から音が止まらないと感じて、ここにたどり着いたと思います。先に結論をお伝えすると、まず確認すべき状況です。
音の種類によっては正常な動作音の場合もありますが、コンプレッサーの過負荷や霜付きなど、放置すると冷却性能の低下や部品の早期劣化につながるケースもあります。「うるさいけど冷えてるからいいか」と放置してしまいがちですが、音が異常に大きい・以前より明らかに変わったという場合はきちんと原因を確認する価値があります。
この記事では、三菱冷蔵庫の音が止まらないときに考えられる原因を音の種類別に整理し、自分でできる対処法と修理が必要な場面の判断基準をまとめています。
三菱冷蔵庫の音が止まらない原因を音の種類別に解説

冷蔵庫の音はひとくくりに「異音」と言っても、音の種類によって原因がまったく異なります。まずはどんな音がしているかを落ち着いて確認してみてください。音の性質を把握するだけで、自分で解決できるのか・修理が必要なのかがほぼ判断できます。
ブーン・ジーという低い音が止まらない場合
三菱冷蔵庫から「ブーン」「ジー」という低い唸り音が常に聞こえる場合、最初に疑うべきはコンプレッサーの動作音です。コンプレッサーは冷媒を圧縮して庫内を冷やすための部品で、冷蔵庫が冷却を続けているあいだは必ず動き続けます。
この音自体は正常です。ただし、以前より音が明らかに大きくなっている・音が途切れず24時間ほぼ止まらないという場合は注意が必要です。コンプレッサーが過負荷になっているサインである可能性があります。
過負荷の原因として多いのは、次のようなケースです。
- 庫内に食品を詰め込みすぎて冷気の循環が悪くなっている
- ドアパッキンが劣化して冷気が漏れている
- 冷蔵庫の背面や側面が壁に近すぎて放熱できていない
- 室温が高く、庫内を冷やすためにコンプレッサーがフル稼働している
特に夏場や設置スペースが狭い場合は、コンプレッサーへの負荷が高まりやすいです。冷蔵庫の側面・背面には少なくとも5cm以上のスペースを確保するのが基本で、密閉した棚や造り付けのスペースに設置している場合は要注意です。
また、ドアパッキンの劣化はよく見落とされます。ドアの端にティッシュを挟んでゆっくり引き抜いたときに、引っ張りがほとんどない場合はパッキンの交換を検討してください。冷気漏れが解消されると、コンプレッサーの稼働頻度が落ちて音も小さくなるケースがあります。
一方、コンプレッサー自体が老朽化している場合は音が徐々に大きくなり、最終的には冷えなくなることもあります。購入から8〜10年以上が経過していて音の大きさが急に変わったなら、修理よりも買い替えを視野に入れる判断もあります。
放置リスク:中 コンプレッサーが過負荷のまま使い続けると部品の寿命が縮まります。冷えが悪くなる前に設置環境を見直すことをおすすめします。
カラカラ・コトコトという音が続くときの原因
「カラカラ」「コトコト」という軽い打音が続く場合、最も多い原因は冷却ファンへの霜の付着です。冷蔵庫内部には冷気を循環させる冷却ファンがあり、霜がファンの羽根に接触することで断続的に異音が発生します。
この音は、ドアを開けると止まることが多いのが特徴です。ドアを開けるとファンが停止する機種が多いためです。ドアを開けると音が消え、閉めると再び始まる場合は冷却ファン周辺の霜付きをまず疑ってください。
霜取りヒーターが正常に機能していれば霜は定期的に自動で溶かされますが、霜取りヒーター自体が故障すると霜が蓄積し続けます。こうなると音が続くだけでなく、冷却効率も落ちていきます。
一時的な対処としては、冷蔵庫の電源を切って庫内の食品を別の場所に移し、8〜12時間ほどドアを開けたまま放置して霜を自然解凍させる方法があります。霜が溶けると音が消えることがあります。
ただし、電源を入れ直してしばらくするとまた同じ音が戻ってくる場合は、霜取りヒーターかその制御基板に問題がある可能性が高いです。この場合は自力での修理は難しく、修理依頼が必要になります。
なお、冷蔵庫のドア下部や背面にある「蒸発皿(水受けトレー)」が正しくセットされていない場合も、カラカラ・コトコトという音が出ることがあります。取り外して再度しっかりはめ直すだけで音が収まるケースもあるので、確認してみてください。
注意:霜の自然解凍を行う際は、庫内の水分をしっかり拭き取ってから電源を入れ直してください。水分が残ったまま電源を入れると、電気系統へのダメージになる場合があります。
コポコポ・シャーという水音が鳴り続ける場合
「コポコポ」「ポコポコ」「シャー」という音が聞こえる場合、これはほとんどのケースで正常な動作音です。冷媒(冷却に使われる気体・液体)が冷蔵庫内部のパイプを流れる音で、三菱電機の公式FAQでも「故障ではありません」と明記されています。
特に、電源を入れた直後や設定温度を変えたとき、大量の食品を入れた直後などに聞こえやすいです。冷媒の流量が変化するタイミングで音が出やすくなります。
ただし、以下のような状況ではチェックが必要です。
- 音の大きさが明らかに以前より増している
- 冷えが悪くなっている、または冷えなくなっている
- 床やドア周辺に水漏れがある
このような症状が重なる場合は、冷媒漏れや排水経路の詰まりが疑われます。排水経路が詰まると、溶けた霜の水が正常に排出されず庫内や床に水漏れが起きることがあります。
排水口(多くは冷凍室の奥や冷蔵室底部にある小さな穴)が詰まっている場合は、市販の細いブラシやぬるま湯で詰まりを取り除ける場合があります。それでも解決しない場合や冷媒漏れが疑われる場合は専門業者への依頼が必要です。
コポコポ・シャーという音は、三菱冷蔵庫に限らずほぼすべての冷蔵庫から出る正常音です。「急に聞こえるようになった」と感じるのは、家が静かになった夜間や、以前は気にしていなかっただけというケースが多いです。
ガタガタ・カタカタという振動音が続く原因
「ガタガタ」「カタカタ」という振動音が続く場合、真っ先に確認してほしいのは冷蔵庫の水平設置と設置面の状態です。
冷蔵庫が傾いていたり、床が歪んでいたりすると、コンプレッサーの振動が増幅されてガタガタという音になります。冷蔵庫の前下部にある調整脚を回して高さを微調整し、水平器(スマートフォンのアプリでも代用可)で確認してみてください。
次に確認してほしいのが庫内の食品の配置です。食品が庫内の壁やファンに触れていると、ファンの回転で振動音が発生することがあります。瓶類やガラス容器は特に振動を拾いやすいので、立てて入れているものがドアポケットで当たっていないか確認してみてください。
冷蔵庫の背面が壁に密着していたり、上部や側面に物が触れていたりする場合も振動音が発生します。冷蔵庫は壁や家具から適切な距離を保って設置するのが基本です。
それ以外の原因として、冷蔵庫内の部品(棚・トレー・引き出し)がきちんとはまっていない場合も振動音につながります。棚や引き出しを一度外して入れ直し、ガタつきがないか確認するだけで解消するケースも多いです。
上記をすべて確認しても音が止まらない場合は、コンプレッサーの取り付け部品(防振マウント)の劣化か、内部部品のゆるみが考えられます。この場合は修理が必要です。
ピーピーというアラーム音が止まらないとき
三菱冷蔵庫から「ピーピー」というアラーム音が鳴り続ける場合、これは冷蔵庫が何らかの異常を検知してユーザーに知らせているサインです。放置すると冷却不全につながる可能性があるため、早めに原因を特定してください。
最も多い原因はドアの閉め忘れ・半ドアです。ドアがきちんと閉まっていないと、庫内温度が上昇してアラームが鳴ります。まずすべてのドアをしっかり押して閉まっているか確認してください。食品や容器がドアに引っかかっていて完全に閉まっていないケースは意外と多いです。
ドアに問題がない場合は、庫内温度の異常上昇が考えられます。断電後に電源を入れ直した直後や、大量の食品を一度に入れた場合は、庫内温度が設定値に下がるまでの間アラームが鳴ることがあります。この場合は時間が経てば止まります。
しかし、何時間たってもアラームが止まらない・冷えていないという場合は、冷却系統の故障が疑われます。エラーコードが表示されている機種では、その番号を三菱電機のFAQや取扱説明書で確認すると原因が特定しやすくなります。
放置リスク:高 アラーム音は冷蔵庫が助けを求めているサインです。特に庫内温度の上昇が続いている場合、食品の傷みにも直結するため早急に対応してください。
三菱冷蔵庫の音が止まらないときの対処法と修理の判断

音の種類が確認できたら、次は自分でできる対処法を試して、それでも改善しない場合の修理判断へと進みます。ここでは実際に行う手順と費用感、三菱電機への相談のタイミングを整理します。
設置場所や水平を確認する方法
まず最初に行ってほしいのが、設置環境の確認です。実際のところ、異音トラブルの相談をよく聞く中でも「設置環境の見直しだけで改善した」ケースは少なくありません。コストゼロでできる対処なので、ここを先に確認しておくのが合理的です。
水平確認の手順
スマートフォンの水平器アプリを冷蔵庫の上面に置き、左右・前後の傾きを確認します。傾きがある場合は、冷蔵庫前下部の調整脚を右回りに回すと高くなります。前後左右どちらかがわずかに高い方向に調整します。
設置スペースの確認
三菱電機が推奨する設置スペースは機種によって異なりますが、一般的には背面5cm以上、左右各3〜5cm以上が目安です。取扱説明書を確認し、指定のスペースが確保されているかどうかチェックしてください。
冷蔵庫の上部に物を置いている場合も振動音の原因になることがあります。重い物や不安定な物が上に乗っていないか確認してください。
また、冷蔵庫を置いている床が柔らかい(クッションフロアなど)場合、振動が床に伝わりやすく音が大きく聞こえることがあります。防振マットを敷くことで音が軽減するケースがあります。
庫内の霜付きと冷却ファンを確認する手順
カラカラ・コトコトという音が続く場合は、霜付きの確認が必要です。冷凍室や冷蔵室の奥の壁面に白い霜が大量に付いていれば、霜取りが正常に機能していない可能性があります。
強制霜取りの方法(一時的な対処)
冷蔵庫内の食品を保冷バッグなどに移し、電源を切ってドアを開けたまま8〜12時間放置します。庫内の霜が自然に溶けたら、内部の水分をタオルでしっかり拭き取ってから電源を入れ直してください。
これで一時的に音が止まった場合でも、しばらくしてまた同じ症状が出るなら霜取りヒーターか制御基板の不具合です。自力での修理は難しいため、修理依頼が必要になります。
冷却ファンの確認
冷却ファンは冷蔵庫の内部奥に設置されており、通常は見えません。ドアを開けると動作が止まる設計の機種が多いため、「ドアを開けると音が止まる」という場合は冷却ファン周辺に原因がある可能性が高いです。
ファン自体の故障(ベアリングの劣化など)の場合は、自力での部品交換は難易度が高く、メーカーや修理業者への依頼を推奨します。
コンプレッサー過負荷かどうかの見分け方
コンプレッサーが過負荷かどうかを判断するためのチェックポイントを整理します。
- 冷蔵庫の背面(コンプレッサーがある部分)が異常に熱くなっている
- 音が以前より明らかに大きく・低くなっている
- 庫内の冷えが悪くなっている
- コンプレッサーがほぼ止まらず常に稼働し続けている
これらが複数重なる場合、コンプレッサーが本格的な異常をきたしている可能性があります。特に「庫内が冷えない」が加わった場合は修理か買い替えの検討が必要です。
冷蔵庫を使い始めてすぐ(1〜3年以内)であればコンプレッサー単体の修理で対応できるケースが多いですが、8〜10年以上経過している場合は、コンプレッサーを修理してもほかの部品が続いて壊れるリスクがあるため、買い替えを検討する価値があります。
私ならこう判断します。コンプレッサーの修理費用が5〜10万円を超えそうな場合、製品年数が8年以上なら新品への買い替えを選択します。修理しても5年先の保証はなく、また別の部品が壊れる可能性が高いからです。
自分でできる対処法の限界と修理費用の目安
自分でできる対処法には限界があります。大まかにまとめると、以下のような対処は自力で行えます。
- 水平調整・設置スペースの確保
- 蒸発皿(水受けトレー)の確認・再設置
- 庫内の食品配置の見直し
- 霜の手動除去(一時的な対処)
- ドアパッキンの清掃・状態確認
一方、以下は専門業者への依頼が必要です。
- コンプレッサーの交換・修理
- 霜取りヒーターの交換
- 冷却ファンモーターの交換
- 制御基板の交換
- 冷媒の補充・修理
三菱電機公式の修理料金目安は以下のとおりです(2024年時点の概算)。
| 修理内容 | 修理費用目安 |
|---|---|
| 制御基板関係(コンプレッサー動作不良) | 17,600円〜42,900円 |
| 冷媒回路系の故障 | 61,600円〜104,500円 |
| 霜取りヒーター・ファンモーター交換 | 15,000円〜35,000円程度 |
これに加えて出張費・診断費がかかる場合があります。保証期間内(通常1年、部品によっては3〜5年)であれば無償修理の対象になる可能性があるため、まず購入年と保証内容を確認してください。
なお、冷蔵庫の修理費用や判断基準については、冷蔵庫の修理費用の相場と判断基準について解説でも詳しくまとめています。他メーカーの事例ですが、修理か買い替えかの考え方は共通して参考になると思います。
三菱電機への相談前に確認すべきこと
三菱電機に修理を依頼する前に、いくつか確認しておくとスムーズです。
準備しておく情報
- 冷蔵庫の型番(庫内側の側面か背面のラベルに記載)
- 購入年月日と購入先(保証書があれば手元に用意)
- 音の種類と発生状況(いつから・どんなタイミングで鳴るか)
- エラーコードが出ている場合はその番号
型番は修理費用の見積もりや、部品の在庫確認に必要です。製造年数が古い機種は部品の在庫がない場合もあるため、型番を伝えることで「修理可能かどうか」を最初の問い合わせ時に確認できます。
三菱電機の修理受付窓口(0120-56-8634)に電話する前に、三菱電機公式の「故障かな?FAQ」で症状を確認しておくと、自己解決できるケースもあります。(出典:三菱電機 冷蔵庫 故障かな?FAQ)
また、冷蔵庫の異音に関しては、冷蔵庫の異音の原因と対処法について完全解説でも詳しい切り分け方法を解説しています。メーカーが違っても、異音の仕組みや確認ポイントは基本的に共通しています。
三菱電機の延長保証(有料)に加入している場合は、保証の適用条件を確認してください。一部のケースでは無償または割引での修理対応が受けられます。
まとめ:三菱冷蔵庫の音が止まらないときの判断ポイント

三菱冷蔵庫の音が止まらないときに確認すべきポイントを最後に整理します。
- ブーン・ジー:コンプレッサー音。設置環境・ドアパッキン・食品の詰め込みを確認。音が急に大きくなったら修理検討
- カラカラ・コトコト:冷却ファン周辺の霜付きが多い原因。一時的な手動霜取りを試して、再発するなら修理依頼
- コポコポ・シャー:冷媒の流れる正常音がほとんど。冷えが悪い・水漏れを伴う場合のみ対処が必要
- ガタガタ・カタカタ:設置の水平・庫内食品の配置・部品のガタつきを確認
- ピーピー(アラーム):ドアの半ドアを確認。冷えない状態が続くなら早急に修理依頼
自己診断・確認を一通り試してもまだ音が止まらない場合は、無理に放置せず三菱電機の修理窓口かお買い上げの販売店に相談することをおすすめします。使用年数が8〜10年以上なら、修理費用と新品価格を見比べて買い替えも視野に入れるのが現実的な選択肢です。
冷蔵庫は一度壊れると食品の廃棄が発生するリスクもあるため、早めの対処が結果的に損失を減らします。この記事が判断の一助になれば幸いです。
なお、この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。正確な情報は必ず三菱電機公式サイトや取扱説明書でご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。