こんにちは。家電FAQ、運営者の「R」です。
三菱冷蔵庫の電源が入らない状況は、突然起きるだけに焦りますよね。食材が傷むかもしれない、修理費はいくらかかるのか、もう寿命なのか……。そういった不安が重なって、どこから手をつけていいかわからなくなる気持ち、よく分かります。
結論から言うと、まずは自分でできる確認を3ステップ試してほしいのです。コンセント・ブレーカー・プラグのリセット、この3つをやってみて、それでも動かない場合に初めて「修理か買い替えか」の判断に進む、という順番が正解です。いきなり修理業者を呼ぶ必要はありません。
ただし、使用年数が10年を超えている場合や、コンプレッサーから異音がしている場合は話が変わります。その判断基準も含めて、この記事で詳しく解説します。
三菱冷蔵庫の電源が入らないときの自己チェック手順

三菱冷蔵庫の電源が突然入らなくなった場合、慌てて修理業者に連絡する前に、自分でできる確認を順番に試してみてください。実際のところ、電源トラブルの多くはコンセントやブレーカー、あるいは保護装置の一時的な作動によるものです。順を追って確認するだけで解決するケースが少なくありません。
コンセントとブレーカーを最初に確認する
三菱冷蔵庫の電源が入らないと気づいたら、まず最初に確認すべきはコンセントとブレーカーです。これが原因の場合、修理は一切不要で、確認だけで解決します。
最初にやることは、冷蔵庫の電源プラグがコンセントにしっかり刺さっているかどうかの確認です。冷蔵庫は重い家電なので、掃除や模様替えのときにプラグがズレていても気づかないことがあります。プラグを一度抜いて、しっかり奥まで差し込み直してみてください。
次に、そのコンセント自体が生きているかどうかを確認します。スマートフォンの充電器など、別の家電をそのコンセントに差してみるのが手っ取り早い方法です。別の家電も動かない場合は、コンセント(またはそのコンセントに紐づく回路)自体の問題です。
続いて、分電盤(ブレーカーボックス)を確認します。漏電遮断器や子ブレーカーが落ちていないかチェックしてください。落ちているブレーカーがあれば、レバーを上に戻してみます。ただし、冷蔵庫のプラグを差したままブレーカーを復帰させると、一気に電流が流れてコンプレッサーに負荷がかかることがあります。できれば冷蔵庫のプラグを抜いた状態でブレーカーを復帰させ、コンセントに電気が来ていることを確認してからプラグを差す手順が理想的です。
確認ポイント:①プラグが奥まで刺さっているか ②別の家電でコンセントの動作確認 ③分電盤のブレーカーが落ちていないか
三菱電機の公式FAQでも、電源が入らない場合の最初の確認事項としてこれらが挙げられています。逆に言えば、これで解決しないケースは次のステップに進む必要があります。
プラグを抜いて7分待つリセット手順
コンセントとブレーカーに問題がないのに電源が入らない場合、次に試すのが「プラグを抜いて一定時間待つ」というリセット操作です。これは三菱冷蔵庫に限らず、多くのメーカーの冷蔵庫に有効な手順です。
なぜ時間を置く必要があるかというと、冷蔵庫のコンプレッサーには保護装置が内蔵されており、突然の停電復旧や電圧の急変動があると、この保護装置が作動してコンプレッサーの起動をしばらく抑制する仕組みになっているからです。コンプレッサー内部の冷媒ガスの圧力が均等化されるまで待たないと、過負荷がかかって再起動に失敗することがあります。
三菱冷蔵庫の場合、プラグを抜いた後は最低でも7分以上待ってから差し直すことが推奨されています。私が調べた情報をもとにすると、10分待つとより確実です。ブレーカーが落ちた直後や停電復旧後は、特にこの「待ち時間」が重要になります。
プラグを差し直したあと、庫内灯(冷蔵室の扉を開いたときに点灯するライト)が点くかどうかを確認してください。庫内灯が点けば、電気は供給されている状態です。その後、コンプレッサーが動き始めるまで数分かかることもあります。運転音(低いモーター音)が聞こえれば正常に起動しています。
注意:プラグを抜いてすぐに差し直すのはNGです。コンプレッサーに過大な負荷がかかり、保護装置が再び作動して起動しにくくなります。必ず7分以上の間隔を空けてください。
停電・引っ越し後に電源が入らない場合の対処
停電復旧後や引っ越し直後に三菱冷蔵庫の電源が入らないというケースは、よく聞くトラブルのひとつです。それぞれの状況で原因が少し異なるため、状況別に解説します。
停電復旧後に電源が入らない場合、一番多い原因は先ほど説明したコンプレッサー保護装置の作動です。停電中に電力が急に遮断され、復旧時に一斉に家電が動き出すことで電圧が不安定になり、冷蔵庫の保護回路が働くことがあります。この場合は、プラグを抜いて10分ほど待ってから差し直すだけで復帰することがほとんどです。
もうひとつ、停電後に特有の問題として「複数の家電が同時復帰したことでブレーカーが落ちた」というケースがあります。この場合はブレーカーを確認し、すべての家電のプラグを一度抜いてからブレーカーを復帰させ、冷蔵庫だけ先にコンセントを差すという手順が有効です。
引っ越し後に電源が入らない場合は、まず新居のコンセントが正常に機能しているかを確認してください。新築やリノベーション直後の物件では、冷蔵庫スペースのコンセントに電気が通っていないケースが実際にあります。スマートフォンの充電器で動作確認するのが最も手軽な方法です。
また、冷蔵庫は横倒しや傾けた状態で輸送されると、内部の冷媒オイルがコンプレッサーに流れ込んでしまうことがあります。設置後すぐにコンセントを差すと、このオイルがコンプレッサーの動作を妨げることがあるため、設置後は最低1〜2時間は待ってからコンセントを差すのが原則です。三菱電機の取扱説明書でも、設置後の通電前に一定時間待つよう記載されています。
庫内灯がつかないときの電源トラブルの見分け方
三菱冷蔵庫の「電源が入らない」と一口に言っても、冷蔵庫全体に電気が来ていないケースと、電気は来ているがコンプレッサーが動かないケースでは、原因も対処も異なります。この見分け方として最も分かりやすい方法が、庫内灯(冷蔵室内のライト)の確認です。
冷蔵室の扉を開いたとき、庫内灯が点灯するかどうかを確認してください。
庫内灯が点かない場合は、冷蔵庫本体に電気が届いていない可能性が高いです。コンセント、プラグ、ブレーカーの問題が原因のほとんどを占めます。まずはSTEP 1(コンセント・ブレーカー確認)とSTEP 2(プラグリセット)を試してください。それでも庫内灯が点かない場合は、電源回路や制御基板の故障が疑われます。
庫内灯は点くがコンプレッサーが動かない場合は、電気は来ているが冷蔵庫の駆動系に問題がある状態です。この場合は保護装置の作動やコンプレッサー自体の故障が考えられます。プラグを抜いて7〜10分待つリセット操作を試してみてください。
最近の三菱冷蔵庫はLED庫内灯を採用しているモデルが多く、庫内灯の球切れは起きにくくなっています。もし庫内灯が暗い・チラつくという場合は、LED基板の問題の可能性があります。
なお、三菱冷蔵庫の中にはエラーコードを表示する機能を持つモデルがあります。操作パネルにエラー表示が出ている場合は、電源トラブルと合わせてエラーコードの内容も確認しておくと、原因の特定に役立ちます。三菱冷蔵庫のエラー解除方法と判断のポイントも参考にしてみてください。
保護装置が作動しているときの症状と対処法
三菱冷蔵庫のコンプレッサーには、過熱・過電流・異常な圧力上昇などから内部を守るための保護装置(サーマルプロテクター)が内蔵されています。この保護装置が作動すると、コンプレッサーが強制的に停止し、一見すると「電源が入っていない」状態に見えることがあります。
保護装置が作動しているときの典型的な症状は以下のとおりです。
・庫内灯は点くが、コンプレッサーが全く動かない
・冷蔵庫の側面(放熱部)が非常に熱くなっている
・しばらく時間を置くと自然に動き始める
・プラグを抜いて時間を置いてから差し直すと復帰する
保護装置の作動は、それ自体は正常な自己防衛機能です。一時的な過負荷や高温環境で起動したものなら、プラグを抜いて30分程度待ってから差し直すと復帰することが多いです。
ただし、保護装置が何度も繰り返し作動する場合は要注意です。コンプレッサー自体が劣化・故障しかけている可能性があります。真夏に冷蔵庫の設置スペースの温度が非常に高い場合も保護装置が作動しやすくなるため、設置環境の改善(冷蔵庫周囲のスペース確保、直射日光の遮断など)も確認してみてください。
保護装置の繰り返し作動は、コンプレッサーの寿命サインの可能性があります。特に使用年数が8年を超えている場合は、修理より買い替えを検討するタイミングかもしれません。
カチッという音が繰り返すときの判断
三菱冷蔵庫の電源が入らない、あるいは冷えない状態で、数分おきに「カチッ」という音がする場合があります。この音は、コンプレッサーが起動しようとして失敗し、保護装置が作動するサイクルが繰り返されているサインです。
コンプレッサーが正常であれば、電源投入後しばらくして低いモーター音が継続します。しかし「カチッ」という短い音だけがして、その後何も起きない場合はコンプレッサーの始動失敗を繰り返している状態です。
この症状の原因として考えられるのは次の2つです。1つ目はスタートリレーの故障。コンプレッサーを起動するための補助部品(スタートリレー)が壊れていると、コンプレッサーが起動できなくなります。この部品単体での交換修理であれば比較的安価に済む場合があります。2つ目はコンプレッサー本体の故障。こちらは修理費用が大きくなります。
「カチッ」音が繰り返す場合は、プラグを抜いて一晩(8時間以上)おいてから差し直してみてください。それでも改善しない場合は、自力での解決は難しく、専門業者への依頼が必要です。この症状が出ている時点で、コンプレッサー周辺の問題の可能性が高いと判断するのが妥当です。
三菱冷蔵庫の電源が入らない原因と修理・買い替えの判断

自己チェックを試しても三菱冷蔵庫の電源が入らない場合、次は内部故障の可能性を考える必要があります。ここでは、主な故障原因の特定方法と、修理か買い替えかの判断基準を解説します。
制御基板とコンプレッサー故障の見分け方
電源が入らない状態の内部故障として、大きく分けると「制御基板(インバーター基板)の故障」と「コンプレッサーの故障」の2パターンがあります。この2つは修理費用が大きく異なるため、どちらの可能性が高いかを事前に把握しておくと、修理を依頼するかどうかの判断に役立ちます。
制御基板の故障は、冷蔵庫の運転全体を制御するコンピューター部分の異常です。症状としては、操作パネルのランプが全く点かない、異常なエラーコードが表示され続けるなどが典型的です。庫内灯も点かない場合は基板側の問題を疑います。修理費用の目安は17,600〜39,600円程度です。
コンプレッサーの故障は、冷媒を循環させるポンプ部分の異常です。庫内灯は点くが全く冷えない、または先述の「カチッ」音が繰り返すケースはコンプレッサーが怪しいです。修理費用は61,600〜104,500円と、基板修理より大幅に高くなります。
一般家庭では基板かコンプレッサーかを断定することは難しいですが、「庫内灯が点くかどうか」がひとつの目安になります。庫内灯が点く=基板は生きている可能性が高い、点かない=基板ごと死んでいる可能性、という切り分けです。
私ならこう判断します。庫内灯が点かない→基板故障の可能性。庫内灯は点くが冷えない+カチッ音あり→コンプレッサー故障の可能性。後者の場合、修理費用が本体価格の半額を超えるようなら、買い替えを選びます。
三菱冷蔵庫の修理費用の目安
三菱冷蔵庫の修理費用は、故障箇所によって大きく変わります。三菱電機の公式修理料金の目安(出典:三菱電機「修理料金の目安(冷蔵庫)」)をもとにまとめると、以下のようになります。
| 故障内容 | 修理費用の目安 |
|---|---|
| 全室冷えない(基板故障) | 17,600〜39,600円 |
| 全室冷えない(冷媒回路故障) | 61,600〜104,500円 |
| 冷蔵室のみ冷えない | 17,600〜39,600円 |
| 水漏れ | 14,300〜33,000円 |
| ドアパッキン交換 | 11,000〜24,200円 |
| 見積診断のみ | 5,390円 |
これらの金額は技術料・部品代・出張料(20km以内)を含んだ目安です。実際の費用は機種や部品の在庫状況によって変わります。また、製造から年数が経った機種では部品が入手できず、修理自体を断られるケースもあります。
三菱電機では、製品の製造終了後9年間は補修用部品を保有することが多いですが、9年を超えると部品の入手が困難になります。購入から10年以上経った冷蔵庫の場合は、修理の受付自体ができない可能性も頭に入れておいてください。
なお、修理費用の比較として、日立冷蔵庫の修理費用相場についても日立冷蔵庫の修理費用の相場と判断基準で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
使用年数別の修理か買い替えの判断基準
三菱冷蔵庫の電源が入らない状態で修理を依頼するか、買い替えを選ぶかは、使用年数と修理費用のバランスで判断するのが合理的です。
使用年数5年未満の場合は、基本的に修理を選ぶのが賢明です。まだ寿命の半分にも達していないため、修理後もかなり長く使えると期待できます。メーカー保証期間内(購入後1年)であれば無償修理の対象になる可能性も高いため、まずメーカーに問い合わせてみてください。
使用年数6〜9年は判断が分かれるゾーンです。修理費用が3万円以下なら修理を選ぶ価値がありますが、コンプレッサー修理のように6万円以上かかる場合は、新品の冷蔵庫と比較して検討することをおすすめします。この年数帯の冷蔵庫はいつ別の部品が壊れてもおかしくない時期でもあります。
使用年数10年以上の場合は、基本的に買い替えを検討するタイミングです。冷蔵庫の平均寿命は10〜13年程度とされていますが、10年を超えると修理しても別の箇所が連鎖して壊れるリスクが高まります。また、古い冷蔵庫は消費電力も現在の機種より大きいことが多く、省エネ性能の高い新機種に買い替えることで電気代が下がるケースも少なくありません。
一般的な判断基準として「修理費用が新品購入価格の50%を超えるなら買い替え」というラインがよく使われます。これを目安に判断するとよいでしょう。
三菱電機のサポートへの連絡と修理の流れ
自己チェックで解決しない場合は、三菱電機のサポートに連絡することになります。修理の流れを把握しておくと、連絡前の準備がスムーズになります。
まず必要な情報を手元に用意してください。冷蔵庫の型番(冷蔵庫の側面か背面のシールに記載)と製造年(同じシールに記載)は必ず確認しておきます。型番が分かると、修理可能かどうか、部品があるかどうかをスムーズに確認してもらえます。
三菱電機への修理相談は、三菱電機システムサービス株式会社(修理相談窓口)に電話するか、三菱電機の公式サイトからWeb申し込みができます。訪問修理の場合、まず出張して症状を確認し、修理可能・費用の見積もりを提示してもらいます。見積診断料として5,390円が発生しますが、そのまま修理を依頼した場合は修理費用に含まれます。
修理を断って買い替えを選んだ場合も、出張の診断料は発生する場合があります。その点を念頭に置いて連絡するとよいでしょう。電話口で症状を詳しく伝えると、大まかな費用感を事前に教えてもらえることもあります。
なお、冷蔵庫が冷えないという症状が電源トラブルと並行して発生している場合は、冷蔵庫が故障して冷えない原因と対策も合わせて参考にしてみてください。
三菱冷蔵庫の電源が入らない場合のまとめ

三菱冷蔵庫の電源が入らないときに試すべきことを、最後に整理しておきます。
まず試すこと(自分でできる)
①コンセントとブレーカーを確認する
②プラグを抜いて7〜10分待ってから差し直す
③庫内灯が点くかどうかで電源系か駆動系かを切り分ける
修理が必要なケース
・リセット後も庫内灯が点かない(基板故障の可能性)
・庫内灯は点くが「カチッ」音が繰り返す(コンプレッサー故障の可能性)
・保護装置が何度も繰り返し作動する
買い替えを検討するケース
・使用年数10年以上
・修理費用が新品価格の50%を超える
・コンプレッサー修理が必要で6万円以上かかる
判断基準まとめ:放置リスク(中)/自力対応難易度(低〜中)/コスト感(0円〜10万円以上)/再発可能性(使用年数による)/安全面:感電リスクあり(自己修理は不可)
この記事は私の知見・経験則と一般的な情報をもとに作成しました。三菱電機の冷蔵庫は機種によって操作方法や仕様が異なる場合があります。正確な情報はお使いの機種の取扱説明書、または三菱電機公式サイトにてご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。